イカメタル&オモリグロッド「ブリゲイド トバリ」
2024年初夏、テンリュウから待望のイカメタルロッド「ブリゲイド トバリ」が登場予定。
「BRIGADE(ブリゲイド)」は、エギングやオフショアのイカゲームを楽しむ専用シリーズ。
近年のロッドでいえば、ショアのエギングを軸に遊び方も自由なブリゲイドフリップ。オフショアのティップランを軸にSLJやイカメタルでもカバーするブリゲイドフリップTRがある。
後者のブリゲイドフリップTRは、それこそイカメタルロッドとしても高性能で愛用しているアングラーも多い。
とはいえ、ブリゲイドフリップTRにしても、あくまで軸はティップランエギング。そして「ブリゲイド トバリ」は完全にイカメタル&オモリグ専用ロッドとしてデビューを控えるだけに、非常に注目度も高い。
乗せ・掛け・オモリグを軸にする3機種
機種展開としては3モデル。ベイトモデルには「BT682B-L」と「BT682B-M」の2機種。いずれも6フィート8インチでLとMという内訳だ。そう単純な話ではないけれど、Lは乗せ重視、Mは掛け重視とイメージしてもらうと分かりやすい。
もう1機種はスピニングの6フィート4インチ、BT642S-M。こちらはオモリグを軸にテストを繰り返してきたモデルだ。
ガイドは全機種ティップ部にはチタンフレーム、SiCリングのガイドを採用。ベリーからバット部はステンレスフレーム、SiCリングを採用。
グリップは、ベイトタイプにはPMTSシートを採用。ショートトリガーで持ち替えも容易。スピニングタイプにはDPSシートを採用。
リールシート部には、西陣織仕様のカーボンパイプを採用し、ブランクスジョイント部にも西陣織仕様が施されてデザインとしてもよいアクセントに。
腰が抜けず、理想のブランクスを形成する技術
3機種ともにバット部にはC・N・T(カーボンナノチューブ)をコンポジット。見た目にも細身なブランクスだが、このC・N・Tはカーボン繊維をつなぐ樹脂同士の結びつきを高め剥離を防ぎ、軽快なブランクスのまま粘り強い。
そしてマグナフレックス製法。例えば同じカーボンでも弾性率の異なるベース素材、あるいはカーボンとグラスという異なる素材、これをひとつのチューブラー状にしてブランクス形成ができるので超スムーズな曲がりになる。
言い換えれば適所に理想的な素材や弾性を配することができ、それが無理のないつながりで仕上がる。
グラスチューブラーのしなやかさ!BT682B-L
ベイトのL、BT682B-Lには上記「マグナフレックス製法」のうち、グラスフレックスが採用される。つまりはティップはグラスチューブラー、それ以下がカーボンチューブラーとなる。ティップは実にしなやかだ。
動かして見せて、その後の止め・ステイで乗せるのはイカメタルの基本となるが、そのステイ時にしっかりと安定して止めることを可能にする。また、止め続けることでイカが抱いてくる状況もあるが、このモデルはそうしたロングステイでも違和感なく抱かせる間を作ることが得意。
得意な状況は、水深3~60m程で5~30号の鉛スッテとの相性が高いモデルとのこと。
品名 | タイプ | 全長 ( m [ft]) |
継数 (本) |
調子 | 仕舞寸法 (cm) |
スッテサイズ (号/g) |
錘負荷 (号/g) |
ライン (PE/号) |
リアグリップ (mm) |
先径 (mm) |
自重 (g) |
使用繊維 カーボン/グラス (%) |
本体価格(税別) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BT682B-L | B | 2.03[6’8″] | 2 | RS | 105 | 5-25号(20-100g) | 8-30号(30-120g) | 0.4-1.0 | 380 | 1.2 | 87 | 95/5 | ¥42,000 |
瞬間的なフッキングに!BT682B-M
ベイトのM、BT682B-Mは「マグナフレックス製法」のうちカーボンフレックスを採用。弾性の異なるカーボンチューブラーを適材適所で配置したブランクス。
Mアクションでカーボンフレックスを用いたこちらのモデルはアクションレスポンスも高く、フッキングにもリニアに反応。止めた瞬間の触りを即フッキングに持ち込むならMが向く。とはいえティップのしなやかさは併せ持ち、レスポンスは高いけれども弾きがたい調子で、このあたりはカーボンフレックスの恩恵を感じさせる。
また、鉛スッテ&ドロッパーリグのみならず、オモリグに対応。マルチな1本を選ぶならド本命といえるモデルでは?
水深10~100m程で、8~35号の鉛スッテから40号以内のオモリグに好相性。
品名 | タイプ | 全長 ( m [ft]) |
継数 (本) |
調子 | 仕舞寸法 (cm) |
スッテサイズ (号/g) |
錘負荷 (号/g) |
ライン (PE/号) |
リアグリップ (mm) |
先径 (mm) |
自重 (g) |
使用繊維 カーボン/グラス (%) |
本体価格(税別) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BT682B-M | B | 2.03[6’8″] | 2 | F | 105 | 8-35号(30-135g) | 15-40号(60-150g) | 0.4-1.0 | 380 | 1.2 | 88 | 96/4 | ¥43,000 |
オモリグにベストマッチ!BT642S-M
唯一のスピニング機にして、オモリグを軸にテストを繰り返したというBT642S-M。こちらもカーボンフレックスを採用。
オモリグで、多少キャストし手前へとカーブフォールしてくる中で不意にトンッとイカからのシグナルが出ることも多いが、そうした瞬間的なアタリに遅れのないフッキングができるモデル。
また、ベイト2機種がグリップ長を380mmとしているのに対し、こちらは425mm。エンド付近を握ってアンダーでキャストしやすいレングスに設計。また、この長さがあることで脇挟みも可能。アクションの大小問わず動かしやすい。
こちらもオモリグを軸に、ドロッパー式リグにも対応できる。スピニングということでアプローチも多角的になるので複数抑えておくならあると重宝する1本では?
こちらも水深10~100m程で、8~35号の鉛スッテから40号以内のオモリグに好相性。
品名 | タイプ | 全長 ( m [ft]) |
継数 (本) |
調子 | 仕舞寸法 (cm) |
スッテサイズ (号/g) |
錘負荷 (号/g) |
ライン (PE/号) |
リアグリップ (mm) |
先径 (mm) |
自重 (g) |
使用繊維 カーボン/グラス (%) |
本体価格(税別) |
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BT642S-M | S | 1.93[6’4″] | 2 | F | 100 | 8-35号(30-135g) | 15-40号(60-150g) | 0.4-1.0 | 425 | 1.3 | 89 | 96/4 | ¥42,000 |
ブリゲイドシリーズの〝専用〟イカメタルロッドということで、超期待してイイ! この夏の発売をお楽しみに!
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