【50cm超え/想定外の大物出現】釣り歴20年で1カ月20日以上沖で過ごす現役船長の釣行レポ

2024年09月28日

寄稿：宮崎海里

皆さんこんにちは。鹿児島県・錦江湾をご案内させていただいている、遊漁船「日登美丸」の二号艇船長“宮崎海里”です。

先日、普段船長として見ている錦江湾を釣り人として堪能してきました。今回は、釣行日の模様について、こちらでお話させてください。

宮崎海里（Kairi Miyazaki）プロフィール

北九州遊漁船「SEVEN」の宮崎晃を父に持ち、魚に囲まれた環境で育ち、釣り歴は約20年。卒業後はルアーメーカーに勤め、その後響灘をメインに遊漁船業を営むなど、釣りに纏わる知識と経験は豊富。現在は穏やかな海に惹かれ、鹿児島県錦江湾で「日登美丸」の船長としてお客様と一緒に様々な釣りを満喫中。

Instagram

長潮…厳しい釣行日になりそうな予感、果たして

釣行日は長潮。

潮位変動20cmほど…中々厳し目な釣行になりそうな予感。まずは錦江湾ならではの溶岩地帯からスタート。カナリ水深変化の激しいエリアなので、根掛かりに注意しつつ、ボトムを中心に、ロックフィッシュを狙ってカサゴやキジハタをなんとかゲット。

同船者のルアーに青物がチェイスする姿も確認できたので、シャクリの誘いを入れるもノーチェイスでした…。

潮の流れが“無”な状況で「至極のタングステン」が本領発揮

その後、シャローエリアに移動。

予想通り0ノットで船は動かず潮もスカッとしています。

厳しい時、どうすれば魚に遊んでもらえるのか。まずは魚が口を使ってくれるよう、ルアーシルエットをコンパクトにまとめること。次に流れない時はとにかくキャスト。広く探りながらルアーを見せて、出会いを増やすことが、一番釣果UPに繋がってきます。ここで至極のタングステン「TGポテンシャル」が本領発揮。

weight：40g/60g/80g/100g

ON THE BLUE公式「TGポテンシャル」詳細ページはこちら

出典：YouTubeチャンネル「ON THE BLUE」

何かアタリを感じたくて「TGポテンシャル」（40g）をキャスト。

重心が安定しているため、キャストも軽くて飛距離もバツグン。着底後のスローリトリーブで30cmほどのオオモンハタがヒット。シャローエリアは魚も元気なまま上がってくるので、船に上がるまで楽しませてくれます。フルタングステンの「TGポテンシャル」は飛距離も感度も良く、キャスト後も底取りが鮮明に分かり、糸フケも少なく立ち上がりもバツグンなので、ボトム付近でもアタリが多く出る印象です。

オオモンハタは当然、キジハタも大好物な「TGポテンシャル」

その後も、キャストしてデッドスローの繰り返し。「TGポテンシャル」の動き過ぎないアクションで、魚を誘いオオモンハタのアタリを楽しませていただきました。流れが無くてもキャストすれば、飛距離と釣果が比例して伸びていくことを再確認。

シャローエリアで思いもよらぬ大物が…

水深はカナリ浅くなり10m。

浅い場所こそラインを斜めに出すため、飛距離を稼ぐことを意識してキャスト。魚は上下移動よりも並行移動の印象が強く、長く魚に見せる時間を取ることを意識しつつ、誘いを入れていきます。水深8mほどに差し掛かり、キャストするとフォール中から違和感があり、モゾモゾ何かがついてきているような感じ、オオモンハタのような纏わり付き方。「TGポテンシャル」は、左右非対称のシルエットと、オーバルアイが生み出す不規則フォールで、魚に興味を惹きつける為、フォール中のアタリも多いルアー。

付いてきている魚が居る時には、特に底取りを大切に着底後はスグにV字を描くイメージで立ち上げのルアーの動きを意識します。見ている魚を食わせるべく、底取りはシッカリと、巻き始めは焦らず丁寧にデッドスロー。少し浮かせたトコロで誘いに乗ってくれました。思い通りに動いてくれて、ゴンッと食ったトコロでシッカリ合わせてフッキング。フルソリッドならではのロッドの粘りで、魚の抵抗を吸収してくれます。良く曲がってくれるロッドは気持ち良い。フッキング後に、少し走られてドラグを出されつつ、今回は細いラインを使用していたため、無理せずユックリとファイト。

ラインが出る度にドキドキしながら、魚とのやりとりを楽しませてもらいました。硬めなロッドで掛ける楽しさもモチロンありますが、やはり曲がってくれるロッドの安定感は頼もしいものです。ラインの細さをカバーするために、ロッドで魚を持ち上げ、しなりで衝撃を吸収しつつ船に寄せていきました。上がってきてからはビックリ、まさかの大物が姿を見せてくれました。“チャイロマルハタ”です！