家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」第2回 ゼログラヘッドがもたらす恩恵
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
第2回「ゼログラヘッドがもたらす恩恵」
さて先週からの続きでゼログラヘッドに付いてお話しさせて頂きます。
今現在、全国の海もプランクトンが増え富栄養化が進みアジもプランクトンを常時食べるようになっています。
そんな状況で逃げない餌(プランクトン)を食べているアジを釣るためには、逃げる小魚を演出するようにジグヘッドを動かしてもアジは追いかけてきません。
プランクトンの塊を見つけその中にどれだけ長くジグヘッドを入れておけるかが重要になってきます。
そうするとできるだけゆっくりと沈むジグヘッドが有利になってくるのは分かっていただけると思いますが、「ゆっくり沈む=軽量ジグヘッド」と考えると「軽量ジグヘッド=飛距離が出ない、存在感が希薄」となってしまいます。
そこで皆さん分かってはいるのだけどついつい重いジグヘッドを使ってしまいアジが釣れなくなってしまっているのだと思います。
存在感が分からなくても軽いジグヘッドを頑張って使っていると段々と分かって来るのですが、ロッドバランスの問題もあって存在感が余計分からないことも多いです。
そこで考えたのが“ゼログラヘッド”なのです。
ゼログラヘッドとは?
ゼログラヘッドとはなんぞや?という方もいらっしゃると思いますのでまずは構造から説明します。
簡単に言えばジグヘッドのヘッド部分に若干浮力のある樹脂を被せて作ったジグヘッドなのですが、言葉で言えば簡単なのですが作るとなったらこれが難しいのです。
何せ鉛の型と樹脂の型を二つ使わないといけなくて工場も別になるのです。
例えばゼログラヘッドの0.5gなら鉛の重さが0.3gで樹脂の重さが0.2gで合わせて0.5gになり、沈下スピードは0.3gのジグヘッドよりも遅くなりますが重量は0.5gあります。
しかも樹脂でくるんであるのでボディが大きくなるため、引き抵抗も通常の0.5gのジグヘッドよりも大きく感じその存在感も大きくなる。
これだけでもプランクトンパターンに最適なジグヘッドとお分かりになると思いますが、しかしこのジグヘッドの最大の特徴はそれだけではなかったのです。