独創的なギミックで、ジョイントルアーでありながら飛距離によるアドバンテージも併せ持つトレフルクリエーションのミラージュJT128S。
その秘密は振子式固定システム。
そのギミックについては、以前にもお伝えした通りで以下の記事も参考にして頂きたい。そして、飛ぶだけではなく、釣れるスイムアクションを持つからこそジワジワとその性能にほれ込むアングラーが増加中なのである。
ミラージュ×ライジング・エスケープメソッド
そんなミラージュJT128Sは「S」がその名に付くようにシンキングに設定されている。
全長 | 自重 | タイプ | フック |
128mm | 28g | シンキング | #5 |
ところが、非常にコントロールしやすいルアーで、ミラージュを使ってベイトが水面に向かって逃げ惑う様をイミテートできるのだという。
これを「ライジング・エスケープメソッド」と名付け、それにより多くの実績を上げているアングラーもいるそうだ。
ということで、今回はライジング・エスケープメソッドについて、トレフルクリエーションスタッフからワンポイントアドバイスを頂いた。
以下がスタッフから頂いたその内容だ。
水面に向かって逃げ惑うベイトを演出
ミラージュJT128Sは飛距離を稼ぐ為にシンキングの設定をしていますが、それだけではありません。
実は、足場の高い関門海峡でのフィールドテストで、ラインに引っ張られて水面から飛び出す直前でのバイトが多発。そのことから発見したのが、このライジング・エスケープメソッドです。
フィッシュイーターは、中層を逃げるベイトを必ずといってよい程、水面に追いやることで逃げ場を塞ぎます。これがナブラを発生させる要因です。水面に向かっていくベイトは、シーバスには恰好のエサであるといえます。
ミラージュJT128Sはシンキングとはいえ、浮き上がりが非常に良いボディデザインですので、リーリングスピードとロッドティップの位置で、スイミングの深さを簡単に浅く操作できます。
また、リーリングスピードを上げることで、S字の軌道幅が狭くなり、より強い波動を発生させます。
つまり、中層から水面へ向かって逃げるベイトをちょっとした扱い方で演出できてしまうのです。
シーバスからしてみれば、食べやすくて、美味しそう…そんなルアーが目の前にあったら、口を使ってしまうはずです。
具体的な操作法ワンポイント
それでは、実際にどんな操作をすればよいか。具体的な例をご紹介します。
流れが弱い明暗部を釣るのであれば、暗い側に投げて明るい側に入る少し前にロッドティップを上げてリーリングスピードを上げます。光に寄せられたベイトに狂っているシーバスもこの方法で結果が出ています。
河川でのドリフトでの使用でも、明暗の境にミラージュJ T128Sが入る時にラインテンションを掛けることで、水面に向かって逃げ惑うベイトを演出できるのです。
流れの速いシチュエーションでは、流速の変化を感じた時(リールの巻き抵抗が少なくなった時)にリーリングスピードを少し上げる事で対応して下さい。流れの中でロッドのティップを上げてしまうと、水面を割ってしまうことがあります。
流れの速い所に入った場合は、リーリングスピードとロッドティップの位置を一定に保っていれば、自動的にライジング・エスケープメソッドになります。
ロッドティップの位置を上げる。リーリングスピードを上げる。少々面倒くさいメソッドに感じるかも知れません。
しかし、この絶妙なメソッドを行う事で、ただ巻きとは違ったミラージュJT128Sの更なるポテンシャルが発揮できるのです。
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