名作…オリムピックのエギングロッド“カラマレッティー”。
“軽さと感度”をコンセプトに、これまで数々の機種が展開されてきたことは皆さんもご存知とは思いますが、遂に最上位機種がリニューアルとなり、2023年11月16日より受注が始まっているそうで、2024年夏頃にはリリースとのこと。
24カラマレッティー・プロトタイプ【オリムピック】
2024年初夏頃登場
軽さと感度、操作性により磨きを掛けられ、最高峰モデルとしてエギング界に名を轟かせてきた“18ヌーボカラマレッティー・プロトタイプ”をリニューアルさせ、リリースとなる「24カラマレッティー・プロトタイプ」。
オリムピック公式「24カラマレッティー・プロトタイプ」詳細ページはこちら
前作同様“増田将輝”さんの監修によって開発を進行。時が流れ元号も令和…ロッドメイクにも新素材、新技術、新コンセプトが見え始めて、さらなる進化が求められるようになり、本人曰く“究極の1本”と呼んでいた前作を、さらにバージョンアップさせようとオリムピック開発スタッフとテストを幾度も繰り返して仕上げられた1本。では、従来との変更点を踏まえて魅力を紹介していきたいと思います。
増田 将輝(Masateru Masuda) プロフィール
シリーズ最軽量!約10g以上の大幅軽量
現在のエギングシーンでアングラーが求める“最高”を実現すべく、要所要所に拘られている訳ですが、特に注目していただきたいのが“シリーズ最軽量”というポイント。従来の強さを保ちつつ、ブランクスの進化によって約10g以上という大幅な軽量化を実現。
オリムピック開発スタッフにお話を伺うと、70g台の機種(最終サンプル時点)もあるそう。つまりシリーズ中だと軽さ、強さ、感度、操作性共にダントツではありますが、軽さで言えば“他にも軽いロッドは沢山ある”と思われている方も多いのでは?
その差はグリップマテリアル“EVA”の採用によるもの。
こちらの素材に拘らずもっと軽量化を求めるのであれば軽くすることはできるそうですが、昔から愛用し続けてくれているカラマレッティーのファンにシッカリ引き続き愛用してもらいたいという熱い想いにより、VSSリールシートが継承されているという。
なのに、この軽さ…。
そして前作はアップロック方式でリールを固定する形でしたが、時代の流れに沿うために、ダウンロック仕様に変更。記者も実物を触らせていただきましたが、軽さに関しては数字だけに捉われてほしくなくて、実際に触れてから考え直していただきたい。想像を遥かに超える軽さ、そして手の平に吸い付くような握りやすさ、振った時の軽快さ。2024年のフィッシングショーでも展示予定…気になる方はぜひ会場までお越しいただければと思います。実際に触るとキット驚かれると思いますよ。
張りと強さを両立させたブランクス
時代の流れと共に、より強くて軽いブランクスへ生まれ変わった「24カラマレッティー・プロトタイプ」。張りを持たせながら、強さも秘める正にオリムピックらしい仕様に。メイン素材には従来と同様、最高強度を誇る東レ“トレカ®T1100G”と、さらに高弾性・高強度を誇る“トレカM40X”がプラスされています。
トレカM40Xは、T1100Gよりも高弾性な炭素繊維である“トレカ®MXシリーズ”の最初の品種。繊維強度と弾性率の両方を極限追求しており、従来の炭素繊維と同等の弾性率を保持したまま、強度を約30%向上させることに成功したとされる最新の炭素繊維。これらが合わさり、引張強度と耐衝撃性を両立したマトリクス樹脂技術“ナノアロイル技術”を組み合わすことで、航空・宇宙、ハイエンドスポーツ用品といった分野で要求される極限性能を実現しています。
バットセクションに関してはオリムピックの独自素材を惜しみなく使用。
従来は“クワトログラファイトクロスXX”でしたが、今回は“スーパークワトログラファイトクロスLV”を搭載。数あるオリムピック独自の4軸カーボン内でも最軽量な素材であり、運動エネルギー効果を落とすことなく、23%の軽量化を実現。タイトな軽量化が求められる場合、細径への使用に効果を発揮する素材になります。キャストやルアーアクション時でも疲れにくく、イカとのファイト中でも、相手に主導権を与えない力強さも秘めています。“G-MAPS”製法で施されていることで、曲げやネジレに強い強靭さを秘めつつ、軽量さも確保。圧縮への強さに対しても、優れた特性を発揮します。
他にも細かいコダワリが満載
大きな魅力は述べてきた通りですが、他にも細かいコダワリが沢山詰まった「24カラマレッティー・プロトタイプ」。引き続き魅力をお伝えしていきますね。
ガイドには前作と同様チタンフレームガイドを採用。TOPガイドを除き全ガイドにトルザイトリングを採用することで、ロッドのブレ、ロッドの持ち重りを軽減。(TOPガイドのみSiC)T2カラーの落ち着いた色合いが高級感を演出。
グリップエンドにはバランサーの役割を果たす、オリジナルプレートが施されたエンドキャップが装着。
ジョイントは高精度なスピゴットフェルール(印籠継)が採用となっており、スムーズなベンディングカーブを実現。
全4機種展開
ラインナップは前作より更に機種が絞り込まれた4機種展開。では、各モデルの特長を紹介していきますね。
シリーズ中、最も短い7ft9inながら高弾性カーボンの反発力とショートロッドならではの振り抜きの良さで、ロングロッドと比肩する飛距離を誇る。そして操作性に関しても、ショートロッドならではのキビキビとしたアクションをさせるのが得意。テンポの早い秋のランガンから春のデカイカにも対応したモデル。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.36 | MLM | Regular-Fast | — | 121.1 | 1.5 | 2 | 2.0-3.5 | 0.4-1.0 | 51,000 |
シリーズの中核を担うバーサタイルロッド。若干柔らかく仕上げられたティップは中近距離でのバイトを逃すこと無く、ヒットに繋げ、軽量ながら剛性の高いバットパワーで、デカイカにも負けないパワーを秘めています。ショートジャークやスラックジャークなど、色々なシャクリに対応しオールシーズン重宝する機種。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.51 | ML | Regular-Fast | — | 128.7 | 1.4 | 2 | 2.0-3.5 | 0.4-1.0 | 52,000 |
漁港や波止よりも地磯の使用を想定して開発が進められた832MLと双璧をなすバーサタイルロッド。シリーズに共通する“抜けの良さ”を持ち、圧倒的な飛距離の先、中長距離で抜群の操作性を発揮。ブランクスに高強度・高弾性カーボンが使用されていることで、反発力と復元力を高い次元で融合。生まれたブランクスパワーは、春のデカイカであっても沖合で浮かすことができる。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.59 | M | Fast | — | 132.5 | 1.4 | 2 | 2.5-4.0 | 0.4-1.0 | 53,000 |
高弾性ブランクスの張りと長さによる適度なしなやかさを融合した、シリーズ最長の892L/ML。長さを感じさせない絶妙なバランスで、ロングロッドながら、1日中使い続けても疲れ難い設計に。高い堤防はモチロン、磯やサーフまでの使用を視野に入れ、バツグンの飛距離と感度を秘める。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.67 | LML | Regular-Fast | — | 136.4 | 1.4 | 2 | 2.0-3.5 | 0.4-1.0 | 54,000 |
受注取りがスタートとなり、詳細も公開となった「24カラマレッティー・プロトタイプ」。気になる方はぜひチェックを。