皆さん、こんにちは!
「出雲デスフォール」ヴァンガードジャパンフィールドスタッフのLAD(ラッド)こと濱田卓也です。
7年前からケンサキイカ釣りにハマり、シーズン中はYOASOBI釣行を重ねております。
さて、今回ご紹介したいのは、オモリグの進化系と言いますか、新しいリグと言いますか、試行錯誤して完成した「ラットリグ」というリグのこと。
濱田 卓也(Hamada Takuya) プロフィール
ラットリグとはなんぞや
それは6年前のこと。ケンサキイカ釣りを楽しんでいた際にリグを長くしたり、短くしたり…“ほんの僅かな差でもイカの反応が変わる”ということに気づいたんですね。
そこで、友達の金やんこと金田務と共同で、もっと沢山釣れるリグ、トラブルがないリグ、キャストできるリグ、オールマイティーに使えるリグという点に重点を置いて、新しいリグを作ろうとあれこれ試行錯誤を始めたんです。
それこそ、ハリスはフロロ、ナイロン、エステル等あらゆる素材を試し、また、接続部にはローリングスイベル、サルカン、ボールベアリングスイベル等をあれこれ使用して検討。またリグ自体の寸法についても短いものから長いものまで試しながら、キャストできる長さを模索していきました。
そして結果的にケンサキイカは回転して上がってくる為“ハリスがヨレやすい”ということもあって、上記の中で最も張りが強く、またヨレにくいエステルを使うことに。そのエステルも3号〜5号まで使ってみましたが、3~4号は一定数イカを釣り上げた場合や、40号程度の重めのオモリを使用した場合にヨレが発生する事があった為、エステル5号が最適と判断。
また、接続部についてはボールベアリングスイベルが高回転で圧倒的にヨレを防止してくれる為、肝となるリーダーとの接続部にはボールベアリングを採用することにしました。キャストできる長さという点で、全長が長すぎるとキャストできない為、cm刻みで寸法を調整していき最終的には全長105cmという設定に。
つまり、全長105cmでエステル5号、接続部にはボールベアリングスイベル。この組み合わせにする事で、トラブルがないリグ、キャストできるリグという条件は満たされる訳です。
私は沢山釣れるリグはトラブルがないリグ=時合を逃さないリグと考えています。みなさんも経験がおありになるかと思いますが、ヨレヨレになったリグだとイカからの反応は極端に悪くなり、またトラブルで頻繁に結び直しなんかしていれば当然釣れる数も少なくなってしまいますよね。そうならない仕掛けが「ラットリグ」なんです。
圧倒的実績と汎用性
今シーズンの実績で言えば、1釣行で180杯以上数回。また昨シーズンは200杯以上が数回あり、1番釣れた日は314杯という釣果でした。これ、すべてラットリグを使用しての釣果です。
汎用性については、極端にトラブルが少ないことからバーチカルでもキャストでも、いずれの状況でも使用でき、またイカメタルとして(鉛スッテを付けて)も使用可能です。また、もう1つの汎用性として、誰が使っても(初めてイカ釣りする人でも)手軽に使用できるというのがラットリグの売りです。初めてイカ釣りされる方にも是非使っていただきたいと思っています。
使い方と使用時のポイントについて
基本的には2本仕掛けになっているので、短い枝にエギ又はスッテを、長い方にエギをセットして、ローリングスイベル部にオモリを付けて使用していただくというのが基本形です。ローリングスイベル部にはイカメタルを付けての使用も可能なので、このあたりは反応を見つつあれこれローテしてもらえればと思います。
ポイントとしては上下に同じエギを付けられること。上下でカラーを変えれば、その日の当たりカラーを見つけやすく、また違うエギを付ければ当たりエギを見つける事もできる訳です。
また2本仕掛けのメリットとしては、活性が高ければイカが1度に2杯掛かこともザラにあります。確率論になりますが、1本仕掛けには当然1つのエギにしかイカは掛かりません。それが2つに増えれば倍の可能性がありますからね。
私が行っている具体的なアクション方法としてはこんな感じ。
①:狙いの棚まで落とす
②:1ピッチジャーク(シャクり)を3〜7回繰り返す
③:ステイ(5〜30秒)※この時に当たりがティップに出ます
アタリはティップが入るアタリや、フワッと持ち上がるアタリ等がありますので、違和感を感じればドンドン掛けにいくイメージで良いと思います。それもまたアクションになりますし、そこで乗らなければ“1シャクり”とカウントして、同じことを繰り返せば良いんです。
また、シャクった後にシェイクで誘いを入れるというのが効果的な時もありますので、あれこれ試してみると良いかもしれませんね。
ダブルで掛けるコツとしては、イカが掛かってもすぐに巻き上げを開始せず3秒程度待ってから巻き上げ開始するというもの。また、巻き上げも最初の5mまではハンドルをゆっくり回し、追い掛けを狙います。あらワザとしてはイカが掛かってから、もう1度1ピッチを3回〜5回繰り返してステイ、群れで行動しているイカにアピールしてダブル掛けを狙うこともあります。(掛かったイカが外れる事があるのであまりオススメしません…)
仕掛けを自作される方はぜひ以上の内容を参考に。またどなたでも使えるよう、この「ラットリグ」はヴァンガードジャパンから発売予定となっております。発売された際はぜひお試しいただければ幸いです。
タックルについて
最後にタックルについて。キャストする場合は6.0フィート〜7.2フィート程のオモリグ専用ロッドが扱いやすいので、こちらもよろしければ参考に!
ロッド:Squid Hooker SH665 OR PE0.4-2.0 Weight15号-40号/Squid Hooker SH683B PE0.4-2.0/Squid Hooker SH714 OR PE0.4-2.0 Weight10号-30号
リール:20ツインパワー4000PG/19ストラディック4000PG改/21バルケッタ 151DHPG
ハンドル:スピニングリール…LIVRE BLACKSOUL LightArm65mm/ベイトリールハンドル…LIVRE BLACKLION Cachalot sb 70mm
ライン:XBRAID SHINJI X9 0.6号 200m/XBRAID SUPER JIGMAN X8 0.6号 200m
PEライン接続リーダー:サンライン イカメタルリーダー エステル4号(2ヒロ程)
なお、使用しているエギは「出雲デスフォール」がメイン。amazonから購入可能(Prime会員なら送料無料!)となっておりますので、これからの終盤戦にぜひご準備を!