fenwick70周年アニバーサリーモデルとしてACESロッド4機種が登場となることを記事にて配信しました。
フェンウィック70周年記念モデル
ACES76CMLP+J “Flippin’Stik”
今回はその中のひとつ「フリッピンスティック」、ACES76CMLP+J “Flippin’Stik”について。
全長:7ft6in ルアー:1/8~1/2oz ライン:6~16lb. アクション:F(ファスト) 自重:125g ※グリップ脱着式
一世を風靡したフリッピング
フリッピング。それは故ディートーマス氏が築き上げ、そしてそのテクニックを支えたロッドがフェンウィックのフリッピンスティック。フリッピンスティックが誕生し、そのテクニックで釣り、勝ち、広く知られるようになったという。
さて、そのフリッピングという基礎は不変ながらも、その細かな部分は現在の日本のバスフィッシングでは大きく異なるという。
そして、フェンウィックの70周年記念モデルは、全ての機種においてフェンウィックの伝統・エポックメイキングな各種テクニックを表現しながら、それを現代のバスフィッシングに磨き込んだもの。
懐かしいのはもちろん、新しい。これこそフェンウィックだよね…とファンを納得させる4機種となっているのではないだろうか。
現代に必要なフリッピングのために
さて、それではフリッピンスティック、ACES76CMLP+J “Flippin’Stik”について。
フリッピングというと、関東のフィールドへと足を運ぶことが多い方ならパッと浮かぶのは牛久沼や印旛沼だろうか?
と、実は記者も思っていたところ(笑)。ただ、そのフリッピンスティックを撮影しにいった際にティムコの大津清彰さんが話してくれたのが「確かに牛久、印旛などは浮かびますよね。ただ、一部で使われるテクというよりは、必要な時にルアーによっても最適に扱うのが大切で、今回のフリッピンスティックは現代のフリッピングを的確に行えるモデルなんです」ということ。
フリッピングが今でも必要な状況が確かにあり、それが最も効率的に釣れるならば迷わずそうすべき。記念ロッドでありながら、それが懐古のためではなく、フリッピングの最前線をいくロッドが今回のACES76CMLP+J “Flippin’Stik”。
現代のフリッピングは当時の重たいジグをいわば〝手返しよく〟撃って、効率的に釣るという状況とは異なっている。
具体的にいえば縦に素早く落とし込みイチ早くバスを釣る(釣れる)状況にはないのが現状。
例えばネコリグをシェイクしながら送り込んでいく。5g程度のジグを着水後すぐに、泳がせながら〝逃がす〟など、要は使用するルアーも「送り込み方」も異なってきていて、裏を返せばそれができるようになるとフリッピングというのが非常に効果的な状況が多々あることが分かる、そう大津さんは話してくれた。長く続くテトラ帯、あるいはマディシャローが長い距離続く場合など、適切なルアーを適切な送り込み方を可能にするのがACES76CMLP+J “Flippin’Stik”だと。
ゆえに、非常に軽量で思ったよりも先調子。つまりは、送り込み方を意のままに操れるように、軽く操作性に優れる。細かなシェイクで、それをルアーに伝えながら落とし込めたり。
また、フリッピングというテクニックの特性上、ラインを取りだせる量をコントロールしやすいようにリールから最初のガイド(バットガイド)までの距離を広めに取っている。
「分からないですけど…(笑)」と前置きしながら、大津さんはこんなことも。きっと故ディートーマス氏も、より釣れるからフリッピングというテクニックを築いたのではないかと。だから当時のフリッピンスティックは新しく、画期的であった。であればフリッピングスティックは、現代のバスをより釣るためのフリッピングスティックであるべきじゃないかと。
だから、ACES76CMLP+J “Flippin’Stik”は、新しい。
※「Flippin’ Stick®」は株式会社ケイテックの登録商標
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