いよいよ梅雨。
バスもアフター回復の個体が増えはじめ、夏に近づくと共に表層もしくは水面直下の釣りが面白くなってきますよね! さて、そんな釣りにも、ペンシルベイトやポッパーなどを使うトップウォータープラグの釣りから、虫系もしくはフロッグ系ワームを使う釣りなど色々パターンがある中、水面ピクピクや水面直下をスイミングさせるなど…高浮力ストレートワームを使った表層ゲームを楽しまれる方も多いのでは?
先日お馴染みO.S.Pからも「MMZ(デカ)」と「ドライブクローラー」(3.5in/4.5in)の2モデルに高浮力モデルが追加となりましたが、今回はそんな2モデルを使いこなす師範代“浦川 正則”さんに、両ワームの魅力や使い方などを色々伺いましたので、教えていただいた内容を、この場で解説していきたいと思います!
高浮力モデル登場によるメリットを教えていただけますか?
まずはこちらの質問について伺うことに。
まず「MMZ(デカ)」に関して、1つは“素材の強度が少し増した”という。コレによって、針持ちが良くなり、後程紹介しますが“浦川 正則”さんが良く使用する、ストレートフックやオフセットフックセッティング時に発生する“MMZシリーズ”特有の縮んで戻る動きがマテリアルの変更により、さらに強調されたとおっしゃっていました。
そして、“オリジナルより沈下速度が遅い”トコロも気に入っているとコメント。「MMZ(デカ)」(高浮力モデル)に関して、“高浮力モデル”という名ではありますが、軽めのマス針でギリギリ浮く程度の、いわばデッドスローシンキングと呼べるウエイトバランスに調整されているという。“浦川 正則”さん自身、ワームを目視できるレンジで使うことが多く、ルアーポジションが把握しやすくなったとおっしゃっていました。
続いては「ドライブクローラー」(高浮力モデル)(3.5in/4.5in)について。
昨年2023年に9inから高浮力モデルがリリースされたことは、ご存知の方も多いと思いますが、今回3.5inと4.5inから登場したことで、サイズの使い分けが可能になりましたとコメント。9inだと食わせにくい状況でも、コンパクトさによる食わせやすさと、水面ピクピク以外にも、ネコリグやダウンショットなど…他のリグにも対応できる万能さによって…幅広い状況に対応できるようになったとおっしゃっていました。
オリジナルより水押しが強く反復ピッチも速い、ノンソルト仕様でプリプリ感も向上。水中に入れるリグでも、オリジナルと上手く使い分けることが可能に。
どういった時に高浮力モデルを使われますか?
続いてはこちらの質問!
まず、王道な使い方である水面ピクピクを行う場合は、両モデル同様“バスが水面付近に浮いている”ことが大前提だという。アフター回復するに従い、浮いてくる傾向があるそうなので、そういったバスに対して有効。時期的には梅雨頃という正に今の時期。
一方、水中に入れるリグであれば、シーズン問わずいつでもOK。素材感で使い分けるイメージで使用するとのことです。
どのような使い方をされていますか?
続いてはこちらの質問!
以下の使い方で普段両モデルを使われているそう。
まずは高浮力のメリットを最大現に活かした“水面攻め”。バスが見えるシチュエーションで使うことが多いそう。
「MMZ(デカ)」(高浮力モデル)に関しては、ストレートフック縫い刺しをベースに、中々フッキングが決まらない時は、針のフトコロ部分にPEラインを結束し、ワームの中を通してマス針を装着という、アシストセッティングで表層もしくは水面直下をタダ巻きで誘うという、少し特殊な使い方をされているとのこと! ストレートフックはテキサス用のストレートフックで番手は#3/0。マス針は#2/0がベスト。
また、周囲にカバーが多い時は、オフセットフック#4/0もしくは#5/0で、セットすることも多いそうですよ!
「ドライブクローラー」(高浮力モデル)(3.5in/4.5in)に関しては、マス針を頭にチョン掛けして表層引きやトゥイッチ。それから腹部に刺し替えて水面ピクピクを行ったり。マス針のサイズは4.5inは#4、3.5inは#6がオススメとのこと。
「MMZ(デカ)」(高浮力モデル)
こちらは「MMZ(デカ)」(高浮力モデル)に限る使い方にはなりますが、前述させていただいたオフセットセッティングにウエイトを担がせるリグ、フリーリグやリーダーレスDS、テキサスリグなどで使用すると、ボトムでおしり上がりになり、コレもこれからの季節にぜひ試してほしいとおっしゃっていました。
こちらは「ドライブクローラー」(高浮力モデル)(3.5in/4.5in)に限るオススメなセッティング。使い方は皆さんが普段行われている方法でOKとのこと!
ネコリグのウエイトは1.3gと1.8gを多用されているそうですよ!
両ワームの使い分け
両ワームの使い分けも伺うことに!
主にバスの居場所がハッキリと分かっていない状況で、サーチ的に使うことが多いのが「MMZ(デカ)」(高浮力モデル)。
この大きさと曲がりのある存在感を利用し、魚を遠くから引き寄せてくれるという。前述したストレートフック&オフセットフックのノーシンカーセッティングで、ミドストやホバストのようにシェイクで動きの強弱を付けて誘うという方法で普段使用。
テンポもカナリ速く、巻きモノ感覚で歩きながら、もしくはエレキで流しながら使用。この時にワンポイントアドバイスとして、ラインを直結するのではなく、ラインアイにスナップを装着し、その上にスイベルをかますというセッティングを行うことで、ラインのヨレも防ぐことができるとおっしゃっていました。
という方法で、魚を探しながらチェイスやバイトなど、何かしらの反応があった時にフォローとして「ドライブクローラー」(高浮力モデル)(3.5in/4.5in)を投入。水面に反応を示しているのであれば、ノーシンカーリグ、レンジを入れたり物に絡めたりするような状況であれば、ダウンショットワッキー&重めのネコリグなどを投入。
カラーの使い分け&オススメカラーについて教えていただけますか?
カラーの使い分けとオススメカラーについて伺うことに。
視認性を重視したい時や、濁りの強い状況では“ソリッドホワイト(高浮力) WF059”の白系や“バブルガムピンク(高浮力) WF036”がオススメだとおっしゃっていました。
丁度田植えの影響で全国的に見ても、濁りのあるシチュエーションが多いと思いますので、丁度今のタイミングにも出番が多そうですよね。
食わせ重視でナチュラルに見せたい時は、他カラーを選ばれることも多いそう。
高浮力モデルはミミズ系のリアルカラーが充実しているため、梅雨時期に水面に落ちてきたミミズなどを、リアル再現してくれそう。
因みにオススメカラーを伺うと“ソリッドホワイト(高浮力) WF059”とコメント。
見やすくて視認しながら動かせる、意外とクリアな水質でも、周りが使っていない分、食ってくることが多く、お気に入りですとおっしゃっていました。
初めて使う方へ一言お願いします
最後に、初めて使われる方へ一言いただきました。
「見えるカラーを使っていただき、見えるレンジで動かしてほしいです。魚が居そうなストラクチャーやカバーに投げてもらうと、何かしらの反応があると思いますし、集魚効果も高いので付いてくる様子が見れたりバイトも迫力があったり…使っているだけで楽しめる高浮力モデルをぜひお使いください」。
以上! 師範代“浦川 正則”さんに伺った「MMZ(デカ)」と「ドライブクローラー」(3.5in/4.5in)高浮力モデルに関する内容をお届けしました。
ぜひお近くのフィールドで試してみてくださいね。