フラッグシップモデル。
様々なジャンルの竿、リール、または用品&ギア関係などに存在し、ブランド及びメーカーの持つ、知識や技術を惜しみなく注ぎ込まれた象徴的存在とも言えますが、老舗ブランクスメーカーである“オリムピック”の看板的存在である、エギングロッド“カラマレッティーシリーズ”の今年2024年に生まれ変わった最上位機種「24カラマレッティー・プロトタイプ」。試されましたか?
24カラマレッティー・プロトタイプ【オリムピック】
研ぎ澄ました感覚を掌に、カラマレッティー史上最軽量。
長年に渡るノウハウと進化する最新素材を惜しむなく注ぎ込まれ、不要なものは排除。さらに研ぎ澄まされることに…「24カラマレッティー・プロトタイプ」。
オリムピック公式「24カラマレッティー・プロトタイプ」詳細ページはこちら
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史上最軽量!重量70g台も揃う「約10g以上の大幅軽量を実現」
従来通り“粘り強さと強靭さ”を確保。
それでいて、素材の進化により、歴代最高の軽さ約10g以上の大幅軽量を実現した「24カラマレッティー・プロトタイプ」。
中には70g台の機種も揃うなど、当然シリーズ中だと軽さ、強さ、感度、操作性共にダントツ。ただ、中にはこう思われている方も…「他にも軽いロッドがあるのでは?」。
でも、事情を知れば納得いただけるかと。
「24カラマレッティー・プロトタイプ」にはEVAとVSSリールシートが採用されており、これらを使用せずに軽量化に拘るのであれば、当然もっと軽くできる…。ただ、そこはカラマレッティーさを残し、昔からのファンにも愛用していただくためのユーザーに対する想いで、VSSリールシートを継承。
にも関わらずこの軽さを実現しているという…。コレを知った上で、この重さ(軽さ)を実現していると考えると凄いと思いませんか?
前作はアップロック方式でリールを固定という形ではありましたが、時代の流れに合わせる為、ダウンロック仕様に変更。先日触る機会があり、実際に振ってみましたが、予想を上回る軽さと手の平に吸い付くようなフィット感。
言葉では言い表すことが難しい、ただ軽いだけじゃないこの感覚…ぜひ機会があれば手に取ってみてください。
張りと強さを両立!オリムピックならではのブランクス
大幅軽量を実現した最大のポイント。
“ブランクスに最新素材が用いられた”から。
時代の流れと共に、より高強度で軽いブランクスへ。張りを持たせつつ強さも秘める、新たな素材を使いつつオリムピックらしい仕様に。メイン素材には従来と同様、最高強度を誇る東レ“トレカ®T1100G”を採用。そこへ新たに高弾性・高強度を誇る“トレカM40X”も使用。
トレカM40Xは、T1100Gより高弾性な炭素繊維“トレカ®MXシリーズ”の最初の品種。
繊維強度と弾性率の両方を極限追求しつつ、従来の炭素繊維と同等の弾性率を保持した状態で、強度を約30%向上させることに成功したとされる最新の炭素繊維。
これらが合わさり、引張強度と耐衝撃性を両立したマトリクス樹脂技術“ナノアロイル技術”が組み合わさることによって、航空・宇宙、ハイエンドスポーツ用品といった分野で要求される極限性能を実現。
バットセクションにはオリムピック独自の“スーパークワトログラファイトクロスLV”も搭載。
こちらの素材は、グラファイトクロスと重量、成型厚み、タテ・ヨコの繊維構成比をそのままに、約10%の軽量化を実現した薄い織物。ネジレや潰れに対する強度と軽量化を両立し、キャストやルアーアクション時でも、疲れにくくなると共に、イカとのファイト中も、相手に主導権を与えず、快適にファイトを楽しめる粘り強さも発揮。
さらに“G-MAPS”製法により、曲げやネジレに強い強靭さを秘めつつ軽量さも確保。圧縮への強さに対し、優れた特性を発揮。
他にもこのような拘りまで
ガイドには前作と同様、チタンフレームKガイドが採用されています。
TOPガイドを除き、全ガイドにトルザイトリングが採用されることにより、ロッドのブレや持ち重りを軽減。(TOPガイドのみSiC)T2カラーの落ち着いた色合いが高級感を演出します。
グリップエンドにはバランサーの役割を果たす、オリジナルプレートが施されたエンドキャップが装着されています。
ジョイントは高精度なスピゴットフェルール(印籠継)を採用。スムーズなベンディングカーブを実現。
全4機種展開
ラインナップは全4機種展開。
では、各モデルを順番に解説していきたいと思います。
シリーズ中、最も短い7ft9inながら、高弾性カーボンの反発力と、ショートロッドならではの、振り抜きの良さでロングロッドと比肩する飛距離を実現。操作性に関しても、ショートロッドならではの、キビキビとしたアクションが得意。テンポの早い秋のランガンにマッチ。シッカリとしたバットは、春のデカイカにも対応。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.36 | MLM | Regular-Fast | 76 | 121.1 | 1.5 | 2 | 2.0-3.5 | 0.4-1.0 | 51,000 |
シリーズの中核を担うバーサタイルロッド。
若干柔らかく仕上げられたティップは、中近距離でのバイトを逃すこと無くヒットへ繋げ、軽量ながら剛性の高いバットパワーで、デカイカにも負けないパワーを秘めます。
ショートジャークやスラックジャークなど、色々なシャクリに対応し、オールシーズン出番の多い1本。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.51 | ML | Regular-Fast | 79 | 128.7 | 1.4 | 2 | 2.0-3.5 | 0.4-1.0 | 52,000 |
漁港や波止より地磯の使用を想定。
832MLと双璧をなすバーサタイルロッド。シリーズ共通の“抜けの良さ”を持ち、圧倒的な飛距離と、中長距離の抜群な操作性を発揮。ブランクスに高強度・高弾性カーボンを使用することで、反発力と復元力が高い次元で融合。生まれたブランクスパワーは、春のデカイカであっても沖合で浮かすことを可能に。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.59 | M | Fast | 88 | 132.5 | 1.4 | 2 | 2.5-4.0 | 0.4-1.0 | 53,000 |
高弾性ブランクスの張りと長さによる適度なしなやかさを融合したシリーズ最長の892L/ML。
長さを感じさせない絶妙なバランスで、ロングロッドながら、1日中使い続けても疲れ難い設計に。高い堤防はモチロン、磯やサーフまでの使用を視野に入れ、バツグンな飛距離と感度を併せ持つ。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.67 | LML | Regular-Fast | 86 | 136.4 | 1.4 | 2 | 2.0-3.5 | 0.4-1.0 | 54,000 |
今年の目玉の1つ。
研ぎ澄まされた「24カラマレッティー・プロトタイプ」。一度手に取っていただき、この軽さを体感してみては?