蔵野 雅章(Masaaki Kurano) プロフィール
北陸エリアからロックフィッシュ、アジングといったショアゲーム創世記を切り拓いてきた一人。独自の理論と視点から、ロッドやルアーの開発に携わる。テンリュウのルナキアシリーズでは2代目よりプロデュースを担当。サポートメーカーはテンリュウ、レイン、ジャクソン。富山県高岡市在住。
コアなアングラーを虜にして止まないルナキアに、ようやくニュースペック(752S-MMHT、822S-HT)を追加する事ができた。
とはいえ、追加というよりは先に発表したモデルと同時に出したかったのだが、またまた僕のガンコな性格が災いして発表を遅らせてしまったのだ。
スペック以上に「感性を刺激する」ロッドを求めて
なぜか?
ルナキアというブランド以上に求められる性能以上の官能性能を満たしているか?
時代、ブームにもてはやされることなくアングラーの愛竿となるか?
オーバースペックのロッドを作るにあたってスペックにとらわれないアングラー自身の柔軟な発想を引き出すロッドであるか?
この3つの要素が大きく追加モデルにのしかかった。
テンリュウというブランドがある以上、アングラーが求める領域は遥かに高い。C.N.T、マグナフレックス製法などなど、テンリュウの最先端技術を持ってしても届かない領域。
それこそが感性の部分。
人間にしか備わっていないこの感性の領域にまで踏み込んでいるルナキアシリーズ。
キャストからアクション、フッキング、そしてランディングまで、使っていて全ての動作を人間の意思の邪魔をすることなくロッドがこなせることが大前提。この究極のアナログ感を突き詰めるのに1年近くかかった。
そして、流行のゲーム展開に流されず、江戸時代の武士が命さながらに大切にした日本刀や、料理人が日々大切にしている包丁のように長く手元に置いておける所有感。
これは3代目ルナキアシリーズで共通している動的、静的質感はそのまま。そして、ロングロッドということで、アジング、メバルゲーム以外にも使える幅広さ。
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