2025年、gamakatsu注目のルアーのひとつといえるのが「ラフィン300」だろう。
〝300〟はあくまでキリのよい数字ということで、実際はテールまでを含めると全長300mmを超えるジャイアントベイトだ。
ラフィン300
すでにリリースされている「ラフィン170」。そのラフィンの系譜を継ぐジャイアントベイト、「ラフィン300」。170の登場から同時進行で長きに渡りテストが繰り返され、各地の展示会やイベントなどでも〝参考出品〟や〝プロト〟として、その姿自体を見たことがある人は意外や多いのではないだろうか。
2025年のリリースが正式に発表され、待ってたよ!…なアングラーも多いことだろう。
出典:YouTube「gamakatsu movie【がまかつ公式チャンネル】」
まずは駆け足でSPECからご紹介。
ラフィン300 SPEC
ラフィン300、カラーは2色展開。ラフィン300も170同様に、シリコンテールとなっているが、各色につき2種類のシリコンテールが付属する。
その2種類のシリコンテールは硬さが異なる。硬質シリコンテールを「スライドテール」と呼ぶ。硬さがある分、水圧に押されずしっかりと左右にダートさせることが可能。タダ巻きではしっかりとしたS字アクションでアピール。
軟質シリコンテールは「クイックテール」と呼ぶ。軟らかさは水をしっかりつかむことにつながり、ゆえにコンパクト&クイックなアクションを生む。ピンスポットを移動距離を抑えながら細かくネチネチと誘うことも可能に。タダ巻きではロールを伴うタイトS字アクションを演出。
この2つのテールを状況に応じて組み合わせる「バリアブルテールシステム」で、その時々でより適切なセレクトができる。
#1 グリッターレインボー
グリッターレインボーに付属するシリコンテールは以下。
#2 ブラッシュタイガー
ブラッシュタイガーに付属するシリコンテールは以下。
カラー | ウエイト | 全長 | フックサイズ | 入数 | 希望本体価格(税別) |
---|---|---|---|---|---|
#1 グリッターレインボー | 250g | 320mm | 2/0 | 1個 | 15,000円 |
#2 ブラッシュタイガー | 250g | 320mm | 2/0 | 1個 | 15,000円 |
特大のインパクトはそれだけで武器
ラフィン300を手掛けたルアーデザイナーである赤松拓磨さんに、以前こんな話を聞いたことがある。
全長では30cmを超えるこの大きさだからこそ呼べる魚がいると。大きさ、存在感、それ自体が魚に気付かせる武器となる。もちろんすべてがそうではない。が、明らかに20cm以下のルアーでは反応を見せなかった魚が、こうしたジャイアントベイトを入れると寄ることがあるのだと。
扱いやすさが、ラフィンらしさ
ちなみに、発売時期自体は未定だが、170と300の合間を埋める250などの構想も実はあるそうだが、では逆に、例えば40cmを超えるラフィンもありなのか?と尋ねてみるとYESでもありNOでもあると。
40cmを超えるようなルアーでリアクションを誘発する・魚を寄せるパワーを持つものは作れる。しかしながら、それを操るアングラー側の視点で考えると扱いやすさという面ではかなり限定的になるだろうと話してくれた。タックルバランスはもちろん使うシチュエーションもしかり。
「ラフィン」らしさはそこにある。ラフィン170もそうであったように、ラフィンは使い手を選ばないのも特長のひとつだ。簡単にいえば、投げやすいしイメージしたアクションを的確に出しやすい。使いやすいのだ。
だから、ラフィン170がそうであったようにバスでもシーバスでも…。もちろん300となればさらに〝あんな魚やこんな魚に…〟と想像する方も多いのではないだろうか?
ソルトでも淡水でも、条件にも左右されずに魚からのリアクションを得やすいサイズ感とラフィンらしい扱いやすさ。ジャイアントベイトになってもそれは変わらない。
誰もが親しめるジャイアントベイトのために
具体的な部分では、実はウエイト自体は上記スペック通り約250gとなっている。サイズ感からすると軽い。
この軽量化により、シンプルにキャストのしやすさがひとつ利点。かつ軽量化のための軽量化ではなく、狙ったアクションを出すことも同時に重要視したボディのギリギリの薄さが特徴。このサイズ感にして、アクションレスポンスが極めて高い。
左右にキレのあるダートが出せる、それでいながら背中の面で水を受けてある程度レンジを入れることも可能に。
アクションのキレを増す薄型設計。これにより内部の空気室が減る、それが内部ウエイト量の抑制につながり、結果として軽量化も実現しているのだ。アクションレスポンスを損なうことなく軽い。それがラフィン300だ。
そしてジョイント部分。
ラフィン170はシングルジョイントパーツを用い、左右だけでなくヒネリを伴うアクションを出せるのが特徴のひとつであった。
誰でも簡単にドッグウォークを演出できたわけだが、ラフィン300でもそれは変わらない。とはいえ、300というサイズからシングルパーツでは強度が保てないために2つのパーツでジョイント。その2つの間隔を近くし、可動域の大きなジョイント構造となっているそうだ。
さらにはフック位置も計算し、どうしても起こりがちなフッキングミスを極力抑えるバランスを何度も繰り返しテストしてきたそうだ。
そして先にも触れた通り、2種類のテールでさらにその日その時の状況にアジャストできる。
ジャイアントベイト…という響きに気後れする必要ナシ。ラフィン300は、きっと最高に親しみやすく、投げて・動かして楽しいジャイアントベイトになるはずだ。もちろんそれはフレッシュでもソルトでも!
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