天国。非常に楽しい世界。楽園。…「パラダイス」。
釣り人にとってのパラダイスとは。単純明快、「良い魚がたくさん釣れる所」ではないか。
記者の住む大阪から片道6時間程度、高知県の西南端に位置する「大月町」。日本国内で訪れるのにもっとも時間がかかる…ともいわれるここがパラダイスでなくて、どこがパラダイスなんだと。
動いてますか?
魚が釣れない。昔より難しくなった。
この仕事をしているとホントよく耳にします。誤解があるといけないので先に言っておきますが、それも釣り。難しい魚にいかに口を使わせるか、そこに醍醐味があり夢中になれる。関西圏がホームである記者もよく思うこと。
ただ、ロケや取材で自然豊かな地方へ行くことも多い記者。ふと立ち寄った堤防の足元にはアオリイカやアジ・メバルが群れていて、あれ?逃げた?と思えば沖からフィッシュイーターが回遊してきて、あちらこちらでボイルして…。
そこにこそ釣り本来の楽しさがあって、原風景があるような気がするのも事実。
そう、だから動くべきだと。
少し足を延ばせば、まだ見ぬフィールドがたくさんある。そこには、まだルアーさえ見たことがない魚がたくさんいて、イマこの瞬間も海の中では食うか食われるかの戦いが繰り広げられている。そこに釣り糸を垂らす…いや、垂らせることを思うと、“動く”理由としては十分ではないか。
高知県 大月町の魅力
先日ご縁あって、高知県大月町役場のご担当の方とお話する機会がありまして。奇しくもそのご担当者も釣り好き、聞けば聞くほどに高知県大月町は、釣り人にとっての「パラダイス」でした。
目前には1000種を超える魚が泳ぐ海。ルアー系の釣りモノだけでも、ヒラスズキ、青物などのロックショア系ターゲット、堤防や地磯ではアオリイカ、アジ、オオモンハタ、アカハタ、チヌ…、サーフではヒラメやマゴチなど、1年を通してあらゆるターゲットが狙える。そして魚影もバツグンに濃い。
とにかく海がキレイ。大月町はダイバーに人気のポイント「柏島」を有し、サンゴ礁広がる海はバツグンの透明度を誇る。陸に目を向ければ緑が美しい山々があり、そのロケーションは釣り人のパラダイスそのもの。
今年リニューアルした「大月アウトドアフィールドKASHINISHI」を始め、釣り人にやさしい宿泊施設がけっこう大月町にはある。
獲れたて海の幸は何も言うことナシ。町の魚に認定されたというマグロの養殖業も盛んに行われており、またこの時期の「メジカ(ヒラソウダ)の刺身」は、高知県でしか味わえない幻の味とも。
遠征と言っても、どこで何が釣れるかわからないし、そもそもどこに行けば良いのかもよくわからない、なんて声があるのもまた事実。
どこでもなんでも釣れる高知県「大月町」。決して近くはないフィールドですが、そこは釣り人のパラダイス。行ってみる価値しかない、と思うのは記者だけではないはず。
高知県 大月町(コウチケンオオツキチョウ)