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「ふく式」のタックルは基本的になんでもいい。ただし、あえて挙げるとすれば…

寄稿:田井中 佑基
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お手軽フィッシング入門

みなさん、こんにちは。

ふくシリーズの開発をしております、ダイワの田井中 佑基と申します。

さて、今回は話題となっている「ふく式」について。

ふく式とはなんぞや。ふく式の使い方。ふく式で釣れる魚…と、これまでに3本の関連記事が公開されましたが、今回はタックルについて。開発を通して様々な状況で使ってきた私なりのオススメタックルをご紹介したいと思います。

…なんでもいい

結論と言いますか、極論と言いますか、少々乱暴な言い方をするとライトアクションくらいのモノであれば「なんでもいい」。リール竿でもいいし、なんなら“のべ竿”でもいい。

要は、自重が8gある「ふく式※シンカーを付ける場合はその分も考慮」を無理なく扱えること。そしてターゲットがいるポイントへ「ふく式」を落とせること。そしてそのターゲットが掛かった時に負けないタックルであれば良いんです。そこが「ふく式」の良さでもある訳で。

ただし1日ストレスなく釣りをするのであれば、ある程度の軽さや扱いやすさは必要。またアタリを取るための穂先の繊細さもある程度は必要になります。

そこで、“あえて”オススメを挙げてみますので良ければ参考になさってみてください。

オススメ「スピニング」モデル

と言う訳で、まずは“扱いやすさ”のスピニングから。

ルアーニスト

品名 全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
ルアー重量
(g)
“適合
ライン
ナイロン
(lb)”
“適合
ライン
PE
(号)”
カーボン
含有率
(%)
メーカー希望
本体価格(円)
76L 2.29 2 119 132 1.5/9.9 2-10 3-8 0.6-1.0 88 8,800
83ML 2.52 2 130 142 1.6/11.4 5-25 6-12 0.6-1.2 90 9,400

最初のロッドは、その汎用性が魅力のルアーニストから、ふく式を扱うにはもってこいのスペックを2本。こちらは、ある程度の遠投性と根掛かり回避性能、かつ取り回しの良さなどを考慮したセレクトとなっております。

月下美人(メバルモデル)

品名 標準
全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
標準
自重
(g)
先径
(mm)
元径
(mm)
ルアー
重量
(g)
適合
ライン
ナイロン
(lb)
適合
ライン
PE
(号)
カーボン
含有率
(%)
メーカー
希望本体
価格(円)
610L-S 2.08 2 108 64 0.7 9.9 0.5-8 1.5-4 0.1-0.4 97 16,700
76L-T 2.29 2 118 77 1.1 10.9 0.5-8 1.5-4 0.15-0.4 98 17,300
83M-T 2.51 2 129 86 1.2 11.9 2-15 2-6 0.15-0.6 98 18,300

続いては、メバル入門ロッドの月下美人(メバルモデル)シリーズからルアー重量などを考慮して選んだ3本。しなやかに粘るブランクが身上で、食い込みも上々。また軽量で扱いやすく、感度も良好で「ふく式」で遊ぶにはうってつけ。

月下美人 AJING

品名
全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
ルアー
重量
(g)
適合
ライン
ナイロン
(lb)
適合
ライン
PE
(号)
カーボン
含有率
(%)
価格
(円)
68L-S 2.03 2 105 63 -(0.7)/9.9 0.5-8 1.5-4 0.1-0.4 96 16,500
78ML-S 2.34 2 121 81 -(0.8)/10.9 2-15 2-6 0.15-0.6 98 17,500
80ML-T 2.44 2 126 85 -(1.1)/11.4 2-15 2-6 0.15-0.6 97 18,000

そしてもう1本が月下美人 AJING。先に紹介した月下美人の同シリーズでアジング入門ロッドとして人気のシリーズでこちらもルアー重量などを考慮した3本。メバルモデルに比べ、シャキッと感度重視な印象のアジングモデル。こちらはこちらで、ハゼ狙いなど繊細なアタリを取って掛けていくような釣りにはピッタリなモデルです。

オススメは7フィート以上

ちなみに。ふく式を使用するあたって、ある程度の遠投性と根掛かり回避性能を求めるなら7フィート以上がオススメです。また、より遠投したいなら重いシンカーまで背負えるMLクラスがオススメ。

オススメ「ベイト」モデル

さぁ、お次は“楽しさ”のベイトモデル。

私が個人的にオススメするのがベイトタックル。特にふく式の見える範囲で釣る時は手返しの良いベイトタックルがとても楽しいと個人的に感じています。こちらはふく式を使用するという前提で、バランスなどを考慮して1本を厳選してみました。

ソルティスト

品名 全長(m) 継数 仕舞寸法(cm) 標準自重(g) 先径/元径(mm) ルアー重量(g) 適合ライン PE(号) カーボン含有率(%) メーカー希望本体価格(円)
ソルティスト 74LB 2.24 2 116 102 1.4/11.4 4-14 0.6-1.0 98 28,000

汎用性が最大の特長であるソルティスト。中でも扱える重量やパワーバランスなどから「ソルティスト 74LB」をセレクト。ミドルゲーム、メバルやチヌのライトプラッギングと相性の良いスペックで、もちろんふく式にもオススメの1本です。

まずは手持ちのロッドではじめてみては?

あれやこれやとオススメのロッドをご紹介してきましたが…先に伝えている通りで基本はなんでも良いんです。

まずは手持ちのアジ・メバロッドやバスロッド、エギングロッド、シーバスロッド…などなど、ライトアクションのタックルで「ふく式」の楽しさや魅力、そして何より魚釣りってこんなに楽しいんだという感覚を味わっていただければ、開発者冥利に尽きるというもの。肝心の「ふく式」の発売は2024年8月を予定しております。ぜひその手に取って楽しんでみてください。

ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!