バスロッドでありながら、それ以外の楽しみ方を見つけるのが楽しいSPEED STICK（スピードスティック）。テンリュウから発売されているロッドだ。

スピードスティック

現行モデルのスピードスティックは、カーボンを使いながらも、超低弾性カーボンを採用しオリジナルのスピードスティックのグラス素材に近しい味わいを出しながらも、より現代的にリビルドされたロッドだ。

その昔に製造されたスピードスティックがテンリュウの倉庫にあり、グラス素材なのに不思議とダルさがなく、ロッドとしての面白さに感銘を受けたスタッフからの提案からリビルド計画は始まったという。

テンリュウの倉庫にあった製作を担当したスピードスティック。この発見からストーリーは始まった

その顛末についてはこんな記事もチェックしていただければ幸いです。

「スピードスティック」プロジェクト、その経緯と想い【特別寄稿by天龍・舟木雄一】

まず機種の内訳だが、全6機種となり、そのスペックは以下の通り。

グラス風な超低弾性カーボン

スピードスティックは、そんな〝グラスなのにシャキッと感〟をテイストとし残し、なおかつ今使っても新しい感覚をもたらすために超低弾性カーボンを採用している。

乗せ感がイイ、曲がって面白い、それなのにダルくない。

そんなロッドだから、バスロッドとしてみれば最新鋭のピーキーさはないかもしれないが、「このロッド面白い」と思わせてくれるのではないだろうか。

グラスのようなカーボン、そこにパーツマテリアル的にはやはり現代版といえる選択をしており、ガイドに関してはステンレスフレームKガイド（SiC-Sリング）を採用。

チタンフレームではなくステンレスフレームとしているのは、超低弾性カーボンを採用しているスピードスティックで、キャスト面でのメリットを得たいから。

キャスト時にフレームの重量も相まって、しっかり曲がる、ルアーウエイトが乗る…。そんなキャストでの楽しみも求めたそうだ。

そうでありながらKガイド設定でトラブルも抑制し放出もスムーズ。カーボン素材ゆえ、曲がるが収束も早い味わい深いロッドとなっている。

リールシートはPTS。このあたりは軽量感に寄与し、ロープロ系ベイトリールにもマッチ。もちろん、例えば五十鈴、はたまたアンバサダー…そんなリールで楽しむのもよいだろう。

△全機種バットジョイント

ちょっとした小ネタとしては、折り畳みできるフックキーパーがあり、どちらかといえば釣果優先というより釣趣優先のスピードスティックで、お気に入りのルアーをフックキーパーに掛け、釣り上げた魚と一緒に写真を撮影すれば映えること間違いナシ!?

きっと楽しいスピードスティック探し

また、裏テーマとしてはそんな味わいのあるスピードスティックで、バスのみならず様々な魚種で使ってほしい…そんな思惑もあるという。

懐かしの…な方もいれば、新感覚…な人もいる。スピードスティックはそんなロッドになっているのでは？

出典：YouTube「TENRYU CO.,LTD」

テンリュウ公式「スピードスティック」詳細ページはこちら

天龍（TENRYU）

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量＆高感度のＳＷライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。

• 公式サイト
• YouTube
• Instagram
• X
• Facebook