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ブナの原生林に囲まれた、初夏の渓流でミノーイングを楽しむ【天然の尺イワナも】

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天然イワナを求めて九頭竜川上流へ

皆さんこんにちは! ゴーセンスタッフの杉浦です。

梅雨に入り、水量が増えると川の魚たちは活発になります。

ということで、今回は梅雨の晴れ間に渓流ミノーイングで天然イワナを狙いに行ってきました。訪れた場所は福井県九頭竜川の上流域。

案内してくださったのは上州屋新福井店でトラウトを担当する田口さんと、ゴーセンフィールドスタッフ小林祐二さん。

二人ともネイティブトラウトのエキスパートです。

果たして私に天然イワナは釣れるのか!?

広がる大自然

福井市内から車で1時間。

街からさほど遠くない距離でも、山が深く大自然が広がっています。

車を降りて入渓ポイントまでは林道をトレッキング。

熊よけの鈴を鳴らしながら10分ほど歩き、いよいよ川へ下りていきます。

川へ出て、4本継ぎのコンパクトロッドにリールをセットし、ガイドにラインを通していると、早々に田口さんがイワナをヒット。

つぶらな目に鮮やかなオレンジ色のお腹を持つ魚体。

「天然イワナです。綺麗ですよね」と田口さん。

△ガイドをしてくださったのは、上州屋新福井店でトラウトを担当する田口さん

△姿勢を低くしてキャストする田口さん

あまりにも早いファーストヒットで期待が高まります。

ROOTSとANSWER

今回3人がセットしたラインはルーツPEx8ライトグリーン0.6号。

明るいグリーンは視認性がよく、流れの中でミノーが泳ぐ位置を把握でき操作性に優れています。

対象魚のサイズを考えると0.4号など細号数でもいいと思いがちですが、木々が被い茂る渓流では小枝にラインをひっかけることも多く、細いと切れてしまう恐れがあります。そのため0.6号を巻きます。

ルーツPEは高密度で組まれているから耐摩耗性が高く、木の枝に引っ掛けても切れることが少なく安心です。

リーダーにはライトゲームFCリーダーの1.2号。ソルトウォーターに対応するタフなフロロカーボンなので、摩耗の多い渓流ミノーイングにも適しています。

狙いどころが狭くてキャストが難しいポイントは田口さんと小林さんに任せて、私はキャストしやすい開けたポイントを狙うようにしました。

渓流では魚が潜んでいる場所が決まっていて、そこにルアーを通過させられないとヒットしません。キャストの高い精度が求められます。

△ネイティブトラウトのエキスパートであるフィールドスタッフ小林祐二さんは次々と精度の高いキャストを決めた

小林 祐二(Yuji Kobayashi) プロフィール

福井県在住。九頭竜川水系を中心に北陸の渓流を釣り歩くネイティブトラウトアングラー。 家の近くに里川が流れ、幼少の頃より川で遊び、釣りを覚えた。 大人になった今もシーズン中は綺麗な渓魚を求め日々探求を続けている。

エキスパートの二人は狭いポイントへポンポンとルアーを投げ込みます。

ルアーの着水と同時にリーリングを開始。ロッドの先を細かく震わせるようにトゥイッチングさせます。

すると思った通りイワナがチェイスし、ヒット。

△狭いポイントから天然イワナを誘い出して…

ルアーは根掛かりが少なくて扱いやすいフローティングタイプのミノー。

釣り上がって行くと狙いやすい開けたポイントが。

僕もフローティングタイプのミノーを使用。

流心の右側を狙い、サイドキャスト!

しかし、上手くキャストできず左側へ。

それでも岩陰沿いにミノーを泳がすことができて待望のヒット。

天然イワナをキャッチしました。

魚から針を外しやすく、ダメージが小さいシングルフックを装着しているので、速やかにリリース。

さて、渓流魚を釣ったときに注意することがあります。

すぐに魚を触ると人の体温で魚が火傷して致命傷を負わせてしまいます。

写真を撮るときは、魚に触れる手を水中に浸けて冷やしてから優しく手のひらに乗せるようにしましょう。

撮影後、速やかにリリースしたら、イワナも元気に川へ戻っていきます。

△ヒットルアーのムックリ52F、シングルフック装着で

緑豊かなブナの原生林に囲まれた渓流を釣り上がって行くのは本当に気持ちが良く、岩の上を歩いてたくさん汗をかいても、ヒンヤリした空気が火照った体をクールダウンしてくれるので、心身ともにリフレッシュされます。

△川でのカップ麺は最高のごちそう!シーチキンおにぎりを入れてリゾットに

最高!……ではあるのですが、ここは野生動物が棲む大自然。

そう、熊がいます。ですから、熊よけの鈴は必ず身に着け川に入りましょう。

天然尺イワナ

次から次へと美しい渓相が現れ、3人で数尾ずつ天然イワナを釣って上流へ上がって行くと、「いかにも大物がいそう!」と感じる滝と渕が出現。

本日の1級ポイントにて、小林さんが岩肌に身を隠してキャスト

ここは一発でキャストを決めないと大物を捕えることはできないと判断し、フィールドスタッフの小林さんに託します。

小林さんの卓越したキャスト技術が光ります。投げられたミノーは一直線で一番のポイントへ吸い込まれるように入りました。

リーリングを開始するとすぐにヒット!

手応えから「大きそう!」と小林さん。

慎重に手元へ寄せてネットへ優しくイワナを入れます。

キャッチしたのは尺イワナ。もちろん天然です。

△小林さんの尺イワナに感動

やはり「ここぞ!」というところには大物が潜んでいるのですね。

渓流フィッシングは一つのストーリー、物語だと思います。

思い出深きストーリー

川を釣り上がって行くと随所に喜び(キャッチ)と悲しみ(バラシ)、ときにはヒヤヒヤ(スズメバチ出現)などのエピソードが織り込まれ、クライマックスには大物キャッチという感動が待っている(かも)。

今回の釣行も「記憶に残る、思い出深いストーリー」となりました。

△天然イワナとの出会い

皆さんも美しく気持ちの良い渓流で、自分のオリジナルストーリーを楽しんでみてはいかがですか。

△まるで絵画のような空間で最高のひと時

小林祐二・タックル

ロッド:TIEMCOパスプルーバーPRV411SL-4
リール:DAIWA 24セルテート2000H
ライン:GOSEN ルーツPEx8 ライトグリーン 0.6号
リーダー:GOSENアンサーライトゲームFCリーダー6lb.(1.5号)
ルアー:TIEMCOムックリ 52F、ラクス50S

杉浦・タックル

ロッド: TIEMCOエンハンサーE48-L
リール:DAIWA 15ルビアス2004
ライン:GOSEN ルーツPEx8 ライトグリーン 0.6号
リーダー:GOSEN アンサーライトゲームFCリーダー5lb.(1.2号)
ルアー:TIEMCO ムックリ52F

※安全には十分配慮しましょう。渓流には様々な危険が潜んでいます。雨天、増水時は大変危険です。無理な釣行は避けましょう。熊やスズメバチ、マムシなどに注意しましょう。単独釣行は避け、2~3人で安全を確認しながら楽しむことをおススメします。

文 ゴーセンスタッフ 杉浦

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ゴーセン(GOSEN)

1953年設立、大阪府大阪市中央区に本社を置く繊維ブランド。フィッシングラインの開発から始まり、その後テニスやバドミントンのガットなどを手掛け、現在は世界的に注目されているブランド。 すべての製造工程を自社内でトータルに手掛け、「細くて強い糸」の実現に向け、日々研究開発を重ねている。
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