皆さんこんにちは。オリムピックテスターの“藤井大介”です。
遂にオリムピックからも新製品情報が公開され、アジングのカテゴリーからはフラッグシップモデルであるスーパーコルトがリニューアルとなり「24スーパーコルト」がデビューすることに! モデル全体の詳細に関しては公式HPでご覧いただくとして、今回こちらでは私も開発に大きく携わらせていただいた“GCORSS-642L-T”について、私が思う魅力をこの場で詳しく紹介させていただこうと思います。アベレージサイズはモチロン、ベイトに着くギガアジに対しても主導権を与えずファイトができるモデル。
最後までご覧いただけると幸いです。
藤井 大介(Daisuke Fujii) プロフィール
24スーパーコルト【オリムピック】
オリムピック公式「24スーパーコルト」詳細ページはこちら
︎バーサタイルの極み
突然ですが皆さん“バーサタイル”という言葉に、どのようなイメージをお持ちですか?
“シチュエーションを選ばない”だったり“リグを選ばない”であったり、その汎用性の高さがイメージされる反面、“無難”や“どっちつかず”って言ってしまえば“中途半端”という、ネガティブなイメージをお持ちの方も多いのでは? ただ、ご安心を。今回完成した“GCORSS-642L-T”に関しては、そんなバーサタイルロッドのネガティブなイメージを完全に払拭してくれる、言わばバーサタイルの頂点であり象徴とも呼べる素晴らしいロッドに完成しましたので、どうかご期待ください。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Lure (g) |
Line (lb) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1.93 | L | Fast | – | 98.7 | 1.1 | 2 | MAX6 | MAX4 |
特長
では、“GCORSS-642L-T”にどのような魅力が秘められているのかをこれから解説していきたいと思います。
全機種同様「23コルト・プロトタイプ」(23GCORPS-612L-T)にも採用されていた新素材“トレカ®M40X”がフルレングスに纏っています。これまで以上に軽く、そして強い素材を用いたブランクスは、キャストからアクション、フッキング、ランディングに至るまで一瞬の隙もなく、チューブラーロッドならではのブランクスの撓みから起きるごく僅かな感覚のズレ、違和感さえも排除することに成功しています。
また、この素材を採用した恩恵は感度にも影響しており、反響感度に優れるチューブラーロッドが逆に苦手とする潮流の変化や魚の追従によるリグへの違和感も、これまでより格段に感じ取ることができるようになりました。モチロン、後述するロッドバランスの影響もあるとは思いますが、いずれにせよ海中からより多くの情報を得られるロッドに仕上がったのです。
まずは美しいコルクグリップに目を奪われることでしょう。
先代にあたる17スーパーコルトと同様、コルクを用いたIPSリールシートを採用し、高感度を実現すると共に、フロントグリップレス仕様に。ブランクタッチしやすいことに加え、たった1gの軽量化すら高い技術が必要とされるロッド開発において、フロントグリップレスは容易に大きく軽量化を図ることができます。
せっかくの感度も無駄なパーツ、言わば贅肉でスポイルしてしまってはもったいないですからね。そして、ロッドのバランスと“トレカ®M40X”の特性をより活かすことを目的に、グリップをほんの少しだけティップ側に取り付けしました。これによって強さとしなやかさ、剛と柔の両方を手にすることに成功しました。
このロッドのテストは主に3県で実施しました。
パワーと復元力は友人であるTさん協力のもと、愛媛県の脂ノリノリなギガアジ祭りで検証し、アベレージサイズに対する使用感は地元の山口県でひたすら数釣り。そして豆サイズは現在暮らす福岡県にて。リグはジグ単やスプリットショットにプラグまで…一般的に使われるであろうリグを快適に使用できるよう調整。ラインについてもエステルラインやPEラインなど、現在主流のアイテムに合わせて一通り確認&調整を施しました。結果どのエリア、サイズ、リグにおいて、シッカリとアングラー側を優位に立たせてくれ、意のままにアジを確実に仕留めるバツグンの汎用性を実証してくれることに。
︎まとめ
バーサタイルの極みな全容。
いかがでしたか? 最新の素材&技術を存分に活用することで尖った…いや、尖りまくったバーサタイルロッドが誕生しました。“状況にあわせてロッドを使い分ける”ということはこれまでも定説として言われてきましたが、相手は自然、その表情は日々異なり、その全てに合わせるとなると、使用頻度の割にコストはとても大きくなる。そういう意味ではこのロッド、初心者の方にとっては最もコスパに優れたロッドになるでしょうし、既に多くのロッドをお持ちの中級者、上級者の方にとっては汎用性の高さから最も出番の多いパイロット的なロッドとして活躍してくれることでしょう。最後に、ここまでのテストで用いたタックルを記載しておきます。こちらを参考に、自分なりの使い方をイメージしながら、発売までもう少しお待ちいただきますようお願いいたします。
・ロッド…GCORSS-642L-T【オリムピック】
・リール…19イグジスト FC LT2000【ダイワ】
・ライン…UPGRADE X4 0.2〜0.4号【XBRAID】
・リーダー…bit LINE LEADER SUPER STRONG 0.8〜2号【XBRAID】
・スプリット…スプリットシンカー 3.5〜7g【アルカジックジャパン】
・ジグヘッド…月下美人アジングジグヘッドTG 0.5〜3g【ダイワ】
・プラグ…メバル用プラグ各種
・ワーム…各種
・ロッド…GCORSS-642L-T【オリムピック】
・リール…22ステラ 1000SSPG【シマノ】
・ライン…UPGRADE X4 0.2〜0.4号【XBRAID】
・リーダー…S-PET AJING 0.2〜0.4号【XBRAID】
・ジグヘッド…月下美人アジングジグヘッドTG 0.5〜3g【ダイワ】
・ワーム…各種