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一尾との駆け引き派…であればこのトラウトロッド

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この項を執筆している今、窓を開ければ涼しい風が入ってきて、もの凄く久しぶりのクーラーoff。ようやく秋めいてきた気がします。

秋は様々な魚種を狙った釣りが盛り上がる季節のひとつ。周年楽しめるエリアトラウトもまた、秋は管理釣り場がリフレッシュオープンしたり、魚の活性が高いことも期待できエントリーしやすいシーズン。

さて、今回はテンリュウのトラウトロッド「レイズ オルタ」をご紹介。

気持ちイイ、レイズオルタ

レイズオルタの紹介として、テンリュウ公式にはこんなテキストが。

レイクやポンドなど止水域から自然渓流まで、フィールドを選ばず自由に遊べるエリア向けトラウトロッドシリーズ。一尾との駆け引きを楽しみ、スタイルを重視して遊ぶことを信条に、Rayzの思想を受け継ぐ個性豊かな機種を集めました。

レイズオルタはエリアトラウトを軸に置いたロッドではある。が、どちらかというとエリアフィッシングを主眼にしながらも、自然渓流まで楽しめるロッドであることが分かる。

全4機種の展開となっていて、もちろんそれぞれに個性があるのだけれど、シリーズ全体としては非常にしなやかなティップセクションを持ったシリーズといえるのではないだろうか。

一尾との駆け引きを楽しみ…という先に触れた紹介文にもある通り、小さなルアーに魚がアタックしてきた時にフックが残るというか、乗せ感が気持ち良いロッドで曲がりも楽しい。キンキンに尖ったロッドというよりは、この竿面白いなと感じさせてくれる仕上がりを感じていただけるのでは?

レイズオルタの特徴

そのため、レイズオルタはレギュラーテーパーを採用。このあたりは「レイズ」からの系譜。そして、機種ごとにチューブラとカーボンソリッドティップ。ここには独自テクノロジーであるマグナフレックス製法が施され、これは異なる素材や弾性が違う素材をスムーズにつなぐ。だからチューブラーの弾性違いであったり、ソリッドからチューブラーであったりという継ぎ目がシームレスのようにつながり、綺麗なカーブを描くブランクスとなっている。

ガイド設定はチタンフレーム・SiCリングガイド(Kガイド仕様)。感度、軽さはもちろん、ナイロン・フロロ、主流となるエステルラインやPEラインにも幅広く対応する。

グリップ周りには天然ウッド素材と西陣織カーボンパイプを融合。天然素材の木目は同じものはなく、西陣織仕様のカーボンパイプが顔をのぞかせる。

グリップエンドには、滑り止めと傷防止の効果のあるオリジナル・ラバーキャップを装着し、Pride of japanの刻印もテンションが上がる!!?

全4機種

レイズオルタ全4機種のスペックは以下の通り。

品名 タイプ 全長
( m [ft])
継数
(本)
調子 仕舞寸法
(cm)
ルアーウェイト
(g)
ライン
(lb)
ライン
(PE/号)
リアグリップ
(mm)
先径
(mm)
自重
(g)
使用繊維 カーボン/グラス
(%)
本体価格
RZA5102S-LLT S 1.78[5’10”] 2 R 92 MAX5 MAX4 MAX0.6 185 1.6 83 87/13 ¥48,000
RZA602S-MLMT S 1.83[6’0″] 2 R 94 MAX7 MAX6 MAX0.8 185 1.2 85 94/6 ¥49,000
RZA612S-LT S 1.86[6’1″] 2 R 95 MAX5 MAX5 MAX0.6 185 1.1 85 96/4 ¥49,000
RZA622S-ULS S 1.88[6’2″] 2 R 97 MAX4 MAX4 MAX0.4 185 0.8 80 95/5 ¥49,500
RZA5102S-LLT

メイン素材として、超低弾性カーボンを用いたRZA5102S-LLTは〝全速度域対応クランキンスティック〟という位置づけ。非常に軟らかく、あらゆるリトリーブスピードでも同じ使用感でルアーを引けるのが特徴。

RZA60MLMT

RZA60MLMTはマグナフレックス製法を活用してティップ部に超低弾性カーボン(チューブラー)を採用したモデル。非常に繊細でソリッドに近いソフトさを持ちながら、ミノープラグを操作した際のティップの戻りの速さも併せ持つ、マイルドながらダルさがないモデル。Fatesを起源とするトラウトロッド〝ミッジミノーイン〟を超低弾性カーボンで現代版に表現した機種といえるかもしれない。

RZA612S-LT

RZA612S-LTはサブネームに〝ミッジクランキン〟が付くが、小型ルアー全般のクランキンに向くという意味だそうだ。それはクランクベイト専用ということではなく、ステディリトリーブで扱う小型ルアーを広範囲に扱えるオールマイティさを持つモデル。

マグナフレックス製法で超低弾性カーボンから中弾性カーボンと移り変わり、非常に繊細なティップが早く曲がりだし、軽量ルアーへの対応力も高く魚のバイトを弾き難い。汎用性の高さも魅力のモデル。

RZA622S-ULS

マイクロスプーン専用機といえる RZA622S-ULS。

ルアーウェイトで言えば、1.5g以下のスプーンが扱いやすく、個人差はあるが0.4-0.6g程を下限にリトリーブで誘うスプーンに対応が可能。

シリーズ唯一のカーボンソリッド素材をティップセクションに採用し、その径は極めて細い。穂持ち部分、ソリッドからチューブラに切り替わる部分に超低弾性カーボンを採用し、そこから中弾性カーボンへ移行。

非常にスムーズなカーブを描き、わずかなバイトを乗せ切ることが可能だ。裏技的な使い方としては、近年ジワジワと人気の川のルアーフィッシングでクチボソやオイカワなどと遊ぶにも向く。

一尾との駆け引きを楽しむ、そんな世界観を体感させてくれるレイズオルタ、ぜひチェックしてみてください。

テンリュウ公式「レイズオルタ」詳細ページはこちら

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。