ロッドメーカー・ゼニスで、現在鋭意開発を進めているロッドがある。それが、ハンドレッド・エモーションズ。
ハンドレッド・エモーションズ開発中!
ハンドレッド・エモーションズは、文字通り「100の感情」を意味する。どんなロッドかといえば、ずばりオフショアキャスティングロッドのハイエンドモデル。
そうそうチャンスがあるわけではない大型魚をキャッチするために、苦悩し思慮し、そしてキャッチした先にある喜び。そんな数多の感情を表すネーミングとして名付けたという。
オフショアキャスティングゲームでは、シビアな状況下においても信じて投げ続けることができるキャスト性能、プラグに生命力を吹き込む操作性、そしていざ大型魚が掛かればそれを制圧するタフさがロッドには必要不可欠。
ゆえに、ハンドレッド・エモーションズではその条件を満たすブランクスマテリアルとして、ブランクスのマテリアルに東レ・T1100Gを採用するという。
説明するまでもないが強さ・軽さ、復元力の高さはビッグワンにも対応するであろう素材。
また、ガイド設定ではティップ側にチタンフレームのT-KWSG(トップはT-MNST)を採用。振り抜けの良さとティップのブレを抑制する仕様。
バットガイドは実績の高いMNSTの逆付けに。ライントラブルから生じる消耗を未然に防ぐ。過酷なフィールド状況での使用も想定し、全アイテムダブルラップ/トリプルラップで装着しているそうだ。
グリップ周りでは、リアグリップをキャストのしやすさとファイト両面からテストし最適解となるレングスに設定。フロントグリップはアングラ―の握りやすさも考慮した仕上がりだという。
後述する3機種がラインナップされるが、特に高負荷でのファイトが想定されるS80/12とS82/16は、フロントグリップの前部を握る事でロッドを立てやすくなるよう、長めのグリップレングスとしている。
リールシートはDPS。18~22サイズを、機種ごとに装着。緩み止めのLOGRナットも装着し、手の馴染みが良いアップロックとした。
オフショアキャスティング珠玉の3機種
機種展開はHEC-S710/8、HEC-S80/12、HEC-S82/16の3機種となる。
PE4~5号に80~100ポンドクラスのリーダーと40~80gの比較的小型のプラグが好適。
大型船の胴の間からアンダーやサイドのキャストも必要な外房のヒラマサや相模湾のキハダ狙い、玄界灘等でもイワシや小イカ等の小型ベイトを追うヒラマサのプラッギングを想定。
またジグをロングキャストしヒラマサを狙う、いわゆるジグキャストにも対応。春マサ狙いにもマッチ。
PE5~6号に100~150ポンドクラスのリーダーと60~120gのプラグを使用する、五島~山陰海域や外房海域の大型ヒラマサや、熊野灘~伊豆~相模湾のマグロプラッギングなどに対応。どの海域でも活躍する標準的なパワーゲームモデルであり、根ズレが少ない状況であればダイビングペンシルでのGTゲームにも使用可能。
PE8号に170~200ポンドクラスのリーダーと80~160gのビッグプラグを用いた大型マグロや超大型ヒラマサ狙いに。ビッグベイトを追い回す状況や、激流&シャロ―の荒根でのヒラマサならこちら。テストでは20㎏オーバーを筆頭に大型ヒラマサのキャッチに成功したそうだ。
またダイビングペンシルでのGTゲームにも対応するハイパワークラス。また、下記スペック表で適合PEに(10)とあるのは、ファイト時にロッド角度を調整できるアングラーはPE10号まで使用可能であることを表す。
全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞寸法 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
適合ルアー ウエイト(g) |
適合ラインPE(号) | 適応ドラグ (kg) |
素材含有量 C/G(%) |
本体価格 (税込) |
|
HEC-S710/8 | 2.39 | 2 グリップジョイント |
176.0 | 288 | 2.1/14.5 | Plug:40~80 Jig: |
4~5 | MAX10(45°) | カーボン96% グラス4% |
66,000 |
HEC-S80/12 | 2.44 | 2 グリップジョイント |
173.5 | 332 | 2.35/16.1 | Plug:60~120 | 5~6 | MAX12(45°) | カーボン97% グラス3% |
67,100 |
HEC-S82/16 | 2.49 | 2 グリップジョイント |
179.5 | 359 | 2.65/16.4 | Plug:80~160 | 6~8(10) | MAX15(45°) | カーボン96% グラス4% |
71,500 |
※スペック表は現時点での予定
より詳しい情報が入り次第、続報もお届けします!