ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【大江・五三の現況】低水位との戦い・固定概念は一旦忘れるべし!

寄稿:中鉢幸佑 ちゅ〜ばち流「大江五三のすゝめ」
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

みなさんこんにちは!中鉢幸佑です。3月23日に開催されたジャッカル水野浩聡プロ主催の「Hard Bait MEETING」に参加してきました。

Hard Bait MEETING集合写真

Hard Bait MEETINGは、使用ルアーはハードベイトオンリー、釣り上げたバス2本の長さを競う大会。結果としてですが、80人参加して6人ウェイン、リミットメイクは0人。当日の天候は晴れだったので、ハードベイトには向かない天候だったとはいえ、今年の大江川の厳しさを物語る結果となりました。

一昨年からスタートしたこの大会。毎度必ず縛りルールがあり、非常にスキルアップに繋がります。また、大会後釣果を元にした振り返りがとても参考になります。

釣れても釣れなくてもプラスになる事しかないので、お時間ある方はぜひ参加してみてください!

魚の状態としては間違いなく春と言ってよいですが、今年の大江五三はとにかく釣れていないです。それはなぜか?

大江・五三の現況

以前記事にも記載した通り、今年は低水位状態が長いこと続いています。これが圧倒的に釣れてない1番の原因だと考えています。

オス・メス問わず低水位だと、スポーニングでシャローエリアに入ることを躊躇してしまいます。

満水だと矢板の内側にベッドを作ります

写真のような矢板の内側にオスがベッドを作っている光景を見たことがあるアングラーは多いと思います。近年、プレッシャーの影響もあり、見える場所でベッドを作る光景が減ってきたように思います。

低水位との戦いだ

今年に関しては、そもそも矢板の内側に入れるだけの水深がありません。プレッシャー&低水位で目視できる所々にベッドが圧倒的に少ないです。このような状態に気づかないと、なかなか釣果が伸びてこないと思います。思い出巡りの狙い方では、今年は特に痛い目にあいます。

ただ、見えないだけで必ず魚はスポーニングを行なっていますし、低水位でも他より水深が確保されている場所は、例年通りスポーニングエリアとして機能はしています。

クセになる中毒性があると隠れた人気!ちゅ~ばち画伯

毎度のごとく絵は下手くそですが、分かりやすく書いてみました(笑)。

これが今の魚のポジションです。赤丸部スポーニングエリアの一本手前でオスが待機している状態。タイミングを見て赤丸部に入ってきます。

ただ、先述した通り、圧倒的低水位なので入っても抜けるのが早い、もしくは入らずに1段下でベッドを作る魚が例年以上に多いです。

釣り方ですが、春このルアーがよく釣れるといった実績は無視して、魚の状態やエリアに適材適所で合わせていくことが大切です。

例えば、赤丸部が広く、魚が入ってきているか分からない状態の場合、フィネスで食わせにかかるより、巻きモノで確認した方がチェックが早いです。

固定概念は捨てる、適材適所を選ぶべし

巻きモノでも、沈み物が多いエリアであればスピナーベイト、風が強く吹いていれば強めのクランクベイト、風が弱い場合はバイブレーションと、実績があるからという固定概念は捨てて、適材適所でセレクトする方が絶対釣れます。

キュアポップスピン7g×リンキンシャッド4にて

メスは赤丸部付近のカバーや縦ストに浮くのがセオリーなのですが、低水位の影響で機能しているところが非常に少ないです。

裏を返せば一級ポイントも…

そのため狙いにくいのは事実としてあるのですが、逆を言えば、この低水位状態でもしっかり機能しているカバーや縦ストは超一級です。人が集中的に狙うので、プレッシャーも高くなりますが確実にメスはいます。

例を挙げると、西大江川資料館裏エリア。

西大江川資料館裏カバー 。大規模なスポーニングエリアを有するポイントで、今年の低水位状態でも写真のカバーは岸からしっかり水深があるので、メスが狙いやすいポイント

とにかく今年の大江五三の春は低水位との戦いとなります。低水位の中でも、しっかり水深が確保できているスポーニングエリアは超一級です。

しかし、以上を満たす大江五三のエリアには大概土嚢が入っています。オカッパリの天敵「根掛かり」の聖地です(笑)。

しかし、今年TIEMCOより土嚢攻略において救世主的なルアーが発売されます。次週記事にて、特徴や使い方について詳しく紹介させていただきます。

それではまた来週〜。

中鉢 幸佑(Kousuke Chubachi) プロフィール

ティムコよりスポンサードを受け、大江五三を中心に活動している若手アングラー。ティムコの名作ルアー野良ネズミの使い手として「ネズミニキ」の愛称で親しまれている。大江水系のローカル大会「東海バスクラブ」で優勝・入賞経験多数。1999年7月30日生まれ。
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」