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【東京湾奥インプレッション】フィッシュマン土屋きゅうりがNEWロッド「BC4 6.10MXH」を使い込んで感じたこと

寄稿:土屋きゅうり
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皆さんこんにちは、AUXの土屋きゅうりです。

遂に予約開始された「BC4 6.10MXH」。メーカー在庫が一瞬で完売する盛況ぶりに私もびっくりいたしました!さて、そんな6.10MXHをいち早く触る機会を頂いていた私が、スペックからわかるメリットだったりホームである東京湾奥で使った使用感や強みを徹底解説していきます!

土屋 きゅうり(tsuchiya kyuri) プロフィール

東京湾奥をホームとするベイトシーバスマン。 基本的にターゲットはシーバスオンリーで、機動力の高い折り畳み自転車にFishmanロッドを乗せ湾奥を徘徊するというスタイルで通年楽しむ実力派アングラー。

基本スペックによるメリット

では、まずは基本となるスペックをおさらい。

品名 全長 マテリアル ガイド 自重 継数 仕舞寸法 グリップ長 ルアーウェイト ライン 販売価格
BC4 6.10MXH 208cm(6ft10in) 4軸カーボン Kガイドチタン+ステン 165g 4ピース 56.5cm 39cm 5~56g PE1~5号 59,800円(税抜)

フィッシュマン公式「BC4 6.10MXH」詳細ページはこちら

長尺化とショート化

B.C.4 6.10MXHは前身となる5.10MXHを長尺化してさらにブラッシュアップを施したロッドで、スペック部で注目なのは「長尺化」と「グリップのショート化」です。

当然1ftの延長は5.10レングスでは歯痒かったやや足場の高いフィールドだったり、飛距離に大きく影響してきます。特に飛距離部分は後述する張りも大きく貢献しますが、圧倒的な差がありFishmanTV等で公開されている実投では25gシンペンを余裕の80m越えという脅威の飛距離を発揮しています。

次にグリップのショート化、グリップが短くなることで圧倒的な操作性が生まれます。これはシーバスシーンでは非常に有効で、張りのあるブランクス特性も相まって160mmクラスのペンシルを綺麗にドッグウォークさせるパワーがありながらも、ミノージャーキングでラインスラッグを活かして綺麗に横飛びさせたり、小型ペンシルを小気味よくカチャカチャ動かしたり〜ともう操作系はなんでもこい笑 ロッド自重も軽いので本当に軽快な操作が可能です。

使用感とインプレッション

とまぁウンチクはこれくらいにして、やっぱり気になるのは実際の使用感やインプレッションですよね!

使用感という部分で快適に使用できるルアー重量域はだいたい10〜50g程度。これを見るとわかる通り、どちらかというとヘビーバーサタイル寄りなロッドになります。そして前身の5.10MXHよりも一段張りが強くなっています。この張りの恩恵は感度だったり、前述した飛距離やピン撃ち性能に大きく影響します。

①:感度がバツグンに良い

まずは感度について、わかりやすいのが東京湾奥でブームとなりつつあるバイブを使ったチヌゲーム。

このユースケースはナイトゲームで岸際シャローにゴロタ+牡蠣瀬が入っていて、そこにチヌがガッツリついているタイミング。シャローにゴロタ+牡蠣瀬ということでもはや感度ゲーです。少しでも深くルアーを噛ませると一瞬で根掛かりますが、6.10MXHの感度と操作性を持ってすればコッとストラクチャーにコンタクトした瞬間にレンジコントロールをすることができ、よりタイトにアプローチすることが可能。この特性はチヌゲームにかなり有効で釣果にも大きく影響しました。

②:“6.10レングスで”80m飛ばせる

続いて飛距離について。この飛距離を語る時に思われがちなのは「飛距離なんて他の竿のほうが飛ぶじゃん」ってところ。でも、重要な点は「80m飛ばせること」ではなくて「6.10レングスで80m飛ばせるメリット」なんですよね。

ショートレングスということは長尺ロッドよりも圧倒的な操作性を誇ります。80m先で7〜9ftロッドよりも何倍も細かい単位でルアーをコントロールできたら?操作できたら?…めちゃめちゃ釣れるイメージがしてきませんか?

③:ピンを撃ち抜ける

あとはピン撃ち性能。港湾部のキャストコースが制限されたシチュエーションで、フリップキャストやバックアンダーハンドキャストなど小技系キャストを駆使する場合も、少ない入力でも弾くように張りのあるブランクスが想像の一段先へルアーを運びます。

ほかにはウェーディングでの橋脚のヨレ撃ち。夏場で超セレクティブなシーバスを反応させるには15g前後のルアーを超ピンで完全に正確なコースを通さなければ食わないケースがあります。これは長尺ロッドでは不可能なキャスト精度が必要です。

④:こんな時も強い

ちょっとピン撃ち性能の話とは変わってしまいますが、従来のショートロッドでウェーディングなんてした日には、近距離戦しかできないので超ピン以外の広範囲を攻める釣りが成立しないなんてことも…。その点、6.10MXHは近距離戦に特化しながらもレングス延長の対応力と飛距離性能があるため、ウェーディングシーンにおいても何匹も多く釣れる魚を増やしてしまうんです。

⑤:しっかり曲がる=投げやすい

ここまでの文章を見ていくとちょっと硬くてなげづらそう?ってイメージが出てる方もいらっしゃると思います。実際、ティップまでシャキッとしている竿なので、今までのFishmanロッドのイメージでいくとちょっと違和感を感じるかもしれません。

でもいざキャストするとびっくりしますよ。しっかり曲がる部分は曲がるので快適下限の10g程度のルアーを背負わせてもしっかり曲がります。なので当然キャストフィールも最高です。長尺ロッドより遥かに曲げやすいので、色んな方に楽しんでいただけると思います!

…いかがでしたでしょうか?

6.10MXHはショートレングスの旨みだけでは語れない良さが沢山ある、楽しいロッドに仕上がっています。初回分メーカー在庫は完売しましたが、まだまだお近くの小売店様には初回分で予約ができると思います。ぜひぜひ問い合わせてみてくださいね!

タックルデータ

ロッド:BC4 6.10MXH
リール:24メタニウムDC XG LEFT 、23アンタレスDCMD XG LEFT
ルアー: BlueBlue ナレージ50、LEGARE DIMOR70 、アイマ シュナイダー13
フィールド:東京都、埼玉県
魚種:シーバス
アングラー:土屋きゅうり

関連動画

出典:YouTubeチャンネル「Fishman」

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Fishman

「ゼロバックラッシュ」「飛距離」「高精度ピンスポット撃ち」を追求したベイトロッド専門メーカー。 怪魚ハンターとしても知られる赤塚ケンイチ氏が代表を務め、同氏の豊富な経験がフィードバックされたロッドは、繊細な渓流から秘境のモンスターまでさまざまなスタイルに対応するラインナップ。