皆さんこんにちは! “メキシコ”ことO.S.P開発スタッフ“鹿目 大樹”です。
さて、東京湾も気温と共に海のテンションも上がってくるタイミング。昨年発売されたばかりの「フェイキー」と「アリーチ」を使ったSLJも楽しくなる時期。
東京湾のSLJで狙える代表的なターゲットは、シーバスやイナダ、ワラサ、サワラに太刀魚など…どの季節に何が釣れるかという話は毎日海へ出ている、我らがO.S.Pチームオーシャンの船長達に今後配信される記事でお任せをし、私の方では開発エピソードなどを解説させていただきます。
鹿目 大樹(Hiroki Kanome) プロフィール
フェイキー&アリーチ開発エピソード
「後方重心とセンターバランス2種類のジグが欲しい」
アイランドクルーズ icfc“遠藤正明”船長の提案で開発を進行「フェイキー」と「アリーチ」。“落として巻くだけ、誰でも釣れる”をコンセプトに開発を進めていきました。
遠藤 正明(Masaaki Endo) プロフィール
フェイキー開発秘話
Weight | Count | Hook | Price(税込) |
45g / 60g / 80g | 1本 | 45g (フロント)シングル#1、(リア)ツイン#1 60g (フロント)シングル#1、(リア)ツイン#1 80g (フロント)シングル#1/0、(リア)ツイン#1/0 |
45g 1,078円 / 60g 1,100円 / 80g 1,199円 |
O.S.P公式「フェイキー」詳細ページはこちら
まずは、「フェイキー」について。釣れる理由としては以下の2点が挙げられます。
1後方重心なのでフォールスピードが速いだけではなく、巻くだけで強いウォブリングを発生させる
2フラット面を広くとることにより水をしっかりと押し、ウォブリングと相まって強力なフラッシングを発生
巻きで側線と視覚に強い刺激を与え、ストンッと素早く落ちる。このメリハリが真骨頂。ジギング=激しい動作、疲れる、難しい…未経験の方はそんなイメージを持たれているのではないでしょうか? 「フェイキー」は、シャクらずともジグが勝手にアクションしてくれるので、簡単なうえ東京湾のライトジギングは水深も浅いので超お手軽に楽しめます。いくつも試作してはテストを繰り返し、答えは全て魚に教えてもらう。“使いやすく、一番釣れるモノ”を採用し、誕生したのが「フェイキー」です。
個人的な感想として、記憶に残るような良い魚を連れてきてくれるのは「フェイキー」が多いですね。
アリーチの開発秘話
Weight | Count | Hook | Price(税込) |
45g / 60g / 80g | 1本 | 45g (フロント)ツイン#1、(リア)シングル#1 60g (フロント)ツイン#1、(リア)シングル#1 80g (フロント)ツイン#1/0、(リア)シングル#1/0 |
45g 1,078円 / 60g 1,100円 / 80g 1,199円 |
O.S.P公式「アリーチ」詳細ページはこちら
“バリエーションフォール”と名付けられた数種類のフォールアクション。
こちらは大変でした。鉛の塊であるメタルジグは、単一のアクションを出すことは意外と難しくありませんが、様々なアクションを生み出すのに一苦労。あらゆる形状のプロトを作りひたすら観察。そこで導き出した答えが“シンメトリーバランス”と“アシンメトリーシェイプ”でした。日本語にすると左右対称重心、左右非対称形状でしょうか。
センターバランスのジグが水平に沈んでいく際、ほとんどのジグは片側が膨らんだ形状をしており、そちらを下に沈んでいきます。「アリーチ」の場合は、重量バランスが左右均等のため、どちらが先に沈むかは半々の割合になります。しかし、形状的には左側を下にして沈もうとしますが、右側のテールにも重心があります。この意図的に崩したバランスの不安定さがアクションのキッカケとなり、ジグがどの方向に沈むか定まらず、結果として様々なフォールアクションを生み出す唯一無二のジグになりました。
こういった事を意識して使って頂けると、よりポテンシャルを発揮できるハズ。
ロケなど、失敗が出来ないにも関わらず激渋の日など…最後に助けてくれる「アリーチ」。安堵の顔です(笑)。コレはカナリ痺れた1尾です。
また、カツオのジグキャストともバツグンに相性が良いです。色は絶対に“江戸前ケイムラ MJ05”。
アシストフックについて
最後…アシストフックの話。
「O.S.Pスタンダードアシストフック」についても少し触れておきます。
Model | Count | Price(税込) |
シングル(#1、#1/0) / ツイン(#1、#1/0) | シングル(4本)、ツイン(2本) | #1:627円、#1/0:660円 |
O.S.P公式「O.S.Pスタンダードアシストフック」詳細ページはこちら
ジギングを始めた頃の悩みの1つに、フック選択がありました。
使うジグは同じでも、対象魚やタックル釣り方の違いでフックを変えるのは当たり前。しかもメーカーによって、番手や形状などもバラバラ。正直、何を使えば良いのか分かり辛い。ルアーメーカーという立場上、より多くのお客様に、ご満足いただけるものをリリースしなければなりません。
つまり、より多くの魚種に対応できるフックです。
ライトジギングもまさに“何が釣れるか分からない”というジャンル。それに最適なフック形状、線径、強度。アシストラインの太さ、長さとのバランス、トラブルの少なさ。上級者の方でも満足できる仕上がりを、高次元で実現しています。私自身が半端なフックなんて使いたくないですから、ここにはそれなりにコストを掛けてしまいました(笑)。口の小さいイサキなどには、正直あまり向いていませんが、シーバスは勿論、アジ、根魚、中型青物まで対応しています。
テスト中の最大魚は8kg弱のブリ。
また、ある程度どんな状況でも対応できるセッティングでパッケージングされていますが、ジギングのフックセッティングはターゲットごと、ポイントごとに刻々と変わるものです。付けたり外したり、サイズや本数を変えたりと、色々とアレンジして使ってください。それもジギングの楽しさの1つです。