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クロスセンシティブ XSS-67ST-Pro フルフィルメントの飛距離測定データを考察

寄稿:トモ清水
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こんにちは、G-TEC(ジーテック)のトモ清水です!

今年2024年の1月にジーテック初のスピニングロッドとしてリリースさせていただいたのが「クロスセンシティブXSS-67ST-Pro フルフィルメント」がどんなロッドなのか? 少し説明させていただくと…!

クロスセンシティブ
XSS-67ST-Pro フルフィルメント

・スローテーパー
・チューブラティップ
・2ピース、センターカット仕様。
・ブランクス素材:T1100G, M40X, 55tナノアロイカーボン、東レ100%使用

基本的にアジングロッドなのですが、その専用を超えたエギング、メバリング、プラッギング、トラウト、バス、イカメタル、バチコンアジングなど、専用の枠を超えた汎用性の高いロッドに仕上がっています。

ジーテック公式 「クロスセンシティブXSS-67ST-Proフルフィルメント」詳細ページはこちら

スローテーパーにありがちなダルさ、重さ、感度の悪さ、ボヨンとしたキャストフィールの悪さ、それら全てマグナス製法で排除。
スパッとキャスト出来て、0.3gの軽量ルアーさえ実用範囲でキャストが可能。
1g以下の軽量ジグヘッドの重みが分かりやすい、スローとは思えない感度の高さ、乗せだけでなく掛けの釣りをも可能にした新感覚のスローテーパーロッドとなっています。

モデル 全長 ピース 自重 ルアーウエイト 適合ライン 価格
XrosSensitive XSS-67ST-Pro “Fulfillment” 6ft7inch 2ピース 41g 0.3~20g フロロ1.5~4Lb ナイロン1.5~6Lb PE0.2~0.8号 49,900円税別

このロッドの開発では、あらゆる魚種に対してのテストを行うべく合計26都道府県、あらゆるシチュエーションでフィールドテストを重ました。ただフィールドテストだけではなく、合わせて科学的なデータ収集のため、飛距離測定なども行いました。

今回はそんな飛距離測定の模様の紹介、そして測定データに関する考察をしててみたいと思います!

クロスセンシティブXSS-67ST-Proフルフィルメント開発秘話
【飛距離測定】

2023年2月6日に木更津工専の協力の下、無風下の体育館にてフィルフィルメントの飛距離データの測定を行いました。
測定に協力して頂いたのは板垣先生、学生の田中くん、松野下くんの2名、そして釣友の大野さん。

5フィート9インチのソリッドティップのファーストテーパーのアジング系のロッドと、クロスセンシティブのXSS-67ST-Pro、6フィート7インチのチューブラーティップのスローテーパーロッドの2本の飛距離データを記録。キャストして頂いたのは学生の田中君。

下に示したのがそのデータの一部

データ考察

このデータを考察していく中で、注目したのが飛距離の数値自体にもあるが、5投した時の飛距離のバラツキ。
(N数=5と若干少なめですが、他のデータとも比べて判断し、開発につなげています)

安定したキャストはアングラーの満足度向上、快感に繋がります

XSS-67ST-Proフルフィルメントは、サンプルAの「ファーストテーパー、ソリッドティップのロッド」に比べ、ほぼ毎回安定した飛距離を出しているのがグラフからも見て取れる。つまりグラフが横一列の直線的になっているということ。

さらに0.4g、1.0g、2.0gのジグヘッドの重さの違いによる飛距離の差が小さいという事。どのウエイトも同じ感覚でキャストが出来ているのが数値でも現れています。

これが、田中君のコメントにもあったのですが、気持ち良くキャスト出来る事に繋がっていると考察出来ます。
安定したキャストは、すなわちキャストが気持ちいい、最高のキャストフィールが得られ、アングラーの満足度向上、快感に繋がります。

この事が数値化され、まずは「見える化」することが出来ました。

軽量ジグヘッド0.4gの領域では、飛距離が伸びている点にも注目

また軽量ジグヘッド0.4gの領域では、飛距離が伸びている点にも注目。
しっかりとジグ単の重みを、ベリーからバット部に乗せて、軽領域においてもロッドの反発力を活かせている証拠。

やはりお客様からお問合せが多いのは、0.8g以下の軽量ジグ単の使用感。その軽量域がアジングにおいて最重要、ロッドの善し悪しが分かれるところ。

ライトスピニングにおいて重めの2.0gのジグヘッドの飛距離は、どちらもバラツキが無いのも興味深い。このくらいの重さになると飛距離が安定する、というのも数値化されていました。

この結果は逆に言うと、重めの領域ではロッド性能に大差は出にくいのかもしれない。やはりスピニングタックルは、1g以下の絶対領域において真価が問われるのではないか。その点では、ご質問をくれるアングラーは、それを肌感で理解しているからこそ、その絶対領域の使用感に、こだわるのだと推測されます。

よってXSS-67ST-Proフルフィルメントは、1g以下の軽量ジグヘッドの領域において、飛距離も伸びて、安定したキャストが可能。気持ち良いキャストが出来る事を数値化して証明出来たのです。

これはアジングにおいては、大きなアドバンテージ。他のロッドとの差が体感出来るハズで、購入時の参考になると思います。

G-TECでは、見えないところで科学的根拠に基づき開発を行い、数値化していきたいと思っています。
それがロッドを選ぶ側にも参考になるはずと考えているからです。

G-TECでは、これからも科学的根拠に基づきながら、アングラーに夢と感動を与える道具を作り続けていきます。

次回はベイトフィネスロッドのXSC-59ST-Proディアスローの飛距離データを考察していきたいと思います。

リアルタイムでの情報は、トモ清水のインスタまで~

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G-TEC graphite technology (ocnk.net)

G-TEC(ジーテック)

G-TEC(ジーテック)は、20数年にわたり複数の大手釣具メーカーでロッドデザイナーとして活躍したトモ清水が2023年に独自に立ち上げたロッドメーカーブランド。 釣りを楽しむ、という釣り本来の本質を追求出来る「ロッドづくり」をコンセプトに様々なジャンルのロッドを輩出中。 ※G-TECとは、Graphite(グラファイト) と Technology(テクノロジー)を合わせた造語の略。