そんなに調子が良いのなら…と。
実際に釣りに行ってみたら、やっぱり良いサワラが釣れて。そりゃ人気が出る訳だ…なんて思っていたんですが、その釣行を振り返るとロッド、けっこう重要だぞと、改めて。
ジグとミノー半々
「柔らかければ、それなりに使えるんでしょ?」
たしかにそうとも言えます。正直、ジギングロッドの0番とかで十分対応できるんです、実際記者も使っていたし。もっと言えばオモリグ用ロッドを代用したりもしていたし。
それで十分です…ブレードジグしか使わないのであれば。
そう、ロッドが重要だと感じた理由はここ。岩国沖にしろ、大阪湾にしろ、伊勢湾にしろ、東京湾にしろ、最近ミノーイングが流行している。サワラのミノーイングといえばジャーキングが基本で、リールを巻きながらジャークを入れて食わせる釣り方。そのときにロッドが“ベナベナ”で柔らかいとアクションさせにくいんです。
で、釣行当日。向かった先は伊勢湾。聞けばベイトが上ずっている時はミノー、ベイトがボトム付近であればブレードジグに分がある状況。つまり、ジグとミノーの使用率が半々くらい。
上記の通り、ジグは割とどんなロッドでも対応できると踏み、“ミノーをしっかり捌けること”を軸に選んだのが73Mクラスのキャスティングロッド。ヤマガブランクスの「SeaWalk Cast-Jigging SS 73M」。
何がそんなに良かった?
使ってみた感想は「めちゃめちゃ快適」。使いやすい1本で、ジグとミノーできっちりサワラを釣ることができました。さすが専用ロッドだけのことはあるなぁという印象。
では記者が感じた「SeaWalk Cast-Jigging SS 73M」のメリットを挙げてみると。
もちろんジグはめちゃめちゃ快適に使える。30g程度のジグだとオーバースペックか?とも思ったのですが、決してそんなこともなく。早巻き中にガツン!と入っても、しっかりバットが残って安心感もあり、ゴリ巻きパワーファイトが好きな記者にとってはただただ快適の一言。
そして…実はミノーがめちゃめちゃ使いやすい!ブランク全体に適度に張りがあってビシビシとジャーキングが快適に行える。73のレングスにグリップも長すぎず短すぎずで丁度良く。そうそうそう、こういうことだよなぁ、と使ってみればわかるそのちょうど良さ。
ミノーにしろ、ジグにしろ、これも結構重要。
先にお伝えしている通り、適度なハリがあって40gクラスなら思いっきり振り抜ける。ガイドの径はやや大きめで絶妙なサイズ感となっており、乗合船でノットを巻き込んでのキャストもノーストレス。
で、コスパも良い。
サワラはその食味、引き味、ゲーム性…、釣りのターゲットとしては申し分のない魚。ですが、通年サワラばかり追いかけるのか?と言われればそうでもない。さらに、記者のような週末アングラーであれば、年に数回しか使わないであろうロッドにウン万円も掛けられない、掛けたくないのが正直な所。
このロッド、30,000円(税抜価格)也。それに加え、サワラをメインに、ジグやプラグ、ジグヘッドなどで青物全般・マダイ・シーバス・ヒラメ・マゴチ・ロックフィッシュなどが狙えるとなれば、そのコスパの高さはバツグンじゃないかと。
これ1本あれば良い…訳でもない
ブランク全体的に張りがある。
快適な操作性や飛距離において、間違いなく“良い”部分ではある。実際、釣行当日はめちゃめちゃハマり、快適に釣りができた次第。
ただし。当日はサワラの“活性が高かった”という事実がある。
以上のことをまとめると、ミノーのジャーキング、ディープ・潮流が速いエリアで40g以上のジグを使う時なんかは「SeaWalk Cast-Jigging SS 73M」。一方、繊細な釣りが必要かつ軽量(40g以下)のジグなんかをメインに使う時は、もう少しマイルドなロッドが良いと。
ヤマガブランクスで言えば、同シリーズのもう1本「SeaWalk Cast-Jigging SS 71ML」なんかがドンピシャ。
これからの時期も楽しみ
これからの時期は、京都は舞鶴沖などのディープブレードジギングが楽しめるタイミング。80gや100gのジグを使用して、80m前後のディープを狙う釣りにおいても、そのパワーから安心感はバツグン。
あれもこれも快適に使えて、さらにコスパが良い。共感できる方多いんじゃないでしょうか。