魚は魚、良いも悪いもない。
もちろん、それは百も承知。でも、先日ちょっと考えさせられることがありまして。
とにかくサワラがうまい
うまかったんです、とにかくサワラが。
ことの発端は、先日編集部でオフショアジギングに行った時のこと。
サワラが釣れたら良いね~なんて話していると、同行者がいいサイズのサワラをヒット。
…記者は残念ながらキャッチはできなかったんですが、クーラーが小さかった上に翌日別の釣りの予定があるとのことで、「良かったら持って帰ります?」との提案。2つ返事で快諾し、80cmをややも超える立派なサワラが我が家へやってきたんですね。
もうサワラ三昧。刺し身で、炙りで、塩焼きで、カマを焼いて、味噌に漬け込んで西京焼きにして。もうそれはそれは、堪能させていただいたんです。
何を食べても文句の付けようのない美味さ。さばく時に鱗が飛び散って台所が汚れることもなく…「サワラが釣れるなら、釣りに行ってこい」と、家族から言われるほどに。
釣ったサワラは格別だ!
…実はそんなこと、これまでに言われたことなかったんですね。
悲しい話ですが、記者と言ってもサラリーマンで小遣い制、時間もお金もそんなに自由が効く訳でもない。これまでにも釣ってきた魚を家族に振る舞って、正当性を主張し、なんとか釣りに行く権利を勝ち取ってきた訳です。それが「サワラなら行っても良い」という衝撃。…いやむしろ、サワラがどれだけ美味いんだと。
そもそもサワラはスーパーの鮮魚コーナーでも切り身なんかでよく見かける魚。値段もそんなにしないことから、大衆魚のイメージが強い方も少なくはないはず。…そこも良いんですねぇ。「え、あのサワラってこんなに美味しいの?」というギャップになる。
それに小骨も少なく、釣りたては臭みもなくクセのない味なので、火を入れれば小さい子どももバクバク食べる。
いよいよ秋のハイシーズンは目前。生で良し、火を入れて良し、ぜひ、サワラを釣って食べてみてください、というより家族に食べてもらってみてください。「こんなに美味しいなら、もっと釣ってきて!」…そうなるかもしれませんので。