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今江克隆のルアーニュースクラブR「釣りフェス直前!イマカツ2025新作プラグ&カレイド2025新作・全機種を先行公開」 第1224回

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新製品総力特集2025

いよいよ今週末は、横浜で「釣りフェス2025」が開催される。

今回自分は、3月開幕に向けて冬季トレーニングを追い込むため、横浜には参加しませんが、代理でエバーグリーン・ブースに河野正彦プロを派遣し、トークショーもする予定ですので、よろしくお願いします。

フィッシングショーOSAKA2025」は、メインステージも含め、全力参加予定です。

ということで今週は、各メーカーから新製品が出そろうこともあり、イマカツの2025年NEWプラグ第一弾としてリリースが決まった「バスロイドJr.Taboo(タブー)」と、2025年リリース予定の新作「カレイド」のメディア未公開機種を含め、釣りフェスでエバーグリーンのブースに展示される全機種情報を先行一気初公開しよう。

「バスロイドJr.Taboo」早春デビュー!

まず、イマカツが満を持して2025年早春デビューが決まったのが、「バスロイドJr.」の全方位アップデートバージョン「バスロイドJr.Taboo(タブー)」だ。

2025年イマカツの第一弾プラグは「ヤブロイド」改め「バスロイドJr.Taboo/FDG」。写真は視認性、ナチュラルさ、水馴染み共に最強カラーの「今江ドライアイス」

これは元々、イマカツ・スタッフの暴れん坊、TOP50の薮田(和幸)プロが、首振り仕様に改造して使って一昨年のTOP50小野湖戦で3位入賞した通称「ヤブロイド」を、さらに数段進化させたバージョンだ。

正直なところ、薮田プロが第二第三関節を固定し第一関節の可動域を広げた首振り型「バスロイドJr.」は、よく知っていたのだが、製品化する予定はなかった。

理由は、個人でも改造は可能なうえに、これにしかない決定的メリットが感じられなかったからだ。

だが、昨年夏、「ヤブロイド」の可能性が、一気に広がる出来事が起こった。

それがフィッシュアローのルアーデザイナーでもある松本猛司氏が独立し、「フィッシュデバイス」というブランドを立ち上げたことだった。

当初から松本氏にいろいろと相談を受けている折に、自分が以前からとても興味を持っていたビッグベイトのガードシステムの特許を取得したという話があった。

このビッグベイト、スイムベイトのワイヤーガードシステムの元祖は、GO FISHINGの呉氏が開発した「Gガード」で、これが呉氏とも面識があるし、さらにDRT専用だったこともあって、めちゃくちゃ使いたかったのだが、さすがに真似はできないなと、こっそり自作して個人的には使っていた経緯があった。

その呉氏とも友人関係だったのが松本氏で、松本氏の独立の際に様々なルアーに設置可能な独自のVガードシステムを呉氏の了承のもとで開発し、特許を取得したものが「FDガード」だった。

呉氏が「Gガード」を初めて開発し、松本猛司氏があらゆるルアーに応用できる特許を取得した

で、その第一弾としてイマカツのビッグベイト関連にコンバートできないかという提案が、松本氏からあったことで「ヤブロイドJr.」計画が、一気に進行することになったのである。

なぜ「バスロイドJr.」?

この時、なぜ「バスロイドJr.」だったかという理由は、「バスロイド」ならではのボディ構造にあった。

それは、ジョイントベイトの中では異例の体高があり、さらに寸胴、すなわちフックとフックの間(車のホイールベース)がギリギリの狭さだという点だ。

この体高と、ホイールベースの短さが、「FDガード」と抜群に相性がよいことを、すでに知っていたからである。

「Fish Device Guard(FDガード)」を搭載した「バスロイドJr.Taboo」。その特徴的なボディ体形が「FDガード」と最高の相性だったことで、劇的に進化を果たした

ガード力抜群のV字ワイヤーガードとはいえ、レイダウンやハードルのような枝をクリアする時には、かならずボディはヒラを打つように横を向く。

その時、ホイールベースが長いと、せっかくフロントフックはガードでクリアしても、横を向いたテールフックが引っ掛かってしまうのである。

この点が、「バスロイド」は体高とホイールベースの極めて短いずんぐりボディで、ワイヤーVガードとの相性が抜群で、驚異的なカバー回避力を発揮してくれるのである。

それこそグチャグチャのレイダウンの奥の奥にブチ込んでも、驚くほど無事帰ってくるし、スタンプだらけのボトムをゴリゴリに当てても見事に回避してくれる。

そして、フッキングにも全く悪影響を感じないところが「バスロイド」の最高なところなのだ。

「フィッシュデバイス」の特許構造を「ヤブロイド」にコンバートした「Taboo」。取り外し自由で剛性も抜群。驚くほどのカバー回避力を発揮する

エラストマー製ダンパー

さらに「ヤブロイド」では、完全固定されていた第二第三関節の間に、取り外しができる弾力のあるエラストマー製ダンパーをはさむことで、適度なしなりを残し、軽い反発でもより柔軟で生き物感のある首振りを実現している。

「軟骨」のようなエラストマー製ソフトダンパーで関節のしなやかさを残して下半身を制御。これにより軽い力でもしなやかな首振りを実現。その姿は水中のフロッグだ

このソフトダンパーは「巻き専門」で使う時は、ダンパーを外すことで多関節「バスロイド」ならではの、ナチュラルなスイミングアクションも同時両立させることができた。

完全固定ではなく、関節に軟骨を組み込んだ「Taboo」。巻きオンリーで使う場合は、全て取り外せる

現在、ボディは完成しており、最終段階で数種のテールデザインのテストをしているが、ハイシーズンの首振り重視、フッキング重視ならオリジナルテール、厳冬期のスローな状況ならレプリケーター型ソフトフラットテールが、よい手ごたえを得ている。

水中のフロッグを演出するには「バスロイドJr.」のフィッシュテールがベストマッチ。今江的には厳冬期は「レプリケーターテール」を、瞬間接着剤で水平に付け、ダイブ&ポーズでのテールの動きを重視している

昨年11月のバサーオールスター戦では三原直之プロが「バスロイドJr.Taboo」でバスをウェイインしており、昨年末クリスマスの釣り納めロケでは、四国最古のバスレイクとして昔から知られる石手川ダムに行ったのだが、まさかの森が沈んだような大増水で大苦戦しながらも「バスロイドJr.Taboo」で、55cmはゆうに超える湖中MAXサイズを狙って手にすることができ、製品化に確信を持つことができた。

年末のルアマガロケでは全域ヘビーカバーの湖で、まるでジグを撃ち込む感覚でカバーの中に「Taboo」を送り込んだが、根掛かりはほぼ皆無といってもよい回避力を発揮してくれた

超満水の四国最古のバスレイクで、湖中MAXサイズをカバー際で仕留めた「バスロイドJr.Taboo(タブー)」。新たに「FDガード」を使えるようになったことで飛躍的にその威力を増した

ちょっとヤブ医者っぽかった「ヤブロイド」が、数年の時を経て思わぬきっかけで大化け、禁断の最強カバービッグベイト「バスロイドJr.Taboo」に生まれ変わって、この春、再デビューする。

続いて、「カレイド」新機種を初公開!

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