オリムピックの看板。
とも言えるロッドシリーズの1つ、エギングロッド“カラマレッティーシリーズ”。
その中で最高峰モデルとして、軽さと感度・操作性に磨きをかけ、これまでのエギングシーンを牽引してきた「18ヌーボカラマレッティー・プロトタイプ」。増田将輝さん監修の元、長い歳月をかけてテストが繰り返され、捩れに強くて粘りのあるブランクスは、多くのエギンガーの心を鷲掴みにしてきました。
増田 将輝(Masateru Masuda) プロフィール
増田将輝さん自身は“究極のロッド”と捉え、「流石にこれ以上は無理なのでは?」という考えもお持ちでしたが、時が流れ元号も令和…各ジャンルのロッドに次々と新しい素材や技術が用いられるようになり、オリムピックと増田将輝さんも更に上を目指して再び動き出し、改めてロッド開発を遂行することに。
そんな経緯を辿って生まれたNEWモデル「24カラマレッティー・プロトタイプ」。近日“24GCALPS-862M”の出荷が早速開始されるそうで、全国の釣具店にも並ぶ予定。今回はこちらでコンセプトや魅力などを深掘りしていこうと思います。
24カラマレッティー・プロトタイプ【オリムピック】
他機種随時登場予定
“カラマレッティーシリーズ”の長年にわたるノウハウと、進化する最新素材を融合。さらに研ぎ澄まされた「24カラマレッティー・プロトタイプ」。
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オリムピック公式「24カラマレッティー・プロトタイプ」詳細ページはこちら
約10g以上の大幅軽量!歴代最高の軽さを実現
従来の強靭さを維持しつつ、素材の進化により、約10g以上という大幅軽量を実現。
中には70g台の機種(最終サンプル時点)もあり、当然シリーズ中では軽さ、強さ、感度、操作性共にダントツ。ただ、中には「他にも軽いロッドがある」って思われる方も多いのでは?
でも、事情を知れば納得されるハズ。
「24カラマレッティー・プロトタイプ」にはEVAとVSSリールシートを採用。これらを使用せず、軽量化に拘るのであれば、当然もっと軽くすることはできるハズですが、そこはカラマレッティーさを残し、昔から愛用されている方にも引き続き使っていただきたいという想いもあり、VSSリールシートがシッカリ引き継がれているという。
で、この軽さ…。
前作はアップロック方式でリールを固定する形でしたが、時代に合わせるべくダウンロック仕様に変更。実際に記者も触ってみましたが、想像をはるかに超える軽さと、手の平に吸い付くような握りやすさ。
そして振ってみた時の軽快さ。ただ軽いだけじゃないこの感覚はぜひ実際に触っていただきたいなと。
オリムピックらしい張りと強さを両立させたブランクス
大幅軽量を実現した最大のポイントが“ブランクスに最新素材が用いられている”から
時代の流れと共により高強度で軽いブランクスへ生まれ変わり、張りを持たせつつ強さも秘める、正にオリムピックらしい仕様に。メイン素材には従来と同様、最高強度を誇る東レ“トレカ®T1100G”と、さらに高弾性・高強度を誇る“トレカM40X”を使用。
トレカM40Xは、T1100Gより高弾性な炭素繊維である“トレカ®MXシリーズ”の最初の品種。
繊維強度と弾性率の両方を極限追求し、従来の炭素繊維と同等の弾性率を保持したまま、強度を約30%向上させることに成功したとされる最新の炭素繊維。
これらが合わさり、引張強度と耐衝撃性を両立したマトリクス樹脂技術“ナノアロイル技術”を組み合わすことで、航空・宇宙、ハイエンドスポーツ用品といった分野で要求される極限性能を実現。
バットセクションにはオリムピック独自の“スーパークワトログラファイトクロスLV”を搭載。
こちらの素材は、グラファイトクロスと重量、成型厚み、タテ・ヨコの繊維構成比をそのままに、約10%の軽量化を実現した薄い織物。ネジレや潰れに対する強度と軽量化を両立し、キャストやルアーアクション時でも、疲れにくくなると共に、イカとのファイト中でも、相手に主導権を与えず快適にファイトを楽しめる粘り強さも発揮。
さらに“G-MAPS”製法が施されていることで、曲げやネジレに強い強靭さを秘めつつ、軽量さも確保。圧縮への強さに対しても優れた特性を発揮。
ガイドにはチタンフレームトルザイトリングガイドを採用
ガイドには前作と同様、チタンフレームKガイドが採用されています。
TOPガイドを除き全ガイドにトルザイトリングを採用することで、ロッドのブレ、ロッドの持ち重りを軽減。(TOPガイドのみSiC)T2カラーの落ち着いた色合いが高級感を演出。
グリップエンド&ジョイント
グリップエンドにはバランサーの役割を果たす、オリジナルプレートが施されたエンドキャップが装着。
ジョイントは高精度なスピゴットフェルール(印籠継)を採用。スムーズなベンディングカーブを実現。
全4機種展開
ラインナップは全4機種展開。
文頭でもお伝えさせていただいた通り、“24GCALPS-862M”が先行して発売となり、追って随時他機種もリリースとなります。では、各機種の特長を順番に紹介していきますね。
シリーズ中、最も短い7ft9inながら、高弾性カーボンの反発力と、ショートロッドならではの振り抜きの良さでロングロッドと比肩する飛距離を実現。
操作性に関しても、ショートロッドならではの、キビキビとしたアクションが得意。テンポの早い秋のランガンにマッチ。シッカリとしたバットは、春のデカイカにも対応。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.36 | MLM | Regular-Fast | – | 121.1 | 1.5 | 2 | 2.0-3.5 | 0.4-1.0 | 51,000 |
シリーズの中核を担うバーサタイルロッド。
若干柔らかく仕上げられたティップは、中近距離でのバイトを逃すこと無くヒットへ繋げ、軽量ながら剛性の高いバットパワーで、デカイカにも負けないパワーを秘めます。
ショートジャークやスラックジャークなど、色々なシャクリに対応し、オールシーズン出番の多い1本。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.51 | ML | Regular-Fast | – | 128.7 | 1.4 | 2 | 2.0-3.5 | 0.4-1.0 | 52,000 |
漁港や波止より地磯の使用を想定。
832MLと双璧をなすバーサタイルロッド。シリーズ共通の“抜けの良さ”を持ち、圧倒的な飛距離と、中長距離の抜群な操作性を発揮。ブランクスに高強度・高弾性カーボンを使用することで、反発力と復元力が高い次元で融合。生まれたブランクスパワーは、春のデカイカであっても沖合で浮かすことを可能に。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.59 | M | Fast | – | 132.5 | 1.4 | 2 | 2.5-4.0 | 0.4-1.0 | 53,000 |
高弾性ブランクスの張りと長さによる適度なしなやかさを融合したシリーズ最長の892L/ML。
長さを感じさせない絶妙なバランスで、ロングロッドながら、1日中使い続けても疲れ難い設計に。高い堤防はモチロン、磯やサーフまでの使用を視野に入れ、バツグンな飛距離と感度を併せ持つ。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.67 | LML | Regular-Fast | – | 136.4 | 1.4 | 2 | 2.0-3.5 | 0.4-1.0 | 54,000 |
“24GCALPS-862M”から遂に発売となる「24カラマレッティー・プロトタイプ」。気になる方はぜひ、店頭などで一度触ってみてくださいね!