アルクスポンド焼津にて、ヴァルケインの赤羽根悟さんにエリアトラウト攻略術を直撃! その実釣動画を配信したのでチェック!!
動画をご覧の通り、この日はプラグ主体にゲームを組み立てた。鋭い洞察力で瞬間瞬間の状況にアジャストさせて攻略していく姿は、さすがトップトーナメンターといったところ。
思考のクランキング
撮影日の状況を簡単におさらいすると、朝イチはスプーンも交えてサッと状況をサーチ。レンジは中層から下ではないかと推測。
ここからクランクベイトを投入。大まかにいうならレンジは下目であるから、そのレンジを確実にトレースしやすくウォブリングの強いハイアピールな「クーガWW SS」を投入。スローシンキングのクーガWW SSで立て続けにキャッチしていく。
全長 | 重量 | タイプ | フック | リング | 価格(税込) |
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40mm | 3.3g | シンキング | ジャイロフックライド#5 | #0 | ¥1,540 |
クーガWW SSは状況に間違いなく合っている。合ってはいるが、それが最適解であるのかまで突き詰めていくのが赤羽根スタイル。
続いてはヘイズF。スモールシルエットのフローティングクランクだ。
数あるクランクの中でヘイズFをセレクトした理由は、2mまで潜る深度がひとつ。つまりボトム寄りなレンジに効率的に入れられる潜行能力があるからだ。もちろんフローティングだけに、やや上のレンジから探れるのも強みで、本当にボトム寄りが正解なのか、答え合わせにもなる。
2つ目の理由はシンプルで「クーガWW SS」とのアクションの違いが、さらにバイトを引き出すか?否か?を確認したのだ。
全長 | 重量 | タイプ | フック | リング | 価格(税込) |
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28mm | 2.8g | フローティング | ジャイロフックライド #6 | #0 | ¥1,540 |
ここでも魚をキャッチしながら的確に状況を整理していった赤羽根さん。やはりレンジはボトム寄り(中層から下)という予想に自信を深める。
レンジは間違いなさそうだが、いかんせん活性は高いとはいえない状況。
だからこそ、ヘイズナノSS。
さらに食わせ性能に特化したマイクロクランクで、かつスローシンキングタイプなので狙ったレンジをより的確に通しやすいことからのセレクト。
全長 | 重量 | タイプ | フック | リング | 価格(税込) |
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24mm | 1.9g | スローシンキング | ジャイロフックライド#7 | #00 | ¥1,540 |
クランキングについては下記の記事もご参考に!
ボトムアプローチ
そして、この日に重要なキーとなっているのはレンジと判断。ルアーの種類・カラーなど、その時々で最も重要になる要素があるそうだが、当日はレンジが鍵。ほとんどボトムべったりを通していくのが釣果に直結すると判断した赤羽根さんは、ボトムアプローチ。
まずはバイブレーションのヴァルキャノン2.8gでボトムバンプを軸に魚をキャッチしながら、かなりボトム付近が魚のレンジと判断。
ウエイト | 全長 | タイプ | フック | リング | 価格(税込) |
2.8g | 27mm | シンキング | ジャイロフックライド#6 | ボディ側#00・フック側#0 | 858円 |
4.0g | 33mm | ジャイロフックライド#5 |
ならばと取りだしたのが、ボトム攻略には欠かせない超実績ボトムミノーのシャインライド。この日の赤羽根さんの考察に、魚たちも「参りました…」といわんばかりに連発したのである。
全長 | 重量 | タイプ | フック | リング | 価格(税込) |
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45mm | 3.6g | シンキング | ジャイロフックライド #6 | #00 | ¥1,540 |
ボトムアプローチについては以下の記事もご参考に!
サーチ・把握・検証…そして答えを導き出す正確さとスピード感には驚かされるばかりだった。また最適解を導きだすためのルアーの種類、カラー展開が本当に豊富にヴァルケインにはあるんだなと感じさせられた。
適切なロッドセレクトも鍵
さて、最短距離でキャッチに結び付けていった赤羽根さんだが、各種ルアーのポテンシャルを引き出したロッドにも注目したい。
ダ―インスレイヴ オーバーブレイズ6’2ML-HS
クーガWW SSやヘイズシリーズで使用したロッドはダーインスレイヴ オーバーブレイズ6’2ML-HS。
ダ―インスレイヴの新シリーズがオーバーブレイズでミドルハイエンドモデルといえる。
そのオーバーブレイズ(全4機種あり)の中で6’2ML-HSは最もパワーを持たせたモデル。
これが負荷のかかりやすいルアーを扱う際にマッチする。クーガWW SSしかり抵抗をある程度受けるルアーの操作に優れ、クランキングにはドンピシャ。重めのスプーンなどにも好適。
ML=ミディアムライトで、やや先調子気味。ある程度ベリーからバットにかけてはパワーを持たせているがゆえ、ティップを弱くし過ぎるとバイトを弾いてしまう。だからH=ハード、少し硬めのティップを搭載している。
ただし、全体として見るとスローテーパーでHSのSがスローテーパーを表す。負荷が掛かれば、それに応じてゆっくりと全体で曲がり込むからバラシも抑制する。
負荷のかかるクランキングをしっかりしたパワーで操作しやすく、程よい硬さのティップがフッキングもしっかり伝える。なおかつ全体としては追従性のあるスローテーパーだからホールド力がありバラしにくい。非常に高バランスなロッドとなっている。スローな展開にもオススメだ。
製品名 | 価格(税込) | 全長(ft) | 全長(m) |
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ダーインスレイヴ オーバーブレイズ6’2ML-F |
¥46,200 | 6’2″ | 1.88 |
ブレイクスルー ゼロヴァージ
ヴァルケインファーストエディション6’0ISS
一方、ヴァルキャノンとシャインライドで使用したのはブレイクスルーゼロヴァージ・ヴァルケインファーストエディション6’0ISS。
ヴァルケインのブレイクスルー ゼロヴァージはコストパフェ―マンスに優れたロッドシリーズ。コスパといってもパフォーマンスに満足できなければ当然価格にも満足できないわけで、価格以上にお得感のある性能を持っているからこそ支持されてきた。ヴァルケインの中でも非常に人気の高いロッドシリーズ。
そのゼロヴァージが、イメージカラーである「ネイビーブルー」をスレッド色にまとい、シルバーカラーのアルミパーツを採用するなど、さらに所有欲をくすぐるデザインとなって一新したのが「ヴァルケインファーストエディション」となる。
さて、それではブレイクスルーゼロヴァージ・ヴァルケインファーストエディション6’0ISS(以下ゼロヴァージ6’0ISS)は、どんなところがボトムアプローチに向くのか。
まずゼロヴァージ6’0ISSは繊細なソリッドティップを持ちながら、ベリーまでしっかりと張りのあるモデルとなる。
絶妙な張りはルアーの操作性に優れる。ヴァルキャノンもシャインライドも多彩なアクションを繰り出せるのが魅力のひとつで、その各アクションをレスポンスよく引き出せる。
ただ、ボトムの釣りはバイトは出るけど乗らないシーンもある。そこをソリッドティップが弾かず食い込ませてくれる。
使用する際にはエステルラインやPEラインなど低伸度ラインと組み合わせるのが最適。伸びの少ないラインを使用することで、ゼロヴァージ6’0ISSの操作性が適切に引き出せるし感度もとれる。それでいて繊細なソリッドティップがオートマチックにバイトを絡めとるようなロッドとなっている。
価格帯的にも手にしやすく、性能のみならずスタイリッシュなデザインも高級感漂う。ハッキリ言えば…とっても〝買い〟なロッドだと個人的にも思います(笑)。
ちなみに今回、赤羽根さんはPEラインをセレクトしたが、PEラインは浮力があるのがデメリットとなる場合もあるという。一方エステルは直進的に水中に入っていくが、その存在感なのかエステルラインを嫌がる日もあるんだとか。そのあたりの選択はトップトーナメンターの世界になってくるのかもしれないが、そうした意識を持つだけでもさらにエリアトラウトを深く楽しめる…とも。
製品名 | 価格(税込) | 全長(ft) | 全長(m) | ガイド数 | 継数 |
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ブレイクスルーゼロヴァージ ヴァルケイン ファースト エディション 6’0ISS | 28,600円 | 6’0″ | 1.83 | 9個 | 2本 |
アルクスポンド焼津にもぜひ足を運んでみて
ということで、今回はヴァルケインの赤羽根悟さんに様々なことを直撃させていただいた。
最後になるが、取材協力していただいたアルクスポンド焼津は、最新のヴァルケイン製タックルやルアーをレンタルして試投できちゃう!
子供料金もビックリするほどリーズナブルに設定されているので、ご家族で足を運ぶもよし、手ぶらでもよし、最新ヴァルケインタックルを触りに行くもよしなエリアとなっている。ぜひぜひ足を運んでみてください!
■アルクスポンド焼津
https://www.arcus-pond.com/