【いいフッキングとは一体何か?】アジング考察「フッキングポイント」
こんにちは!トモ清水です。
現在、奈良でこの原稿を書いています。というのも、また関西方面に旅に出ていまして、三重、岡山、島根、山口、広島、大阪、奈良と転々としています。いつものようにロッドのフィールドテストをメインにしながらも、かつて行きたかった場所、たとえば出雲大社、大阪城、法隆寺など日本国の建国ルーツに関わる所へ、ブラブラ旅しています。また各エリアのローカルアングラー達と釣りの情報を交わすことで、時代のニーズと流れを理解するためと、やはり人と人の繋がりを感じながら、自由奔放に旅してます♪
立春を過ぎて、梅や早咲きの桜など、春を感じられる、この季節。
各名所を、その時代に想いを馳せながら、また歴史を学ぶことで、得られるものも大きいですし、「ものづくり」の職人として感性を磨きたい、など目的は様々ですが、まぁ何となく年齢的にもこういった歴史に興味が惹かれている、っていう感じです(笑)。
フィッシングショーOSAKA2024に行ってきました!
さてフィッシングショーOSAKA2024には、3日の業者日に行ってきました!
ところがあろうことか撮った写真はこの1枚だけ(汗)。
久しぶりにいろいろな方とお会いし、ついつい楽しくて話に夢中になっていたら、この始末…。
釣り業界あるあるなのですが、やはり一年でもっとも人が集まるイベントで、その中で業界人同士での久しぶりの再会や普段できないお話しなどが出来るのが、業界人にとってのフィッシングショーの楽しみであったりします。
よって新製品などの情報は、各メディアさんやSNS等でいろいろ上がっていますので、勘弁してくださいませ~(笑)。
ということで、個人的にフィッシングショーで感じるのは、華やかなステージに立つプロやメディアプロ、各メーカーのテスターさん達はご活躍はもちろん、その影で支えている人達の努力、とくに表には出てこない努力について知ってもらいたいなって感じます。
たとえば開発者でいうと、地道なトライ&エラーを繰り返し、ようやく一つの製品という形まで作り上げる努力。マーケティングでいうと、その開発者の想いを汲み取り、どうやってエンドユーザーに商品の良さ、魅力を届けるのか、もっと言えばショーのブースを立てる業者や、その資材を準備する業者、そして素晴らしいフィッシングショーを提供してくださる大阪釣具共同組合さまの努力。
やっぱりフィッシングショーってすごいなぁ、ここでは書ききれない、いろいろな人の努力でなりたっているなぁ~。そういった視点で考えると、感謝の気持ちを持つって大事だなって思います。
アジ好調、メバル不調!?
いつも通り、前置きが長くなって恐縮ではございますが、ここから本題に入っていきたいと思います。
あくまで個人の釣果ですが、旅釣果の方はと言いますと、アジは好調で、これから好調のハズのメバルがさっぱり。
山口、広島、岡山、大阪で新規ポイント開拓狙うも全て外し、スランプ気味。
ローカルアングラーも釣れていないし、アフターで食い渋り、急な冷え込み、潮が悪い、言い訳を並べればきりがありませんが、とどのつまりは自分のスキル不足!
渡船使い、プレッシャーの低い沖磯に渡してもらおうかな、とも思ってしまいます(笑)。
視点を変えると、釣果は得られませんでしたが、釣れない時こそ燃えるし色々考える、という次の成功に繋がる要素は得られるのでは。
瀬戸内は潮流というファクターをもっと考慮しないといけないし、タイミングを合わせる必要もあるのは頭で分かっているつもりですが、もはやこのプラグで釣りたい、自分がイメージしたスタイルに嵌めたい、など自然の原理に反したことを楽しむ、というひねくれ者に。
悔しいので関東に戻ってから、いつものポイントにメバルさんに癒されに行くのは間違いなさそうです。
メバルに関してはもっとも大好きなジャンルの一つなので、あらためて闘争心に火がつきましたので、激流メバルリベンジはまたするとして、今回はアジングにフォーカスして、ちょっと考察していきたいと思います。
ロッド:74ベイトフィネスプロト
リール:ZENON LTX
アブガルシア公式「ZENON」の詳細ページはコチラ
アジング考察 フッキングポイント
旅の序盤、島根から山口県へ。
今年初のアジング
最初の1尾がナント30.0cmジャストの尺アジ! ラッキー!
ワームは「バブルリーチ2.5in」。この時期のアジさんはとてもセレクティブ。ワームをじっくり観察してるのが見えます。
その後、夕まづめは少しだけアジの活性が上がるって感じでポツポツ拾っていく楽しい展開。
そして釣行後は釣り仲間で鍋♪
いろいろなアングラーの話しを聞くことが、何より道具を作るうえで大事なこと。それだけ道具にみんなの想いが詰まるのだから。
そして何より釣り談義に花を咲かせるのが楽しい!
さてここから、ちょっとだけアジング考察していきましょう。
フックはどこにかかるのがベストなのか?
テーマはこの写真、ジグ単のフッキングポイント。
上顎ではなく、カンヌキと呼ばれるところにフッキングしているのが今回のテーマ。
その日は風も無く、水中の鯵の動きがよく観察出来た釣行。
アジングは上顎に掛けてナンボ。
写真のように上顎に掛かると気持ちいいですよね!
洗脳されるようによく聞いた言葉ではないかな〜と。
最近は自分はそうは思わなくなってきていて、あえてカンヌキに掛けていくアジングも面白くなってきました。
理由は、エリアトラウトでも、アジングと全く同じ現象が起きるのがヒント。ニジマスと鯵の捕食の仕方は、全く違うのですが、ファーストテーパーのロッドを使うと、どちらも上顎フッキング率9割くらい。スローテーパーのロッドを使うと上顎フッキング率は減って、カンヌキが8割くらい。と違う捕食方法なのに共通なのが興味深いところです。
でもこれは誘い方、使用するルアー、フッキングのタイミングにもよって変わってきて、ファーストテーパーはサイト、もしくは電撃フッキングしていくので、上顎フッキング率はやはり高い。いやそうしないと魚が違和感感じて、ワームを吐き出したり、スプーンなどを弾いてしまうので、必然と掛けにいくスタイルが一つの正確となります。
一方、スローテーパーのロッドはリフト&フォールで掛けのスタイルも可能なのですが、ファーストテーパーと違って、即フッキングしなくても、アジやニジマスが、違和感を感じないでルアーを離さない傾向が強く、反転バイトが多い傾向が観察していて良く分かります。またスローテーパーは巻きのスタイルと相性抜群なので、巻きは魚にしっかり反転させてからフッキングしたほうが、フッキング率も高いし、バレ率も低くなります。
要するに、使うタックルで全く釣りの展開やゲーム性が変わってくる、ということ。
エリアトラウトでも港内でも、水がクリアな冬はとても勉強になるのがその理由。
この写真のようにアジがびっしり居るのが分かる状態。でも反応してくれるのは、ほんの僅か。ダイレクトにアジの反応が見れるので、冬の澄んだ時の釣りは、ちょっと難しいですが、得られることも多いわけです。
そうやってスローテーパーのロッド特性を理解すれば、上顎にも、カンヌキにも狙って釣り分ける事が可能。
よってカンヌキに掛かったから下手くそ、残念、ではなくそれを狙っていたなら、さらに釣りが楽しくなるのです。
口まわりに掛かるとこのように薄皮が破れて、ラインテンションが緩むと「ポロッ」と外れて簡単にバレてしまいます。このポロっと外れるのは誰しもが経験あるハズ。
なぜカンヌキにかけるのは良くないと考えられていたか?
では今までカンヌキに掛かると何故いけなかったのか? パツパツ系の掛け調子では、その硬さゆえに、カンヌキ付近だと、テンションが緩みやすく、バレてしまう率が高くなるから。スローテーパーだとロッドが曲がって吸収するので、バレる事は少ない。よって魚が反転して、ロッドがティップの先端ではなく、ベリー部まで曲がってからのフッキングでも、決して遅くはありません。でもこの差を時間で表すとコンマ何秒の違いしかないのですが。
でもそのコンマ何秒の違いに一喜一憂することが出来るのが、釣りの楽しさ。
ちなみにこの現象はイカメタルやバチコンアジングにも起きる現象なので、是非感じてみてください。そうやって考える釣りをしていくとスキルアップはもちろん、釣りがもっと面白くなります。
よってスローテーパーロッドを使いこなせば、このバラシはかなり減らせますし、スローテーパーならではのフッキングのタイミングを図れるようになる、というのを間違いなく体感出来ると思います♪
下顎に掛かるのは、0.6g以下のスローフォール中によくある現象。言わずもがな、上顎にフッキングさせるのが一番、バラしが少ない。
今回の使用ワームと使用ジグヘッド
今回使用したワームは、バークレイのパワーベイト「バブルリーチ2.5in」と「マイクロクローラーアジングカスタム3in」。
バークレイ公式「バブルリーチ2.5in」の詳細ページはコチラ
バークレイ公式「マイクロクローラーアジングカスタム3in」の詳細ページはコチラ
山口の下関側、響灘に面するエリアは、クリアのラメ入りがなぜか強い。とくに日中。
ラメの色は、あえていうならクリアブルーフレックのようなブルー系とが、地元では人気。今回はゴールド系も反応は良かったかな。
日中ではない、朝まづめと夕まづめの薄暗い時は、ガルプ!のソリッドカラー、たとえばチャートリュースなど、シルエットがハッキリするほうが反応は良い傾向。
使用したジグヘッドのメインは「バークレイ アジデント」。ショートシャンクのアウトゲーブフック。まさにアジングのためのジグヘッドです。
バークレイ公式「バークレイ アジデント」の詳細ページはコチラ
アジングの楽しみ方は人それぞれ
最初は美味しいアジを釣りたくて始めたアジングは、やり込んでいくと、このようにアジングを考察することで、もっとゲーム性が高く、面白くなります。
もちろん、深く考えずに楽しければええやん、というのも大賛成! 楽しみ方は人それぞれ。
みなさんのそれぞれのスタイルで、貴重なアジングというルアーフィッシングを楽しんで頂けたら幸いです。
さいごに♪
フィッシングショーOSAKA2024の打ち上げ? 新年会? ルアーニュース編集部の方達と二次会はダーツカラオケ♪
苦楽を共にした編集部の方とは、ロケの思い出で毎年大盛り上がり。いろんな失敗も経験も、今となってはいい思い出です♪
この連載の担当編集である若手の編集部員は、関東出身とのことですが、もはや関西のボケ、ツッコミに既に馴染んいて、つりそくも含むルアーニュースの現場は常に楽しい職場、というのがとても伝わってきます。
ということで、旅はまだまだ続きます!
トモ清水でした!
See you next time!