【ディープエリアの攻略テクに注目】 家邊克己のボートアジングレポート!in和歌山県田辺湾
先日、久しぶりに和歌山県・田辺の「太郎丸」さんに乗せてもらい、ボートアジングを楽しんできました。
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
出船前でも堤防でアジングを楽しむ
港にだいぶ早く着いたので、親子連れの釣りを見物していると20cmほどのアジがポツリポツリと釣れていました。
見ているうちに帰り支度を始めたので、今から船に乗るにも関わらず釣りたくなってしまいました(笑)。
そんなことで、早速タックルを準備しますが、強めの向かい風なこともあり、「ストリームヘッド」(0.5g)【サーティフォー】に「プランクトン」(ともしび)【サーティフォー】をセットして、風に向かって投入。
サーティフォー公式「ストリームヘッド/プランクトン」詳細ページ
向かい風の場合、手前に潮が流れてくるので、ラインとジグヘッドが潮の流れで押さえれられ、通常よりも早く沈みます。
ですので、軽いジグヘッドにしないとすぐにアジのいるところを通過してしまいます。それと通常よりラインテンションを掛けて、沈むスピードを遅らせてあげる事が重要です。
そういう風に表層から釣り始めましたがアタリが無く、レンジを下げても釣れません。
向かい風でプランクトンが堤防のキワキワに溜まっていると思い、誰も居ない護岸なので横に投げて壁際のレンジを探っていくと、グンとティップに反応が!
とてもイイ引きで上がってきたのは、先ほどエサ釣りで釣れていたサイズと同じ20cmほどのアジ。
もう居る所は分かったので、その後は1投1匹で乗船前の時間潰しを楽しみました。
産卵の時期なのか?…アジが不調
田辺湾は冬の季節風にも強く、年中アジが釣れるので逃げ場としては非常にありがたい場所。
今年はオカッパリでもアジが良く釣れているので、今回も期待して行きましたが船長に会うと、もう1ヶ月近く普段の30mラインでアジが釣れていないとのこと。
なんとか釣って欲しいと言われました(^◇^;)。
釣って欲しいと言われても、アジが居なければどうしようもありません。様子を詳しく聞くと、アジの魚探反応はあっても口を使わないしあまり反応も良くないとのこと。
多分産卵の時期に入っているのでは? と聞いたら卵はそんなに持っているような感じではないそうです。
でも、時期的にちょうど産卵期にあたるので、それ絡みの渋い状況なのかと思いながら船に揺られていると、あっと言う間にポイントに到着。
話の通りアジからの反応は無し
ポイントまで近いことが田辺の良い所で、極めて近いし湾内なので波も殆どなく、揺れも気になりません。
早速、ボートアジングに効果的なメソッド、”ARメソッド ALL RANGE(全範囲)”で様子を見ていきますが、10分経っても30分経ってもアジからの反応がなく、全く釣れません。
※ARメソッドの解説はこちら
→https://34net.jp/armethod/
1時間経っても全くアジが入ってこないので、30mラインは諦めてもう少し深いトコロに行こうと思いましたが、前日からのウネリが残っていて厳しいそう。ですので、逆の超シャローポイント10m前後のエリアに移動することに。
ここは根周りのポイントで、居着きのアジがいるとの事ですが、ここも魚探反応がありません。
しばらく粘るもアジが居ないのに釣れるわけがなく、何気に海に変化がないかと探していると、明暗の辺りで何かが動く気配がした。
うん? と思いましたがARメソッドのままでは釣れないので急遽「HSR-63 ver.Ⅲ」を出してジグ単仕様で釣り始めました。
サーティフォー公式「HSR-63 ver.Ⅲ」詳細ページはこちら
徐々にレンジを下げていくと待望のアタリが!
明暗の沖側に投入して、まずはカウント0のド表層から探りますが反応はありません。
次にカウント5で少しレンジを下げていきます。これにも反応が無く、そのままカウントを重ねていき、カウント25まできた時にいきなりゴンッと凄いアタリがロッドに伝わってきました。
反射的にアワセると確かな重量感がロッドに伝わりながらドラグが滑り、スプールが結構な勢いで逆転していきます。
本日の1匹目は30cmには届かないが28cmほどのプリプリのアジ。2時間近くノーバイトが続いていたので、メチャクチャ嬉しかったです。
再び同じレンジまで沈めて探りますが、無反応。
ボートからジグ単で釣る場合、シャローはカウントで探れますが、20mを超えてくると難しくなってきます。
そんな場合、東京の高橋船長のやり方が簡単ではないかと思うので、断っていませんが少し紹介させてもらいます。
20mラインを釣るとして、まずアップに投げてロッドを煽ってラインを出します。
その時、ロッドの長さが6fだとすればロッド全体で円を描いたとすると、円周は約11mになります。
で、シャクル幅は大体1周の1/4位ですので、2.7m強になると考え、8回ほどシャクッてラインを出し、そのまま沈めていき、ラインを張って大体20mラインに入っていると仮定して釣る方法。
これだとカウントを勘定するよりも簡単だと思うので、良かったら覚えておくと良いかも知れません。
キビナゴの稚魚が沸き爆釣モードに
それで、話を戻しますが、深いレンジには居ないみたいで、再度レンジを上から探り直してみようと表層から探り始めるとカウント10でガンッとアタリがありました。
その後はどんどんレンジが上がりカウント5で入れ食いに。
船の灯りにキビナゴの稚魚が沸いてきて、アジがそれを食いに浮いてきています。
なので、簡単に食ってきますがオカッパリのマズメの釣りと同じで、アタリがあって直ぐにアワすとすっぽ抜けます。
アタリがあった後一旦待って重さがロッドに乗ってから張るようにアワセるとフッキングさせやすいので試してみてくださいね。
この様な状態がずーと続き半分漁のような感じで、大漁。久々に沢山釣り上げて疲れはありましたが楽しめました。
田辺のボートアジングは、色々なパターンが楽しめますのでぜひ楽しんでみてください。
タックルデーター
ロッド:リマーカブルCER−64b
ライン:サーパス(0.25号)
リーダー:ジョイントライン(1.7号)
ジグヘッド:ストリームヘッド
ロッド:HSR-63 ver.Ⅲ
ライン:ピンキー(0.25号)
リーダー:ジョイントライン(1.2号)
ジグヘッド:ダイヤモンドヘッド(2.5〜3.0g)
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