カディス、いよいよ!
スミス公式webサイトに、いよいよ掲載となったCADDIS(カディス)。トラウト用マイクロトップウォータープラグだ。
その開発には、トラウトと会話できる男!?である礒野寛之さん。
百聞は一見に如かず。まずはこちらの動画をご覧頂きたい。
注目のカディス。ついに2025年1月登場予定とアナウンスされた。
カディスの必要性
なぜカディスが必要か。それについては不定期連載「礒野寛之のエリア開発通信」にも。こちらもぜひ参考にして頂きたい。
【礒野寛之のエリア開発通信 vol.5】エリアトラウトの新たな刺客〝喰わせのマイクロトップ〟スミス「カディス」が発売間近
つまるところ、魚に対し広範囲をサーチするトップとしてではなく、魚との距離こそ近いが〝あと一歩〟が詰め切れない…そんな時の食わせのトップウォーターが必要で、その解決策として生まれたのがカディス。
自身のアプローチ、ルアーに対して、気になることは気になるけれどバイトしたい…とまでは思わない鱒類。近いけれど、遠い。そんな「もう少し」を食わせ切るマイクロトップ。
その近い距離にいる魚に対し、より丁寧に寄り添う誘いもできれば、あと一歩のところで強制的にスイッチを入れる強く速い誘い。逃がす誘いで思わずバイトしてくるようなアプローチも可能。もっと繊細に寄り添うか、あるいは最後の瞬間にあえて逃がすか…。何やら恋愛にも通ずるか(笑)。
だから、カディスは広範囲から魚を引っ張ってくるものではない。けれども距離が詰まってから煮え切らない反応を魅せる魚に対し、切り札的に反応を見ながら仕上げるルアーでもあるといえる。
それゆえに、パペットシリーズとのローテーションも大事になってくる。
小粒ボディながら高いフッキング性能
小粒ボディとなっているカディスは、その反面、小粒ボディならではのフッキングの再現性を獲得するのが開発にあたり難しい点だったそうだ。
だから、扁平寄りで肉薄ボディに仕上げた。ボディの浮力を確保し、水面で踏ん張りが利く。小粒ゆえにどうしてもバイトゾーンから流されやすいところを、この踏ん張りがあるためにバイトゾーンにルアーが残りやすい。
それはつまり、いざバイトがあった時に無駄に動き過ぎないことにもつながり、口腔内で針先が残りやすくフッキングにつながるという。
また、フロント・リアそれぞれに横アイを採用。これもまた小さなボディながら内部の空気質を最大限に確保することにつながる。またフック絡みも最小限に抑える。そしてフロントフックとリアフックを後方寄りに近付けることで、 浮力が集中する箇所にフックが配置されることにもなる。
先に述べた踏ん張り力は、ボディ形状のみならず絶妙に計算された横アイ、フック位置によっても高め、これがフッキング率向上のキーとなっている。
食わせの小粒ボディだけに、浮力を確保すること、ニアイコールでフッキング率向上が難しいところを細部にこだわり突き詰めた仕様だ。
ラトル、音質にもコダワリ
そしてラトル音。実は以前に礒野さんとお会いした時に悩んでいたのは、この音だった。強過ぎればそもそも〝クワセ〟を意識したカディスでは本末転倒。
しかしながら近距離だからこそ、最後のバイトか否かのトリガーの一つに「音」も時に重要だと。
最終的に、8種類の音質違いのプロトから選んだのは「2mmサイズのガラス×2個」。短い移動距離でより魚を寄せてくる強すぎない音質。それは、浮力設定のバランス取りにも貢献し、小技を利かせることができるカディスらしく、アングラー側のアクションによってラトル音の強弱を表現できるそうだ。
SPEC
なにはともあれ、発売されたら是非に試して頂きたいカディス。きっと「もうちょっとだったのに!」が、「もうちょっと…って工夫次第で食わせられるんだ」に変わるのでは?
今回は簡単にカディスの概要をご紹介した。スミス公式webサイトには、アクション例などもピックアップされ、かなり詳細に特長も掲載されている。ぜひぜひご覧頂きたい。
LENGTH | WEIGHT | TYPE | HOOK | RING | PRICE | PRICE |
24mm | 1.0g | フローティング | オーナーばり カルティバ SBL-14♯8 | フロント:♯SPマイクロリングBK♯00 ×1 リア:♯SPマイクロリングBK ♯00 ×1 | ¥1,400+税 |
また追って詳しく情報を掲載する予定だ。
スミス公式「カディス」詳細ページはこちら