皆さんこんにちは。サンラインフィールドスタッフの早野剛史です。
今回は、春のハードベイトのルアーローテーションやカラーセレクト、またそれに伴うラインセレクトなどについてご紹介していきたいと思いますので、最後までご一読いただければ幸いです。
早春のハードベイトローテーション
「春」といっても、三寒四温と呼ばれる寒気と暖気を交互に繰り返しながら徐々に水温上昇や日照時間の上昇で春向けて季節が進行していきますが、早春と呼ばれる2月中旬頃〜3月ごろまでの季節を釣りのシーズンとしての「早春」と位置付け。水温的にはまだ10度前後を行き来している、つまり10度以上で安定していない状況を私はイメージしています。
そんな早春のコンディションですが、水中の状況はめまぐるしく変わり冷え込みや寒気が入った状態ではあまり魚も浮き上がらずボトム寄りのポジショニングが多い状態も多いです。※もちろん大きい個体は浮いていたりもします。
早春のコンディションで有効なのが、ボトム付近を効率よく探れるルアー。僕がよく使うのは以下の通り。
・バイブレーションプラグ
・スピナーベイト
・シャッド、クランク
主にこの3本柱が“ボトムよりを探れるハードベイトの主役”です。
それではそれぞれのルアーについて、一歩踏み込んで解説していきたいと思います。
①:バイブレーション
バイブレーションは、重さを目安に探るレンジを変えていくイメージ。
10グラム前半→0.5メートル〜1.5メートル
10グラム後半→1.5メートル〜2.5メートル前後
これらがバイブレーションの重さとレンジを使い分ける目安になります。
使い方は、スピナーベイトをスローロールするイメージで「ただ巻き」が基本的な使い方です。リトリーブスピードは、バイブレーションの振動を感じれるスピードでたまにボトムにタッチする程度が目安のリトリーブスピードになります。
もう1つの使い方が、春の定番リフト&フォール。ボトム付近を30センチ~50センチ程リフトで持ち上げてはフォールの繰り返しの使い方です。
②:スピナーベイト
スピナーベイトも早春の定番ハードベイト。バイブレーションと共通しているのは、“巻くスピードやルアーウエイトでしっかりルアーの着水点から探れること”です。
特に琵琶湖やため池等に行くとバイブレーション、スピナーベイトに加え、スイムジグ等が春にボトム付近を広く探れる巻きのルアーになってきます。
話は少し逸れましたが、スピナーベイトもバイブレーション同様「スローロール」がメイン。
魚がサスペンドしている状況の4月以降は着水地点からカーブフォール等で攻めることもありますが、水深が深いエリアを狙う場合はフリーフォールでしっかり落とし込んでボトムを舐めるにリーリングしてくる事が、基本的な早春のスローロールです。
バイブレーションやスピナーベイトも、季節の進行や魚が天候等の要因浮き気味になった場合は“巻きスピードを上げてレンジを合わせて行けばOK”といった感じです。とはいえ、あくまでボトム寄りの攻防戦になる事を覚えて置いてください。
③:クランクベイト、シャッドプラグ
最後にクランクベイトやシャッドプラグの釣りです。
前記したバイブレーション、スピナーベイトとの違いは“チョイスするルアーによってが潜行深度がある程度決まっている”ということです。ボトムをタッチする事が重要な、早春のコンディションは「長い距離ボトムにタッチできるルアーのレンジ感」が大切になってきます。その為、例えば2メートル水深エリアなら2~2.5メートル潜行深度のルアーを…といった感じでチョイスしましょう。
ちなみに。魚が浮き気味だったり、上目線の状況になると、ボトムを取る事が逆効果になることがありますので、そういった状況では潜行深度の浅いルアーへローテーションしてください。具体的には、ピックアップバイトが多い、フロントフックに掛かる場合が多い、ルアーが潜りきる前にバイトが多発する様な状況ではルアーの潜行深度が合ってないという判断をしてください。
徐々に季節が進行して、バスの目線やレンジが「少し上ずってくる」状態になるとルアーのレンジ調整のキーワードが「たまにボトムに当たる程度」→「中層に浮かせる」季節の進行の流れになってきます。もちろん、2月、3月の季節でも「温かい雨」や「温かい南風」等のキーワードで魚が一気に浮いたり、上目線に変わる事もありますので頭に入れておいてください。
以上が、あまり魚が浮いていない「早春の状態でのハードベイトローテーションとルアー操作のキモ」です。