「冬のメバルは昼に釣れ!」デイメバリングの薦め
季節的にネット上でもメバル釣果投稿がグッと増えてきましたが、この時期はまだまだ産卵絡みで腹ボテママがどうしても釣れてしまいます。
まあ、リリースすればという考え方もありますが、僕などはこの産卵絡みの時期には基本的にメバリングはほとんどしません。
仕事絡みのロケで仕方なく行くことはありますが、プライベートでは全くやらなくなりましたね。資源保護の意味合いも大きいのですが、一番の理由は面白くないからです。
産卵絡みのメバルはまず引きが弱い。スピードも無ければパワーも無い。そのうえ下手をすれば釣り上げて触っているとポロポロと卵がお腹からこぼれてしまうことも…。
メバルは昔から「小さな大物」と呼ばれるほど、元来はとても引きの強い魚です。
しかしそうなるのは小魚ベイトをたらふく食べて筋肉モリモリ状態になる4月過ぎから初夏に掛けての話であり、冬場はどうしてもメバル釣り本来の妙味が薄いのですな。さりとて冬の間でもメバルは釣りたい。あの可愛い姿を見たい。という気持ちはなかなか抑えきれるものではありませんよね。
ではどうするか…なのですが、結論は表題にあるように「昼に釣れ!」なのですよ。
レオン 加来 匠(Kaku Takumi) プロフィール
デイメバリングをおススメする理由
前置きが少し長くなってしまいましたが、その理由は大まかに二つ。
一つは、この時期メバリングステージとして一番人気の「灯り付き堤防」には、メバルがまだあまり寄りつかないからです。
基本的に産卵場近くの流れのある小磯や護岸帯や消波ブロック周りなどの場所に群れていて、お日様が射す暖かい時間帯に捕食活動をすることが多いのです。
つまり、いつものポイントではなく、いつもの時間帯でもない釣りをするのです。
もう一つの理由はデイで釣ると不思議に抱卵個体が少ないこと。
正確なメカニズムはちょっと分かりかねますが、夜釣りでは8割がた抱卵固体が釣れてしまうエリアでも、昼に釣ると抱卵固体は2割程度とグッと少ないという特徴が有るのです。
さあどうですか?一番寒い時期に無理にナイトゲームをやらなくても、小春日和を選んでメバル釣りを楽しむ方がずっとオシャレってもんですよ。
デイゲームポイント探しの要諦
海をよく観察すると分かるのですが、夜に良く釣れるポイントでは基本的に昼間にはあまり釣れません。
灯り着きポイントなどでは特にソレが顕著です。夜に灯りが有るからこそソレへ(灯りへ)集まるプランクトンや仔イカなどを食べに来るわけですから、昼間に灯り付き堤防へメバルが群れる要素は限りなく薄くなるのです。
昼間は昼間で、餌場となる要素が多い場所へメバルは群れますが、夜のように「灯りの有る場所へ行けば」というように分かりやすい目安がありません。
ポイント探しのコツは生命反応の多い場所へ行けです。
何でも良いのです。ウミタナゴでもスズメダイでも海エビでも、生き物が沢山いると言うことは、ソコは動物性プランクトンが豊富であるという証拠なのです。だから必ずメバルも居ます。
そして、できればメバルの姿が目視出来るような場所です。見えればしめたものです。
流れが出るなどジアイは潮汐に左右されはしますが、フィーディングタイムに入れば夜よりよほど釣りやすく、ポンポンと連発します。
目視で探すコツは言うまでも無く偏光グラス必須なのですが、スズメダイやベラや仔メジナなどの群れが見えたら、その下のレンジを注意深く見ることです。一度コツを覚えれば比較的簡単で、慣れてくればメバルの色がハッキリ分かるようになります。
群れを見つけたら後は釣るだけですが、昼間のジアイ(フィーディングタイム)はかなり顕著です。流速その他の要因で突如として始まります。
それまでは何をやっても無視されたり、当たってもかすめる程度のショートバイトだったのが嘘のように、かなり大きめのワームですら一発で咥えてくれるようになります。
したがって、見つけたポイントのメバルがどんな潮のタイミング(流れの方向や強さなど)でジアイに入るのかが理解出来れば、実は年中楽しめる釣りでも有るのです。
ということでまずは数年前の釣りですが連動動画を見て下さい。ロケ時期は11月後半のVTRですが、実は1〜2月にはもっと釣れる事の方が多いのです。
今回はこの原稿用のロケが天候に恵まれずに間に合わなかったので、次の原稿には何とか直近の釣りをお見せできるよう頑張ってきますので、次号デイゲーム②もお楽しみに!