「スラムUTR-55FS-T2 Chosen One」と「スラムUTR-58XS-T2 Blow Out」。
ルアーニュースRの姉妹サイト「Vish」の人気動画番組「トミー敦のあじすた!」をご覧いただいている方々にはもうお馴染み。長らくテストにテストを重ね、これ以上はもはや仕上げようがないでしょう…というレベルにまで到達したキンキンの2本のスラムUTR。
そもそも“スラム”とはティクトのアジングロッドシリーズで「スラムEXR」「スラムMSR」、そして「スラムUTR」がラインナップ。UTRは細部まで極限チューンを施したフラッグシップシリーズという位置づけで、ちなみにUTRとは「Ultimate Tuned」の意。
…さぁ、もう待ったなし。いよいよ登場まで秒読みです。
SRAM UTR-55FS-T2 “Chosen One”
ティップtype | Length (ft./cm) |
Section | Weight (g) |
TopDia (mm) |
ButtDia (mm) |
Rig wt. (g) |
Line (MONO) |
Material | メーカー希望 小売価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カーボンソリッド | 5’5″(165) | 1pc. | 38.5g | 0.6mm | 6.2mm | 0.1~2g | 0.8~1.5lb. | 使用繊維: カーボン Carobn 99% ガラス Glass 1%, 使用樹脂: エポキシ Epoxy regin | ¥58,300 |
まずは「SRAM UTR-55FS-T2 “Chosen One”」。
“55”と聞いて、ピンと来た方もいらっしゃるでしょうか。お察しの通りティクトには“55”というショートレングスの「スラムUTR-55-one-CQC」がある。
リリースされた当時は、まだジグ単ロッドとしては6フィート台が主流の時代。現代のショートロッドの流れに先駆けて、5フィート5インチ・軽量特化型として作られたのが「UTR-55-one-CQC」。
最新の素材と製法で組み上げ、それこそ至近距離戦特化型で尖りつつ完成度も申し分のなかった「UTR-55」も、発売から10年という月日が流れ、さらなる高みを目指すアジンガーの要求も多くなる。その要求に応えるべくブラッシュアップしたロッドが、今回の「UTR-55FS-T2 “Chosen One”」であると。
最新の素材、最新の製法を際限なく取り込み、またイマの時代のフィールド事情なども鑑みて、「イマの近距離戦で必要なロッド」として開発されたのが「Chosen One=選ばれしもの」の称号を冠した「SRAM UTR-55FS-T2 “Chosen One”」。
5ft5inchの1ピースショートレングスモデルで、港内など近距離戦での軽快な操作性を追求。特に常夜灯周りなどでの“ごくごく”軽量ジグ単アプローチで、より細かく手元で操作できる1本。
軽量ジグ単用ショートレングス…と聞けば、パキパキのロッドをイメージされるでしょうか。柔よく剛を制す、と言ったとか言ってないとか。実はこのロッドすこしマイルドに仕上げてあるのも大きな特長。抵抗に対し素直に追従する極細ソリッドティップから、ベリーまでがすこし柔らかいという。
その理由、1つは「アジの引きを曲げて楽しめる」ということ。そしてもう1つは張りが強過ぎないことから、アンダー1gの超軽量ジグ単も操作しやすいということ。
言わずもがな、ショートレングスであることから向かい風の下、ラインを送り込むような竿さばきもやりやすい…と。
SRAM UTR-58XS-T2 “Blow Out”
ティップtype | Length (ft./cm) |
Section | Weight (g) |
TopDia (mm) |
ButtDia (mm) |
Rig wt. (g) |
Line (MONO) |
Material | メーカー希望 小売価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カーボンソリッド | 5’8″(171) | 1pc. | 42g | 0.7mm | 7.3mm | 0.1~3.5g | 0.8~1.5lb. | 使用繊維: カーボン Carobn 99% ガラス Glass 1%, 使用樹脂: エポキシ Epoxy regin | ¥59,400 |
一方の「SRAM UTR-58XS-T2 “Blow Out”」。
先述したUTR-55の開発経緯から“誤解”しそうではありますが、実は現行モデルの「UTR-58T-one-TOR」とはまったくの別物。その開発に至った経緯とは、UTR-55のブラッシュアップを進めていく中で、UTR-55FS単体ではどうしても対応できない場面があり、そこで必要に応じて新たに生まれた1本。
こちらはこちらで、引き締まった超高弾性カーボンブランクスとエクストラシャープソリッドの組み合わせによりキンキンに尖ったロッドとなっています。
前者が得意とするアンダー1g、あるいは1g前後のジグヘッドより、“もう少し重い”ジグ単を使うのに特化した1本。つまり“UTR-55”に比べ、やや強い設定。
例えば水深があったり、潮の流れが早かったりするような抵抗を受けやすいシチュエーションで、1.5gや2.0g、あるいは2.5gなどの重めのジグをしっかりと操作しきれる強さがある。言うなれば全体にパワーを高めたショートロッド。
港内にアジがいるようなときは「UTR-55」、水深のある外海側で少し重ためのジグ単を的確に操って仕掛けにいくときは「UTR-58」…そんなイメージ。
2ピースモデルもテスト中?
実はこの2モデル、1ピースだけでなくスペックはそのままに「2ピース」モデルもテスト中。
電車釣行や遠征時のモバイル性、送料のコストアップ、保管方法などなど、以前にも増して2ピースの需要が高まっているいうのがその理由。
まだまだテスト中とのことですが、こちらも楽しみな展開ではあります。
いずれにせよ、10年ぶりのブラッシュアップ。令和のアジングロッド最先端ここにあり…といっても過言ではないはず。