ハトリーズの人気モデル、インナーハンドW.B.
スミスで長年販売してきたトップウォーターブランド「ハトリーズ」。故・羽鳥静夫さんが製作してきたトップウォータープラグのブランドだ。
ビルダーの羽鳥静夫さんは2019年11月、享年75歳に逝去されたため、羽鳥さん自身が製作を手掛けていたウッドプラグ「ハトリーズスペシャル」はもう生産することはできない。
しかしハトリーズプラグの何種類かはプラスチック製の量産モデルが存在し、それらは現在でも生産が続けられている。その中でもとりわけ人気の高いモデルがインナーハンドW.B.だ。
2023年に引き続き、2024年にもインナーハンドW.B.に新色が加わることになった。
当然の事ながら、それらは羽鳥静夫さんが関わったカラーではない。これらはスミス内のトップウォーターフリーク達が、インナーハンドW.B.にこんな色があったら……という思いから誕生したものになる。そしてこれは、これからもスミスがハトリーズのプラグを販売し続けていくという強い意志の表れでもあるという。
スミス発のインナーハンドカラー
早速、そのNEWカラーを見ていこう。
いかにもインナーハンドらしいと言えるような保守的なカラーもあれば、ちょっとばかり斬新さを感じるカラーもあるだろう。ハトリーズのプラグに新しい風を送り込んでみようというスミス側の意気込みも感じられる、というのは言い過ぎか。
ぜひ一度インナーハンドを動かしてみて欲しい
インナーハンドW.B.は機敏に左右にスライドを起こすプラグで、水飛沫を上げるようなプラグとは異なり水に絡みつくような動きが最大の特徴だ。ハトリーズを代表するプラグの1つだけあって、比較的誰にでも操作しやすいプラグなのだそうだ。
ただ、インナーハンドW.B.の性能を最大限に活かそうと思ったらタックルが重要だという。羽鳥さんが生前にスミススタッフにその使用方法を伝授した際、タックルに関して2点ほど注意を受けたという。
1つは細いナイロンラインを使うこと。
ちなみに羽鳥さんがいつも使っていたのはナイロンの8lb.とかなり細いものだった。ラインは細いほどプラグの動きが良くなるというのが羽鳥さんの持論だったのだ。そしてそれはスミススタッフが同行したフィールドテストにおいても実証されていた。
とはいえ、ナイロン8lb.ではちょっと心許ないと感じる人も多い事だろう。スミススタッフの間ではナイロン10~12lb.を使っている人が多い。それよりも太いラインになるとやはりプラグの動きに軽快さが損なわれてくる。
そしてもう1つはスナップを使わずプラグにラインを直結すること。
スナップを用いるとその自重でプラグがダイビング気味になり、特にインナーハンドの場合は左右のスライドアクションが損なわれてしまうのだそうだ。
もしまだインナーハンドW.B.を使用したことがないというアングラーにはぜひ一度試してもらいたい。水に絡みながらも機敏に動く、ハトリーズの持ち味というものを実感できるはずだ。
全長:92mm
自重:14g
標準小売価格 ¥1,750+税
新色は5月発売予定
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