ジャッカルのトランポ水野こと水野浩聡氏がプロデュースする野池エンジョイ系ルアー「デラシリーズ」。先日発売されたばかりのデラスピンに続くシリーズ第5弾となるのが、超かわいいルックスの「デラボール」だ。
今年のフィッシングショーで、そのルックスから大注目を集めている球体ボディの小型スイムベイトだが、そこにはデラシリーズならではのこだわりがギュギュッと凝縮されている。
まず際立つのが、なんといってもそのボディ形状。名前の通りボールのようなボディがキャスタビリティを向上させている。空気抵抗が少ないので、飛距離を求められるオカッパリでは非常にありがたい。
また、オーバーハングの奥などをタイトに攻める際に必要となるスキッピングにおいても、この球体ボディがひと役かっており、簡単に水面を跳ねさせることができるのだ。
ボディにパイプを設けたインナースルー構造を採用し、フックアップと同時にフックがフリー状態となってバラシを軽減してくれる。実釣でもバラシ0というバツグンの効果を発揮していた。
フックを固定する方法は、専用フックにガードのようにして付属されたワイヤーをボディに挿して固定するというもの。ワームのアクションを妨げることなく簡単にセットできるアイデアの賜物だ。
スイミングでは浮き上がりやすい設計となっており、表層を泳ぐ小魚はもちろん、カエルやネズミといった小動物をイミテートしている。テールの波動をボディに伝え、細かい波動でルアー全体を揺らすため、全5種類のデラシリーズにおいては、もっともインパクトの強いモデルである。
ようするに、かわいいルックスに実釣力を詰め込みマクった、まるで「ヒツジの皮をかぶったオオカミ」的なルアーというわけ。個人的にはルックスだけで全色買い揃えてしまいほどキュートなので、発売したらとりあえず即買決定なアイテムだ。