ルナキアが発売になってからはや4カ月も過ぎ、手にしたアングラーの皆さんのニヤリとした顔が浮かんでくる。
今回は僕の中の異端児でありフェイバリットモデル、6102S-MLTの異色な使い方を紹介させて頂きます。
蔵野 雅章(Masaaki Kurano) プロフィール
ルナキアの異端児6102S-MLT。その特化した性能とは
3rdルナキアの中で6102、通称「ロクテン」に与えたのはリアクション&デイゲームに特化した性能でした。
では特化した性能とは何か?
アジングゲームが進化した現在、ジグ単モデルに求められる性能は、より繊細に、そして高感度…というもの。
しかし、それだけではなし得ない1匹を求める楽しさもあります。
それこそがリアクション。
これがデイゲームモデルとして”ロクテン”に与えた「特化した性能」でした。
まずはワインド釣法のような、ハードなアクションでリグを背負ったワームをしっかりとアピールすることができるティップの張り。
そして3g前後のメタルジグやメタルバイブをリアクションでアピールすることができるベリーのアクションです。
また、アジングゲームに捉われず、ハゼクラやボトムゲームでのクロダイ、挙句はエサ釣りでのライトキャスティングでキスゲームまでこなしてしまうモデルにも仕上げています。
‶ロクテン〟でクロダイゲーム
今回はこのロクテンを持ってデイのクロダイ(チヌ)ゲームに出掛けてみました。向かったのは大河川の河口。
狙うはヘチに潜むクロダイ。このクロダイをジグ単で岩壁沿いに落ちてくる甲殻類をイミテートして狙う作戦です。
このロクテンに1.5gのジグヘッドをセット、使用するルアーはrainsのアジリンガー。この組み合わせでフォール中のバイトを捉えていく。
ロクテンのよさはアキュラシー性能がダントツ。狙った所にオーバーキャスト、サイドキャスト、そしてアンダーキャストが面白く決まるところ。これこそが魚へのアプローチを容易にしてくれる。
狙った所へファーストキャスト、フォールでラインが止まったのを見逃さずにフッキング。
ここからがロクテンの真骨頂。
テンリュウイズムならではの、掛けてからの可変テーパーは魚に負荷を与えるので、タメていれば魚が寄ってくる不思議なロッド。
ベリーが仕事をしてくれてドラグと同じ役割を果たしてくれるので魚のパワーをいなし、分散してくれる。
同じロッドテンションを保ちながら巻き続けて、魚が走ったり突っ込めばリールを巻くのやめてためていれば魚が浮く。
このファイトで水面に姿を見せたのはもちろんいぶし銀のクロダイ。こんな使い方ができるのもロクテンの魅力。
もちろん僕のフィールド北陸だけではなく、全国で通用するマルチパーパスな性能を持たせたロッド。
アジングだけにこだわらず、デイゲームにお供できる最良の選択ということで、手元に置いておくのも一考でしょう。
タックルデータ
ロッド:ルナキア LK6102S-MLT(天龍)
リール:ルビアス2506(ダイワ)&SSRCダブルハンドル(ZPI)
ライン:PE0.4号
ジグヘッド:アジリンガーJH1.5g(レインズ)
ワーム:アジリンガー(レインズ)、ピピリング(ジャクソン)
蔵野さんにはフィッシングショーでもルナキアを全機種解説していただきました。こちらもご覧ください!