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今江克隆のルアーニュースクラブR「今江的フック考!オススメの特殊フックを紹介」の巻 第1216回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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さて先週は、基本的なフックの今江的オススメを紹介したが、今週は持っておいて損のない、ちょっとキワモノ特殊フックについて今江的おすすめを紹介しよう。

ちなみにフックは、BKKがスポンサーだが、今のところ日本市場ではトリプルフックのみ展開しているなので、その他のフックに関してはメーカー問わず、贔屓目ナシの忖度ナシで紹介していこうと思う。

お役立ち度No.1

まず、変わり種フックの中でも今江的お役立ち度No.1なのが、川村光大郎くんデザインのオフセットネコフック「フィナ N・S・S フックパーフェクション」だ。

最近、このてのフックを何種類か見かけるようになったが、今江的に信頼度実績ともにカバーの奥の奥にネコリグをネジ込みたい時に一番使っているフック。

このフックのよいところは、ヨリモドシがついていてラインが全くヨレないこと、それとセッティングが結構難しく、見た目のフッキング信頼性が低そうなオフセットネコフックのなかで、セッティングがラクで汎用度が高い点である。

そのセッティングの点で、良くも悪くもよく考えたなぁと思うのが、結構「外に開いたフックポイント」である。

通常、フックポイントが外に開いているとフッキングパワーが直線的にならず、外に逃げるためフッキングが悪くなる。

しかし、かなりいびつともいえるオフセットネコの場合、この外開きによって何より一番難しいワームのセッティングが真っ直ぐきれいにセットでき、さらに小さなフックでも初期掛かりの良さを発揮する。

まず間違いなく、光大郎くんは意図的に設計したのだろうと思う。

ただ、どうしてもバレやすい傾向は否めないため、自分はこのフックを使う場合は、ソリッドティップのベイトフィネス系ロッドより、チューブラーで竿先強めの撃ちモノ用「掛け重視」のロッドを選ぶことで解消している。

現時点ではカレイド・スーパーレイブン610MHR一択である。

そしてもう一点、フックポイントをプライヤーで「気持ちイン(写真右)」に曲げて使っている。

初期掛かりは少し落ちるが、直線的パワー伝達は上がるうえ、バレは少なくなったと思うが、曲げすぎると今度は掛からないの「気持ちイン」がリアルにキモである。

このフックを使ううえでのワンポイントアドバイスは、G-niusの「シリコンチューブ」を使うことだ。

その上からこのオフセットネコフックを刺すことで、モノフィラのストッパーがシッカリ効くのでズレやワームの裂けが激減する。

特にG-niusのシリコンチューブはとても柔らかく、フィッティングに優れ、非常に耐久性が高いので、間違いなくおすすめできる小さな逸品である。

ちなみにフックポイントを開かなくても、「リグラー」の場合はセッティングを逆付け(写真下)にすることでもフッキング率を上げ、深くフッキングさせることができる。

「リグラー」は、頭部が「扁平で薄い」ため、貫通パワーが低くても肉厚なラウンドボディより刺さりがよいからである。

何気にフックの重心も下がるため「ワームの横倒れ」が少なくなり、テール部分のアクションを損なわないため「リグラー」に関しては、コチラの逆付けセッティングもオススメである。

決して青木哲に忖度しているのではなく、過去の実績戦績からも「リグラー」は、ネコリグ嫌いな今江的唯一の大好きネコリグワームなのである。

サイトフィッシング最強マスバリ

次に、先週キャロ(キャロライナリグ)やエラストマー製ワームの縫い刺しセッティングに最強なマスバリを紹介したが、極限状態でのサイトフィッシング最強マスバリは間違いなくコチラ、「フォグショット」の#8だ。

ぶっちゃけ一般アングラーが使うには繊細過ぎて、特にPEラインを使う場合は注意が必要な超細軸、尋常でないほど超シャープな針先のマス針だ。

このフックで、あえて#8を選ぶのは、針の存在を、霧のように全く感じさせないステルス性ともいえる超ローインパクトさである。

警戒心の強いバス、特に明るいシャローにいるバスで、一度でも釣られた経験のあるバスは、間違いなく針の存在を気にする傾向が強い。

寸止めで喰うのを止めるバスは、高確率でフックを見ている可能性が高い。

ゆえにデカいバスほど敢えての#8を使い、フックの存在を究極まで消し去ることで、喰わせる確率をかなり上げることができる。

また、このフックはルアーを吸い込んだバスが瞬時に違和感を感じて吐き出しても、その吐く水流で口の中にサクッとポイントが刺さって、フッキングしてしまうのだ。

そこまでする必要あるか?と思うかもしれないが、ギリギリの勝負になればなるほど、その差は間違いなくあると思う。

唯一無二のバックスライドフック

次に「針は小森(嗣彦)プロ」と先週も書いたが、異形スペシャリティーフックの雄は、山岡(計文)プロだ。

山岡プロは「ホバーショット」をはじめとした様々な特殊フックを開発してきているが、中でもこのバックスライドフック「スライドピアス」は唯一無二の存在だ。

一見、どうやって使うか悩んでしまそうなフックだが、これはなかなかの便利フック。

もともとは、霞水系で流行ったOSPの「ドライブスティック」のバックスライドセッティング用に山岡プロが考えたものらしいが、これがイマカツとしての山岡プロの第一弾、年内にリリース濃厚な「爆速シャッド5インチ」にもベストフィットする。

この「爆速シャッド」は、もともと「山岡レインボーブレード(チャター)」に同梱される専用トレラーとして開発してきたが、これが単独でも素晴らしいモノになってしまい、単独発売が決まったダート系ワームだ。

またこれが逆付けすると、何ともテナガエビにソックリで、とても期待しているセッティングである。

また、このフックを使うと、来春発売の「ハドル○○〇ギル3インチ(〇○○は内緒)」も抜群のバックスライドを見せる。

写真はまだ最終段階ではなく、ここからの閃きで「〇○○」機能が付いたことで、バックスライドにも磨きがかかっている。

来春4月にはデビュー予定なので、お楽しみに。

ゲキ推しのウェイテッドフックとトリプルフックを紹介

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