岡田 秀星(SHUUSEI OKADA) プロフィール
皆さん!こんにちは、クリアブルーベイトインストラクターの秀星です。
さて!今回は、2023年10月に発売予定のクリアブルーの新ロッドシリーズ「クリスターANYシリーズ」について語りたい!
とはいうものの、俺は「ベイト」インストラクターという専門職なので、ディープに語れるのはベイトロッドに関してだけですけどね!(笑)。
クリスターANYシリーズとは?
まず、クリスターANYシリーズだけど、どんなシリーズなのか? というと、ズバリ「誰でも楽しめる」をコンセプトにした新ロッドシリーズです。
名前のANYはAnyone(誰でも)という意味で、ネーミングからもそのコンセプトを感じていただけるかと思います。
従来のクリアブルーのクリスターシリーズは、高スペック、ハイグレードなロッドシリーズで価格もそれ相応にお高くなっています!
でもね! これはもぉしょうがない! メーカーの中にいると日々感じるのですが、本岡代表がやりたい!これが良い!という事を100%叶えるロッドとなると、どうしてもコストはかかります。というか、使用素材や製法を考えるとむしろコストパフォーマンスは良いんじゃないかな?って思います。
ちなみにクリスターにはベイトシリーズが2本「クリスター55 BF-マスター」と、「クリスター63BF-プレミア」があるのですが、この2本は素材にこだわり、製法にこだわり、技術にこだわり。本岡代表の竿づくりに対するこだわり、情熱が無ければ世に出なかった名竿です。
若干、話がそれましたが、こだわりの竿作りをしてきた本岡 代表が手掛けるエントリーモデルというのがANYシリーズです。
ANYシリーズは、コストとコダワリの両立を目指して開発
ちょっと分かり難いですね!
ハイエンドのクリスターロッドシリーズはやりたい事を妥協なく実現するため、必要な素材や製法を選択するので、その結果として価格が決まります。実際、クリスター55BFmasterやクリスター63BFぷレミアを作っている時にコストダウンという言葉は聞いた事がありませんでした(笑)。
その点、ANYシリーズは、始めに販売価格ありきで開発がスタートしました。
その価格制限の中で出来る事を詰め込むという手法がとられています。
ANYシリーズではコストとこだわりを如何に両立するか!? という中で開発が行われ、それが従来のクリスターロッドシリーズと大きな差だといえるのです。
クリアブルー公式 クリスターANYシリーズ詳細はこちら
Model | Length | Section | Price | Weight | Close | Tip type | Top Dia | Lure | Line | Guide |
Crystar57ANY | 5ft7inch | 2pc | ¥27,500(税込) | 59g | 87cm | solid | 0.7mm | 0.3g~3.0g | 0.8lb〜2.0lb | 7個 |
Crystar61ANY | 6ft1inch | 2pc | ¥28,600(税込) | 63g | 95cm | solid | 0.7mm | 0.3g~4.0g | 0.8lb〜2.0lb | 7個 |
Crystar57BF/ANY | 5ft7inch | 2pc | ¥30,800(税込) | 65g | 87cm | solid | 0.7mm | 0.5g~3.0g | 0.8lb〜2.0lb | 11個 |
※ガイド=ステンレスフレーム、Sic-Sガイド
ANYシリーズの概要については、以上の通り!
ここからは、各機種について触れていきたいところですが、冒頭でお伝えしましたが、スピニングモデルについての解説は他の方にお任せするとして、ベイトフィネスロッド「クリスター57BF ANY」のこだわりポイントをご紹介!します!
クリスター57BF / ANYのこだわりポイント
クリスター57BF / ANYの特長ですが、まず何と言っても、スパイラルガイドセッティング搭載していること。これが無ければクリアブルーのベイトフィネスアジングロッドとは言えないというこだわりポイントです!
コストカットで通常のガイドセッティングにしようか? という話も出たとかでないとか! 多少値段が上がってもこれが無いとダメ!という事で搭載しました。
多分、ほかのスピニング2機種に比べて少し値段が上がっているのはショートスパイラルガイドセッティングを採用したせい?
しょうがない! ここはゆずれなかったんだもん!!
ショートエンドグリップ
こだわりポイントとして、続いて挙げたいのがショートエンドグリップを採用したこと!
ワンハンドで投げて欲しいがゆえの「ショートエンドグリップ」。
これを語れるのは俺しかいない?
実はかなりのこだわりポイントです!
クリスター55BFマスターと比較してもさらに短いショートエンドグリップにしてます。
クリスター55BFマスターやクリスター63BFプレミアはダブルハンドのキャストも想定したグリップエンドの長さにしています。
しかし、1,5g以下のキャストをする際、ダブルハンドで投げるのは実は、けっこう難しいのです。ダブルハンドでキャストするとどうしてもスリークォーター気味になりがちです。
極軽量リグをスリークォーターで投げるとスプールに引っ張られて着水場所のイメージより左右にぶれる事が多くなります。
基本、極軽量リグを投げる際の基本はワンハンドキャストがイイんです!
具体的には…
真っすぐ上げて
真っすぐ下す!
この基本動作をまず覚えてもらいたいという思いで、ショートエンドグリップにしました。
なおハリがあるブランクを曲げる、これも苦労しました。
ん?と思った方もいらっしゃるかもしれません。いつもだと、ここで使う言葉は、ハリがあるけど曲がるブランクという言い回しじゃない?と。
そうなのです。ハリがあるけど曲がる魔法のようなブランクは今回のANYでは使えません!
あれはT1100やM40Xという素材があってこその魔法です。
そこでこだわったのは、ガイドの素材です。
従来のクリスターロッドシリーズは、トルザイドガイドという高級、軽量ガイドを採用していましたが、クリスター57BF / ANYにはSic-Sガイドを採用しました。
当然コスト面もありますが、軽いトルザイトガイドよりSic-Sの方が重量がある為、ガイドの重量でブランクを曲げるという効果も期待できます。ショートスパイラルガイドは従来のベイトロッドのガイドシステムよりガイド数が多くなってしまうので、ブランクを曲げにくいというデメリットもあります。それであそこまで曲がるBFマスターやBFプレミアのブランクはやっぱり魔法だなぁ…
そして、もう1つのこだわりポイントはディップセクションです。
クリスター55BFマスターは、20㎝で0.6mmの極細ティップを採用しています。
仮にこのティップをクリスター57BF/ ANYに採用したらティップが柔らかすぎて、アンバランスになってしまいます。
そこで、クリスター57BF/ANYは、27㎝の先端径0.7mmのティップを採用しています。これが本当にちょうど良かった!
ハイエンドのクリスターロッドシリーズを制作してきたノウハウを取捨選択する事で、しっかり曲げて投げる事ができるロッドになりました!
使い分けは?
まぁでもベイトアジングロッドならBFマスター持っているしなぁ~! BFプレミア最高! という声が聞こえてきそうですが、ノンノンノン! しっかりハイエンドシリーズとの使い分けも考えて作っていますよ!
というのもBF / ANYは、ややハリのあるブランクのため、BFマスターが苦手とする深場で1.5g以上のリグをアクションさせる誘い方やアジックやレクシーをしっかりアクションさせる使い方ができます。またBFプレミアでは感じにくい潮流の変化やテンション抜けのいわゆるアジングらしいアジングをしたい!という方の2本目としての役割が十分可能です!
感覚的には、BFマスターとBFプレミアの中間…よりBFプレミア寄りな使用感です。
ハリのあるソリッドロッドが好きな方にはかなりハマるロッドになっていると思います!
まぁ、BFマスターもBFプレミアも持っている方?さーすがに若干使用頻度は落ちちゃうかなぁ…(笑)(笑)。
ただ、その2機種の中間地点のロッドなので、旅行に行くけど釣りできるか分からない、取り敢えず旅行に忍ばせる際の1本や手軽にランガンして遊ぼう!という時には役に立つし、近くの友達をベイトアジング沼に堕とす際に気軽に貸し出せる竿として使い方は無限大です!
さいごに!
今回は、10月新発売のロッド「クリスター57BF/ANY」についてご紹介させていただきました。
俺の夢は、アジングしたいな! と釣り具屋さんに行った時にスピニングと同じようにベイトも選択肢に入る位ベイトでアジングする事が普通になる事です。
その夢の第一歩となるロッドが「クリスター57BF/ANY」、
ご期待ください!