それは、強く、そして曲がること。そして、釣り竿としての基本性能をシッカリ携えていること。
軽量・高感度のみを追求するならば、カーボンを薄く巻いて仕上げれば可能。しかし、それでは釣り竿特有の粘りや追従性が発揮されません。
ムチムチと表現される筋肉質なブランク「D-BLANK」
D-BLANKは、ムチムチのブランクと表現されることがあります。
それは筋肉質であると言えます。その特性を実際のフィールドで体感することは難しくはありません。
フッキングした魚は潜って逃げようとします。それをロッドが曲がることで、魚を無暗に浮き上がってこさせない。硬いだけのロッドならば、スグに魚が浮き上がってきて、水面でバタついてしまいます。
これがフックアウトの要因になってしまう。
エンズヴィルの核はフィールドで体感できる
「ENDSVILLE(エンズヴィル)」はその基本性能の通り魚を潜らせます。
そしてロッドの反発力で魚は浮き上がりますが、元気なうちはロッドを曲げてまた潜ります。これにより、最終的に浮き上がってきた頃には、魚が水面でバタつくことが少ない。これが、エンズヴィルがバラさないロッドである理由。
アングラーは、無暗にリールを巻き上げすぎてはいけません。ロッドに伝わる魚の引きを十分に感じながら巻き上げて来るだけで良いのです。その瞬間は、釣りの大きな醍醐味と言えます。「ENDSVILLE(エンズヴィル)」は、それを最大限に感じさせてくれるロッドです。
それは「ENDSVILLE(エンズヴィル)」の核をなすブランク、D-BLANKにあります。釣竿を製竿する工程のキモは、いくつものカーボンシートを重ね合わせていくところにあります。
弾性の異なるシートをどのように組み合わせれば、よりブランクのパワーとアクションを的確に表現できるか。そしてガイドを付けた状態で、如何に能力を発揮できるか。それは単なるパーツの組み合わせでは実現することはできません。その技術こそが、半世紀余に亘って蓄積された経験と実績によってなせる技。
日本が誇るべきバスロッド
同じ製法により生み出された雷魚ロッドでは、2mを超えるピラルクを釣り上げたという。そのポテンシャルは、エンズヴィルにも同様に反映されています。
軽いだけじゃない、強いだけじゃない。それは、釣竿としての基本性能を磨き上げてきた歴史の積み重ねにより、生み出されています。このジャパン・クオリティは伊達じゃない。世界レベルといっても決して過言ではないのです。
シン・コストパフォーマンス
日本のバス釣り市場がスケールしない状況の中、この徹底した品質管理と性能評価といったコストをバスロッドに費やすことが、どれほど価値があることでしょうか。
スペックだけではなく、そのパフォーマンスに着目することができれば、コストパフォーマンスは高い。「ENDSVILLE(エンズヴィル)」は、日本の技術の粋が生み出した、ラスト・サムライならずとも、ラスト・ロッドであると言えるでしょう。