みなさん、こんにちわ。 エバーグリーンフィールドスタッフの村上 仁(むらかみ・じん)です。
最近、朝晩の冷え込みがキビしくなってきましたよね。
冬といえば、メタル系ルアーが効く時期。12月中旬~2月といった釣果をあげるのが難しい時期に、貴重な1尾を手堅く釣りたい場合、メタル系ルアーは外せないルアー。
というわけで、今回はメタルジグの釣りをご紹介したいと思います。なお冬はメタルが釣れるってよく聞くけど、釣ったことがない人や釣れるイメージが湧かない!と思っている方は特に読んでいただけるとウレシイです!
村上 仁(Jin Murakami) プロフィール
さて、メタル系ルアーといっても色々ありますが、今回は紹介したいのは、私自身数多くのバスを釣らせてもらっているメタルジグ「メタルマスター【エバーグリーン】」を用いた釣りを紹介させていただきます。
はじめに言っておきますが、必要なものはメタルマスターの7gと10gだけです!
さて、まずメタルマスターの特長なんですが、僕が特に注目しているのは、ボディの両面にデザインされたウロコ模様の凹凸です。片面ずつで数えると32ケ所の面があり、イレギュラーな水平フォールの中で、その凹凸面が乱反射してリアクションを誘ってくれます。
僕のイメージでは32尾の極小サイズのベイトフィッシュの群れをボトムで操作しているイメージ。
その分、バスに対してのアピール力も高いため、僕は陸っぱりやボート問わず基本的に7gや10gといった比較的軽いウエイトのモノを選んで使用しています。
そして、スゴく大切なところなんですが、メタルマスターは、他のジギングスプーンと比べてフォール中の滞空時間が長いという特長があります。その長い滞空時間の間に、ボディの凹凸を生かした乱反射でバスを誘っているので、他のジギングスプーンと比べるとアピール力が高くなっています。アピール力が高いのでやや小ぶりなシルエットの7gや10gで充分なんです!
出典:YouTubeチャンネル「EverGreenFishing」
アピール力以外にも7gと10gを使う理由がこれ
なお7gと10gを使う理由はほかにもあります。その理由は…。
プレッシャー対策
この季節、バスは水温がなるべく安定するエリアにいます。人間でいうならコタツ。コタツでじっとしてるのに、中でドカドカやられたらコタツから出て行きますよね。重いメタルだと軽いウエイトのメタルに比べて、砂が強く舞ったり、泥が拡散しバスに余計なプレッシャーを与えてしまいます。
根掛かり対策
これもプレッシャーへの対策と似ていますが、重量が増えると自ずとルアーのサイズも大きくなり、根掛かりの可能性が高まります。アングラーにとっても、根掛かりを軽減するだけで、釣りの質も上がります。
ふわふわ感
軽めウエイトでふわふわ感を出したいんです!
フワフワ感というのは、リアクションというジャンルの中の、弱いリアクションの動き。
ここからは僕のバス目線のイメージです(笑)。
バス :上からひらひら何か落ちてきた。なんだろ。(ちょっとだけ興味ある)
メタル:ちょんちょん→ひらひら→パタ←ボトムと一体化
バス :わ、なんだ。気になる。わ、また消えた。
メタル:ちょんちょん→ひらひら→パタ←ボトムと一体化
バス :うわ、こいつ何なの。何で消えるの。
メタル:ちょんちょん
バス :おった、食ったる!
これが、僕がメタルで釣っている時の水の中のイメージなんです。
約30匹の極小ベイトの群れを演出するためにメタルにふわふわ感を出してあげたいので、7gと10gを多用しています。
冬は水温が下がってバスの活動性が低下し、1日の中で捕食するタイミングが限られてきます。バスも寒いからあんまり動きたくないし、ご飯をあまり食べれていないバスは体力が低下していて、視力も低下している感じ。ピントが定まっていないんでしょうね。
そのようなバスに対してライトリグを通しても、見えてないor気づいても食うまでに至らないということが多くあります。ライトリグだと時間がかかるけど、メタルだと手っ取り早く探れるのもメタルの強みですね。
メタルマスターの具体的なアクションのさせ方
厳密にいうと2回のリフトと半フリーフォールです
メタルマスターの具体的な使い方をご紹介します。
使い方は簡単! 投げて沈めて、優しくチョンチョンするだけ。
厳密にいうと2回のリフトと半フリーフォールです。
なんといってもポイントは、優しくチョンチョンと2回リフトさせてあげること。
バシバシッと操作すると、バスに余計なプレッシャーを与えてしまいます。
半フリーフォールというのは、リフトした後に完全にラインをだるだるにするのではなく、メタルマスターのフォール速度と一緒に竿を下ろすことで、フォール中のバイトを鮮明に手元で感じることができるとともに、ジグにラインが絡むリスクを大幅に抑えてくれます。
なので、キャスト後はメタルマスターをボトムまで落としてあげて、ボトムに着いたらチョンチョンと2回優しくリフト+半フリーフォールを手前まで繰り返してください。
https://youtu.be/07c_72RYbF4
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https://youtu.be/NPpkbvKGFuU
実釣映像ではボートによるバーチカルなシューティングやキャスティングによりバスをキャッチしていますが、野池等での陸っぱりではその池の最も深い場所や風をブロックしてくれるような場所にキャストして沈めてちょんちょんするだけ。アクションは映像をみて参考にしていただけると幸いです。
メタルマスターが昨年発売されて多くのバスを釣っていますが、僕の使用方法では2回目のリフトの際にバスの重みが乗っているので2回目のリフトの際は特に集中してみてください。
数多くのジギングスプーンがある中で、なぜメタルマスターを使うのか?
なぜメタルマスターを使うのか? なんですが…。
メタルマスターは7g、10g、14g、18.5g、28gがラインナップされていますが、その小さなボディに詰まった工夫から生まれたスペックが半端ないんです。
メタルマスターを愛用する理由となっているのが、極端に根掛かりしにくいこと。
メタルをやると、ボトムで操作することが多いのでどうしても根がかりとは縁を切ることはできません。が、このメタルマスターのフックセッティングを見ると2本のシングルフックが内向きにセットされていることで、フックポイントが隠れて大幅に根がかりが軽減されます。自身の釣行でもほぼ根がかりせず、万が一に根がかりしても高確率で回収が可能です。
そして、ボディとフックを繋ぐリングに特注のスプリットリングを採用することで、適度にフックが可動し、沈んだ木の枝や落ち葉にフックが触れてもフックが動きすぎないので根がかりの軽減に繋がります。さらにファイト中に適度にフックが可動し自由度が高まりバレにくいといった特徴があります。
このフックセッティングにより、フックとラインが絡むトラブルも軽減されました。
また、ラインを結ぶアイの部分はスイベルになっているため、ジグを操作することによってどうしても生じるラインのよれを気にすることがありません。
そして冒頭部で説明した、ボディー両面の凹凸を生かした弱いリアクションを出すためです。