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【関東メジャーレイク】秋は「濁り」を巻く…その一歩先の世界

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秋のバス釣り特集

こんにちは。depsの木村竜渉です。

木村 竜渉(Tatsutaka Kimura) プロフィール

デプス・フィールドスタッフの亀山湖をホームとするロコアングラー。スタイルはデカバス狙いがメインでヘビーテキサスなどパワー系の釣りを得意としている。過去には「ブルフラット」でデカバスを量産した実績があり、亀山湖発信で流行したとも。

よく「秋は巻け」と言いますね。一般に、秋になって水温が適水温になる=どこにでも居れるようになり魚が散る。そのため、手っ取り早くサーチできる巻きモノは効率のいい釣りという訳です。

ただし、やみくもに巻いてもダメなんですね。台風の影響や水位の上昇、急激な水温低下などマイナスな面も少なくはなく、やっぱり狙い所は押さえておく必要がある。そこで今回は「秋の巻きモノ」を僕なりに深掘りしていってみたいと思います。

秋のフィールド

状況を見極めること

ホームの亀山湖だけでなく関東メジャーフィールド全体に言えることなんですが、例年この秋という時期に一番気にすべきは「台風」です。

大なり小なり、この台風が一番大きく影響するのが“水質変化”です。台風の雨によって夏の減水から一気に満水になることに加え、激濁り。さらには水温低下も引き起こします。魚達にとってこの急激な水質の変化は極端に活性を下げる原因となります。

台風の影響について、規模にもよりますが例年ですと大体上陸してから2週間〜1ヶ月ほどで回復傾向となります。ただ今年は例外で、今記事を書いているのが台風から1ヶ月ほど経ったタイミングなのですが、湖の状態はさほど変わらないように感じています。

もちろん台風だけではなく、秋の長雨というように長引く雨によって濁りが入ったり、日に日に気温は下がっていくので水温もドンドン低下していきます。要は湖がイマどういう状況にあるかを見極めることが重要なんです。

巻きモノの考え方

私はそういった状況を打破するには「巻きモノ」が有効であると考えています。

ここで言う巻きモノは、単純に効率がいいからという訳ではありません。強いアピールでデカい魚を引っ張る。そんなイメージです。

上記の通り、台風にはマイナスイメージもありますが、もちろんマイナスばかりではない。その要素の代表が「濁り」です。それこそ全域に濁りが入ってしまった直後は、バスがその状況に慣れず一時的に活性が下がったりすることはあります。…が、台風の影響で濁りが長引いたりした時なんかは体力のあるデカい魚はいち早く状況に慣れる訳ですから、よりアピール力の高いハードルアーでの攻略こそ、デカい魚を引き出してくれるんですね。

濁りの境目を釣る

亀山ダムくらいの規模のリザーバーであれば、台風や長雨で全域に濁りが入ることもしばしば。ここでキモとなるのは「濁りの境目を釣る」ということ。

バックウォーターから濁った水が入ってくれば境目ができますし、水温が徐々に低下すればサーモクラインができ、そこが濁りの境目になります。濁りが入って数日経てば、ドロなどを含む濁った水が沈んで表層から徐々に上澄みのようにクリアになっていく…それも境目です。

以下はとある日に撮影した濁りとサーモクラインの映像です。

表層の水温は26.3℃。

水深4mに差し掛かるとグッと水温が下がり、この辺りから濁りの沈殿層が発生していることがわかる。

水深10m、ボトム付近になるともう1段水温が下がる。この辺りまでが濁りの沈殿層となりサーモクラインで、その下は水温変化は少ない。

濁りを嫌う魚はキレイな水を求めて境目へと移動し、また濁りの境目を壁ととらえればベイトを追い込んで捕食しやすくなる訳です。こういった境目を狙って釣っていきます。濁りと言っても上流から徐々にクリアアップしていくなど、その日その日によって状況は変わります。

またこういった水中のハンプや岬など、湖流の当たるエリアは濁りが解消されやすく早く魚が集まります。こちらの画像はハンプの頂点辺りだけ濁りが取れた状態となっています。

濁りの境目に溜まるバスを釣る、そのために「巻きモノ」を使うんですね。そこで状況に合わせた私のオススメルアーを3つ、それぞれの使い所などを踏まえてご紹介したいと思います。

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