先日公開された、小沼正弥さんによるバチ抜けパターンの実釣動画、もうご覧になられましたか?
激戦区のポイントでなかなかタフなコンディションではありましたが、合計10匹以上が釣れるという爆釣劇となりました!
小沼 正弥(Onuma Masaya) プロフィール
出典:YouTubeチャンネル「LureNews.TV」詳細ページ
そんな爆釣劇の主役となったルアーが、ダイワの「モアザンヒソカ」。
「モアザンヒソカ」は、小沼さんが監修した極スリムシルエットのシャローランナー。バチパターンはもちろん、サヨリやシラス、イワシや稚アユなどの小型ベイトパターンにマッチしたルアーです。
水面直下攻略型ぶっ飛びシャローランナー「モアザンヒソカ」
「モアザンヒソカ」は、I字系プラグをそのままシャローランナー化したような極細シルエットが特長。
アクションはタイトウォブンロール主体に、テールスライドがプラスされるスレに強い動きとなります。
リップがあることで、ロールしながらのフラッシングを演出。リーリング時もテールスライドしながらも泳ぎすぎないため、ナチュラルに誘うことができます。
バチパターンはもちろん、特に激しい動きを嫌うシーバスやスレた個体、低活性の場面など、タフなシーンにも食わせやすいのだそう!
低速~高速まで全てのリトリーブに対応しており、ロッドポジションの調整により水面直下から約30cmまでのレンジを引くことが可能です!
サイズは120mmと150mmの2種類の展開。
ちなみに120mmと150mmに関しては太さはほぼ共通とのことで、長さのみが伸びたシルエットとなります。
実際、小沼さんは先発ではシルエットが目立つ150mmを使用することが多いのだそう。その理由に挙げられるのが、圧倒的な食わせ力と集魚力!
150mmと長さこそありますが、極細のシルエットはスレにも強く、存在をアピールしつつも違和感を持たれにくい特性があります。
バチ抜け時の操作に関しては、小沼さん曰く、“手元にプルプルッと軽く抵抗を感じる速度で巻いてくるのがベスト”とのこと。
動画内でもバチ抜け時の使い方やローテーションについても解説されています!ぜひ、併せてご覧ください。
アイテム | サイズ(mm) | 標準自重(g) | 有効レンジ(m) | タイプ | 標準装備フック | 標準装備リング | 推奨リーダー | アクション | メーカー希望本体価格(円) |
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モアザン ヒソカ120F‐SSR | 120 | 10 | 水面直下~約0.3 | スローフローティング | #10トレブル | #2 | 16LB以下 | タイトウォブンロール+テールスライド | 2,000 |
モアザン ヒソカ150F‐SSR | 150 | 11.9 | 水面直下~約0.3 | スロ-フロ-ティング | #12トレブル | #2 | 16LB以下 | タイトウォブンロール | 2,200 |
ダイワ公式「モアザン ヒソカ」詳細ページはコチラ
小沼さんの経験と知識が凝縮した「モアザン ヒソカ」
そんな「モアザン ヒソカ」ですが、各部に小沼さんの長年の知識や経験が凝縮されています。
そのポイントの一つが、フックセッティング。
実は、「モアザン ヒソカ」のリアフックだけ向きが異なるのはお気づきでしたか?
リアフックだけ、なぜフックの向きが異なるのか?
その理由を説明する前に、シーバスがベイトの種類によってバイトの方法や力加減を変えていることについて解説していきます。
小沼さんによると、バチを捕食する際は背後からの追い食いが基本。
そのため、リアのフックにかかることが多く、逆にハクやサヨリなどの小魚をベイトでは頭からの丸飲みになるためフロント付近にフッキングすることが多いのだそう。
というのも、バチの場合は遊泳力が弱く、背後から追いかけても逃げないため、自然と弱い吸い込みでも十分なのだそう。
逆に小魚の場合はシーバスから逃げるため、先回りして頭から飲み込むため、勢いと吸い込む力も強くなります。
フロントフックにかかっている場合は小魚を意識しているときのバイト
つまり、シーバスはベイトの種類によって、バイトの方法や力加減を変えているということになります。
ここまでくれば、もうお分かりですよね?
吸い込みが弱いバチパターンでのバイトの場合、フックポイントを一本にすることでフッキング率もUP!
2本にしてしまうと、かかる力が分散し、フックが貫通しない可能性があるのだそう。
逆に勢い良くバイトしてくる小魚のベイトには、二本のフックポイントの方がよりバレにくくフッキングが深く決まるのだそう。
それぞれのベイトパターン、バイトの強さを想定し、フックの向きを適切に調整する。
このちょっとした工夫こそ、釣果に直結する重要なポイントとなります!
バチシーズンにおける超タフコンディションの一手
そんな釣れる要素が凝縮された「モアザン ヒソカ」。
しかし、バチ抜けシーズンは冬から春に切り替わる季節の境目。寒暖差も激しく、状況によっては急激にシーバスの活性が落ちている場面に出くわすことも…。
そんな“超”がつくほどのタフコンディション時に試す価値あるかもな…と現場で思ったのがこちら!
注目したいのは、フックの向き。
実はトレブルフックの向きをリアフックと同様の向きに変えてセットしているのだそう。
これ、活性が低いと要は“偏食する元気もない”というか。
バチは抜けているんですが、あまり動き回りたくないのか、それに固執しすぎることはなく混生するハクやアミなどのベイトも動ける範囲で捕食すると…。つまり、後ろから食われるだけでなく、横からのバイトも意識する必要があります。
とはいえ、バイト自体は活性が低いためショートバイト。だから小沼さんは超タフコンディション時には、こちらの“超々掛け重視のセッティング”に切り替えているのだそう。
タフなときに何をやっても針に掛からない…そんなときこのセッティングを覚えておくと、良いことあるかもしれませんね!
小沼さん自身、“バイト一つでいろいろなことを知ることができる”と語っており、釣り場でのちょっとした情報から釣果にたどり着くこともできます。
そうした発見から、工夫して釣果に繋げるのも釣りの楽しみの一つです。
ぜひ、みなさんも今回の内容を参考にいろいろ推測して、チャレンジしてみてください。