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東京湾奥シーバス攻略の切り札「キリンジ120」実釣インプレッション

寄稿:加藤光一
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新製品総力特集2025

加藤 光一(KatoKoichi) プロフィール

ホームエリアは東京湾奥。1年を通して、様々なタイプのメガバスルアーを駆使して東京湾奥のチヌ族攻略に奔走する東京湾奥チニングシーンのトップランナー。 現在の目標は、東京三大河川である荒川の64cm、旧江戸川の66cmに続き、多摩川でもクロダイ60cmアップを狙う。 2018年fimo凄腕チヌ王決定戦年間チャンピオン。

皆さんこんにちは。
東京湾奥エリアで活動するメガバススタッフ加藤光一です。

今回は先日発売されたばかりのキリンジ120について、東京湾奥での実釣インプレッションをお伝えしたいと思います。

キリンジ120・東京湾奥での実釣インプレINDEX

 

キリンジ120について
主な特長と使い方

メガバス公式「キリンジ120」詳細ページはこちら

Length Weight Type Target Range Hook 価格
120mm 21g FLOATING 0~0.1m #5 x 3 1,980 円 (税別)

キリンジについてですが、表層曳き波が主な使用レンジとなります。

ロッドの角度や、流れに当てたトレースライン、早巻きでは10cm程度の潜航レンジでシーバスを魅了してくれます。

また、特徴的なフロントのカップはポッパーの様に使うこともできる狙いがあり、ただ巻きやドリフトに加え、ロッドワークによるバブル&スプラッシュを織り交ぜたポッピングで複合的なアプローチが可能。

表層でのステイからのロッドワークやリーリングジャーク的な早いリトリーブではボディにバブルをまと纏いながら水面下で逃げ惑うベイトを演出でき、活性は高いけどルアーを見切っている状態のシーバスにも非常に有効だと感じています。

最終プロトモデルのファーストフィッシュは94cm

 

キリンジ120とキリンジ90ではカップ内の形状やスリットは異なります

キリンジ120(左)とキリンジ90(右)のヘッド部は一見すると同一に見えますが良く見るとカップ内の形状やスリットは異なります。各々の巻き感やバブル&スプラッシュの出方等の最適解を求めて設計されています。

初夏、初期プロトのポッピングアクションからのただ巻きで水面炸裂した良型シーバス

 

キリンジ120の使いどころ

ウエイクベイトとなる表層ミノーですが、ゴーラム147F SWサザンカ140Fの様な強い水押しを発生する強アピールのウエイクベイトというよりも、カゲロウ124F X80MAGNUM SRに近い軽い巻き心地とナチュラルなアクションの使用感で、潜航レンジ別のローテーションでのトップレンジでの使用が主になります。

キリンジ120、カゲロウ124F、X-80MAGNUMのサイズ・ボリューム感・比較

SRのサイズ比較。中央のカゲロウ124Fが最もボリュームがあるサイドシルエットですが、上から見るとキリンジ120がボディ幅があります。これによりウエイクアクションでの適度な水押し、撹拌による曳き波を作りだしていると思います。

 

表層~10cm程度のレンジではキリンジ120→カゲロウ155Fゴーラム147F SWの順でアクションが強くなるので、レンジ別のローテーションだけでなく、同じレンジでもその日のフィールドコンディションや釣りのタイミング、シーバスの活性により使い分けるのもお勧めです。

 

また、着水地点と食わせたい狙いのピンポイントが近い場合にもキリンジ120を投入することが多く、活性が高いタイミングであれば着水音がプラス要素になることもありますが、条件が整わないと着水音が警戒心を与えてしまう場合も少なくありません。

固定重心により着水直後から食わせのアクションが起動する事も相まって着水から巻き始めからバイトチャンスが発生します。

市販品とほぼ同一の最終プロトモデルでのファーストシーバスは、根掛かり必須の駆け上がりのブレイクラインを潮目が交差する僅かなピンポイントで食わせた94cmをキャッチ。

この1匹はレンジと着水音を意識してアプローチした釣果です。

流す釣り、巻きの釣りのどちらでも対応できるのがキリンジ120の特徴の一つでもあり、アップストリームでは曳き波でのアプローチ、ダウンストリームでは暴れ過ぎないウエイクアクションで流れに逆らうベイトフィッシュを演出できるので様々な場面で多彩な表情を魅せてくれるミノーでもあります。

 

デイゲームでの有効性

近年の私の釣行はナイトゲームがメインになっていますが、キリンジ120はデイゲームでも活躍してくれています。

基本的には、ナイトゲームでの使用方とほぼ同じですが、デイゲームになるとリトリーブ速度が速くなる傾向やロッドワークによるポッピング等を多用する傾向にあります。

イワシ等の足の速いベイトが居る場合は水面下を早巻きさせてみたり、時折スプラッシュ&バブルを発生させるポッピングやジャークを織り交ぜてアピールを食わせの間を演出してやるのも効果的なのでボートシーバスでも多くの釣果が出ています。

また、DOG-Xシリーズを用いたトップウォーターゲームのローテーションにもお勧めです。ドッグウォークアクションに反応し辛いタイミングにキリンジ120のポッピングをローテーションにいれることで新たな展開を造りだすことも可能です。

東京湾奥での狙い方

東京湾奥でのキリンジ120の有効なポイントですが、主戦場になるのは私のホームでもある荒川や旧江戸川といった大型河川なのですが、港湾部や運河、流れの少ない小場所など釣りが可能なポイントであればどこででも釣果がでています。

オープンエリアの回遊待ちから、駆け上がりや馬の背といった地形変化や橋脚、壁際などを狙う際も曳波で目視しながら狙いのラインをトレースできるのでイメージ通りに正確にピンポイントを狙うこともできると思います。

使用タックルについて

使用タックルはロッドは空海CK96MSがルアーウエイトや使用全般に関してベストチョイスだと感じていますが、直近ではメガドッグの使用を想定して開発されたCK83XXHSもかなりお勧めです。しなやかさと強さを併せ持つCK83XXHSゴーラム147FSWコノシラススイマーアイスライド187R SW等の大き目のルアー中心のランカーハンティング時のフォーローでキリンジ120を使いたい場面でもバイトを弾くことなくしっかりとランディングまで導いてくれています。

大きめのルアー中心の釣行ならCK83XXHSも間違いない選択肢となります。

また、CK83XXHSではPE2号を使用していますが、これは単にルアーが重いので太いラインを使用しているのではなく、流れや風を利用したドリフトを行いやすくするためです。

晩秋から冬季は風が強く吹く日が多くなりますが、風が強い日は表層系のルアーでは水面を滑ってしまい上手くコントロールできない事も多いと思います。

そんな時、キリンジ120なら深いカップが水を掴んでくれるお陰で強風時の表層レンジでも水面を滑る事なく風や流れを利用したドリフト釣方をしっかりと行うことができるので多彩なアプローチを可能にしてくれます。

 

カラー選択について

お勧めカラーはおデイナイト共に私が意識しているのは、大別するとフラッシング(反射)するか否かです。

ナチュラル系(ホロ等)とクリア系、そしてレッドヘッドやチャートといった発色の強いカラーをローテーションするのがお勧めです。

キリンジ120にラインナップされているカラー12色は、いずれも実績のあるカラー揃いなので、3タイプを基準に気にデイ&ナイト共に先入観を持たず使ってみてください。

秋のハイシーズンに出た極太のランカーシーバス。水温が下がり透明度が増したためナチュラル系のカラーを選択

ハイシーズンから厳寒季まで昼夜問わず高い釣獲力を発揮してくれるキリンジ120でエキサイティングな水面炸裂ゲームを楽しんでくださいね。

関連動画
(2024新製品)キリンジ120のスイムチェックとキリンジ90と比較してみた

出典: YouTubeチャンネル「シーバスルアー沼」

 

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