それは先日、ロケ中で起きたこと…。
うっかり、他船の引き波をモロに被ってしまいまして。
機材あぶねーなんて、思っていたその刹那…「パンッ!」膨らんだんです、ライジャケが…。
ライジャケ、膨らんだことありますか?
波をかぶったり、雨に打たれて…とか、この手の話はよく見聞きしますが、よくよく考えると自分のライジャケが膨らんだのは初。
ちなみに記者が愛用しているライフジャケットはブルーストームの「モーゲットウエスト」。
そのコンパクトさに惹かれて愛用。腰回りがカナリ楽で、ライフジャケットをつけてる感じがせず、車に乗ってからまだつけてた…なんてこともしばしばある名品。
ブルーストーム公式「モーゲットウエスト」の詳細ページはコチラ
…で、その際は予備のライジャケをお借りすることで事なきを得たのですが、ボンベを交換する必要があるなぁと。もちろん、ボンベの交換は記者にとって初めての経験。
ライフジャケットのボンベを交換してみた!
で、早速交換…なんですが、結論から言うと、思っていた何倍もカンタンな作業でした。
高階救命器具株式会社の公式YouTubeチャンネル「タカシナプラス」を見ながら作業したら、かなりスムーズに交換することができました!
こちら以外にも、様々なタイプのボンベ交換動画が公開されているので、交換の際は自分が使用しているタイプの物を探してみてください。
では、順を追って解説していきます。
まずは愛用しているライフジャケットに対応するボンベキットを購入します。
ブルーストーム製品であれば、ホームページに交換用ボンベキット・パーツリストが掲載されているので必ずチェックしてお間違い無きよう!
ブルーストーム公式「交換用ボンベキット・パーツリスト」の詳細ページはコチラ
ちなみに、記者が使用している「モーゲットウエスト」だと「ボンベキット 16HR 6F KIT『HRC社製』」が該当。
ブルーストーム公式「ボンベキット 16HR 6F KIT『HRC社製』」の詳細ページはコチラ
さぁ、ここからが実際の作業スタートです。
まずは、膨らんだライフジャケットの排気を行います。補助送気管(赤いチューブ)についているキャップを裏返し、弁に押し当てることで排気できます。
指やルアーなどで押し当ててしまうと、弁が壊れてしまうことがあるそうなので、必ずキャップの裏面を使用しましょう。
作動済みのボンベ・センサーを外します。
これは、この部分が外れている方に限りですが、手動用ロックピン(緑色)が外れていた場合は、ボンベキットに付属しているロックピンを取り付けてください。
ボンベキットに入っている新しいボビン(黄色)を取り付けます。この際に、充てん装置とクリアキャップの水気をよくふき取ってください。
ボビンは、白い面が見えるように、充てん装置のレールに沿うようにセットしましょう。
その後、クリアキャップを取り付けます。クリアキャップは、作動後は底部が赤色になっていますが、キャップ底部が緑色に変われば取り付けOK。
※取り付け前
※取り付け後
未使用のボンベを取り付けます。増し締めをしてキチンと固定しましょう。
気室に描かれた一点鎖線を山折り、点線を谷折りしながら折りたたみます。
ここで若干、不器用な記者は苦戦しましたが、こちらも高階救命器具株式会社の公式YouTubeチャンネル「タカシナプラス」を見ながら作業したら、かなりスムーズに折りたたむことができました。…不器用さん必見です!
交換の仕方がわからない…なんて理由で長期間そのままにしていたりしませんか?
記者のように膨らんでしまったタイミングはもちろん、ボンベに期限は定められていませんが、センサー自体には使用期限があります。万が一、開かなかった…なんてことが起きないよう、日頃からしっかりチェックして不測の事態に備えておきましょう!※ボンベの期限は特に設定されておりませんが、ボンベの封版に穴や傷が無いか、サビや凹みなどの異常が無いかの確認は必要です。異常が無ければボンベは継続してお使いいただけます!
ちなみに、高階救命器具株式会社の公式YouTubeチャンネル「タカシナプラス」や公式Instagram「takashina_plus」では、型式ごとのボンベ交換方法や気室の折りたたみ方が解説されているので、メンテナンスの際はぜひチェックを!
また、ブルーストームでは膨脹式救命胴衣の無料点検キャンペーンなども精力的に展開。お近くの釣具屋などでキャンペーンが行われる際は、こちらを利用するのも手。
釣り人の“命”を守る「ライフジャケット」。
過去5年間(平成29年から令和3年)の船舶からの海中転落者のライフジャケット着用・非着用別による死亡率は、着用者で11%、非着用者で51%。非着用者の死亡率は着用者に比べ高くなっていることから、ライフジャケット着用の有無が、海中転落した場合の生死を分ける、大きな要因となっています。(国土交通省資料より抜粋)
国土交通省が公開しているデータを見ると、ライフジャケットを着用することにより、なんと1.8倍以上生存率が高くなるという結果が出ています。
万が一のときに、釣り人を救ってくれるのはライフジャケット。ロッド、リールのメンテナンスはもちろん、ライフジャケットも定期的にメンテナンスしましょう。