さて、いよいよ2024年TOP50開幕戦が間近に迫り、現在は七色ダムの山小屋コテージでむさ苦しい野郎たちと自炊3人暮らしで、すでに5日目。
残す日程は2日間だが、2月の暖かさがウソのような寒の戻りで、激寒な七色ダムはTOP50プロのほとんどが練習に入っているが、揃って「超厳しい」とぼやく状況だ。
確かに3月上旬には水温が14度を超え、今年は過去いち早い春の訪れか…と思いきや、現在の水温は7~9度。
毎日、北の爆風が吹き続けているため水温が全く上がらず、バスも再び冬モードに差し戻した感じだ。
早春の七色ダム
だが、3月頭に一度バスはシャローに差しており、体力のある大型バスだけが、そのままシャローに活性が極端に落ちた状態で居残っている状況。
サイトフィッシングで運よく仕留められればビッグフィッシュを獲れるが、このテのバスは、サイトの中でも最も難しい部類に入るため、シャローを狙っているほとんどのアングラーが、今はデコが当たり前というも今の傾向だ。
そのためか、今年の開幕戦プリプラは、ライブスコープ(ライブソナー)を完全装備し、とんでもない沖やおよそ常識的シーズナルパターンでは考えられないようなスポットでのライブソナー戦略を練習に取り込んでいるプロが「ほとんど」といってもよいほどである。
アメリカのトーナメントも、今やライブソナーは日本のトーナメント以上に「絶対必須」テクニックとなっており、藤田京弥プロのB.A.S.S.エリート開幕戦100LB越え優勝のライブ中継?の衝撃もあり、現在のTOP50七色ダムプリプラの模様は、今まで見たことのないライブな景色になっている。
だが、一方でガーミンを4台装備するレンジャーボートを手に入れた河野(正彦)プロは、敢えてガーミンを積まない、ポータブル魚探1個のアルミ12フィートで練習も試合も参戦、迷いなくシャローサイトで勝負することを端から決めていた。
全員に近い選手がライブソナーを高精度で駆使し、潰しあいになれば、ある意味、アナログな釣りが逆に今回の試合に関しては有利になるかもしれない。
事実、多くのプロが苦戦する中、河野プロは未計測だが「たぶんロクマルです。」と、サラッとサイトで仕留めていた。
多くの選手がショアから離れ、ライブの練習をする中、河野のスタイルは三原(直之)プロが引退していない今、最も突き抜けた存在になる可能性はあるかもしれない。
アンチライバーの河野だけ絶好調。皆と同じことをやらないことも重要だ事実、シャローで「ダルド100」によるミノーサイトでも、極めて数の少ないグッドサイズを複数匹仕留めていた。
シャローでマイクロワーム
また、スロープロクマルのケビンさんのボートを借りて悠々自適に暇つぶしをしていた渡辺(健司)プロも「ハドルスイマーエラストマー2インチ」のシャローでのホバストで、これまたロクマル近いビッグバスをアッサリと釣ってご機嫌になっていた。
今は公開できないが、河野プロのロクマル級ヒットルアーも同様にイマカツのルアーの中でもマイクロ?レベルに小さくナチュラルなセコ系ルアーである。
動画も撮っていたそうなので、河野プロの七色ダム戦の結果がよければ公開したいと思うが、河野プロも渡辺もフィネスさに関しては、常識のはるかに上をいくテクニシャンである。
例年の練習とは全く内容が違う…