日本でも屈指のハードベイターである黒須和義さん。
ラパラのストームから新たに誕生したGXブランドを監修している黒須さんなんですが、このシリーズはなんと「ソフトベイト」のシリーズ!
「え!あの黒須さんがソフトベイトをプロデュースするの!?」
と驚かれたアングラーも多いかと思います。
そこで黒須さんに直接お話をお伺いし、「ハードベイターから見る【ソフトベイト】とはどんなものか」を直撃取材してきました!
「得意」だけど「好きじゃない」
そもそも「黒須さんってソフトベイト使うことあるの?」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
『ワームの釣りは得意か得意じゃないかでいうと得意だと思うよ』
実際にこの日はロケでソフトベイトのみでバスを連発していたことからもその言葉に疑いの余地はありません。
しかし先の言葉に黒須さんはこう続けます。
『でも好きか嫌いかで言ったら好きじゃないかな(笑)』
一般的なソフトベイトの釣りは「お願い!食べて!」
黒須さんがソフトベイトの釣りを好きではないという理由は、基本的に「待ち」の釣りだからです。
狙ったところにキャストし、そこからは「お願い!食べて!」という釣りになりがちなのです。
『どうしてもアピール力がハードベイトに比べると弱いから守備範囲が狭い。(魚がいるところに)入れば食うんだけどね』
ハードベイトはその強いアピール力でこちらからバスに対して気づかせて「おい!食えよ!」と「攻めの釣り」が展開できます。
要するに黒須さんは「待ちの釣り」より「攻めの釣り」が好きということ。
ハードベイトとソフトベイト どちらが偉いかなんてない
『ハードベイトが【好き】だけど【偉い】って思っているわけじゃない。
状況によってはソフトベイトが強いときもあるし、そういうときは僕だってソフトベイトを使うしね。適材適所で楽しむのが1番だよ』
この黒須さんの「適材適所」という言葉がすべてを表しています。
ソフトベイトにしか攻略できないシチュエーションは確実にあるのです。
黒須さんの考えるソフトベイトの強み
では具体的にソフトベイトにしか攻略できないシチュエーションとはどのようなものなのでしょうか。
『ノーテンションで置けるのは強いよね』
黒須さんの考えるソフトベイトの強みの1つがテンションを抜いて放置できること。
存在感を限りなくゼロにしてナーバスなバスに口を使わせる。
確かにこれはハードベイトでは難しいですね。
『サマーシーズンなんかは魚がウィードの中に入っちゃう。光も強くてトップにもでないときは(ウィードの)中に落とし込むしかないもんね』
ウィードの中に落とし込めるのもハードベイトにはないメリットです。
具体的にはパンチショットリグなどが該当しますが、ソフトベイトのスナッグレス性だからこそなしえる攻め方です。
『ちょうど今の琵琶湖みたいに魚が横方向にルアーを追わないときもソフトベイトは強いね』
バスがルアーを積極的に追わない状況。まさに今の琵琶湖のバスはそんな状況です。
こういったときでも縦方向にフォールさせて食わせることができます。
実際、今回のロケでもフリーリグで複数のバスをキャッチしたのですが、シンカーが着底したあとに生まれるノーシンカー状態でのフォールに反応した形でした。
ソフトベイトだからこそ獲れた魚なのです。
ハードベイターが作るソフトベイト
そんなハードベイターである黒須さんが作ったソフトベイト「マッスルクローラー」。
これまでの話を踏まえてお話を聞くとその開発コンセプトに合点がいきます。
『マッスルクローラーは強めの波動でコチラからバスに仕掛けていけるようにしているよ』
ソフトベイトにしか攻略できない状況がありながらも、「待ち」の釣りは好きではない。
それなら「攻め」られるソフトベイトを作ればいい。
これがマッスルクローラーのコンセプトなんですね。
肉厚のテールが生み出すバイブレーションは太めのボディとともに水をしっかりと押してくれ、「ここにあるぞ!食えよ!」とさながらハードベイトのように攻めの釣りを可能にしてくれます。
ある意味、ハードベイトとソフトベイトの融合とも言えるかもしれません。
ハードベイターが作るソフトベイト「マッスルクローラー」。
その威力をみなさんもぜひ体感してみてくださいね!
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