琵琶湖ガイドの森田です。
森田 哲広(Tetsuhiro Morita) プロフィール
例年とは異なる一面を見せる琵琶湖
今春の琵琶湖南湖は例年と少し違う一面を見せています。
大きく2つの要因でエリアや釣れ方が違います。1つはウィードが極端に少ないこと。1つは水質がスーパークリア傾向であること。
原因は昨年琵琶湖や近畿地方で歴史的にも大きな被害をもたらした台風21号とその後の24号など台風によりウィードが抜けてしまったこと。強烈な風によりウィードが根こそぎ抜けてしまった!!
それだけなら数年に一度ありますが、それは琵琶湖南湖でも風表となった一部のエリアなど範囲は限られますが、昨年の台風の影響は、ほぼ一帯と言ってよいでしょう。僅かに残るエリアは烏丸半島でプロテクトされた下物浚渫エリア北寄りと西岸シャローの北寄り、東岸寄りのウィードアウトサイドです。
ウィードが根こそぎ抜けただけではなく湖底の沈殿物(ある程度の強風が吹けばこれらの沈殿物により濁りが発生します)のほとんども高性能掃除機で吸い取ったように(実際には掃除機で吸い取ったと言うよりはブロワーで吹き飛ばしたと言った方が正解かも?)無くなったようです。
例年だったら間違いなく濁りが発生しているであろう強風(風速4.5m)が吹いた翌日でも驚くほどスーパークリアな水質の日が多いです。釣りが不可能なレベル(6.7m以上)の風が吹き続いた翌日はさすがに濁りが発生するレベルです。波ではなくうねりが発生するレベルで底荒れし濁りが発生するようです。
ウィードが極端に少ないのでバスの意識は変化である浚渫エリアやミオ筋、マンメイドストラクチャーにあるようで、これらのエリアでのボトム系の釣りで確実に釣って行くのがスタンダードで人気の釣りとなっています。HPシャッドテール各サイズ、ドライブスティック3.5インチのダウンショット、ジグヘッド、ドライブクローラー各サイズのネコリグなどです。
正直ファストムービングルアーやハードベイトは好調とは言いにくい3月までの南湖でしたがファーストムービング、ハードベイトはこれから確実に上向いてくると感じています。
ウィードアウトサイドなどフラットエリアは短いながら確実にウィードは育っていることとこれから水温が上昇すれば水中のプランクトンや不純物が増えてきます。そして田に水を張りだしますのでそれらの濁った水が流入してくるので間違いなく上向きになります。また浚渫の深いレンジにいたバスはスポーニングを意識するため、太陽光が届きやすいレンジに上がってきます。
次のページでは琵琶湖で絶好調のウィードライダー+ドライブシャッドの組み合わせを紹介!