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新たなPEラインの可能性!1.48という高比重設計!サンラインの「オールマイト」

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2023年、サンラインより新たに登場した高比重PEライン「オールマイト」。

 

PEラインといえば、比重が軽く、それでいて強力に優れており、バスフィッシングはじめトラウトやエギング、シーバス、ソルトゲーム全般に活用され、現代の釣りにおいてなくてはならない存在になります。

そんなPEラインの新たな地位を確立しようとしているのが、高比重のPEライン。PEラインのメリットである強力はそのままに、比重を重くしたことで風や波にも流されにくく、水中のルアーに対してもより直線的に近い軌道になりやすい特徴があります。

1.48の高比重設計「オールマイト」

高比重と一言でいっても、その比重の設定は各ラインによってまちまち。そんな中でも注目したいのが「オールマイト」の“1.48”という比重設計。

従来のPEラインは水よりも軽い比重「0.98」で、その軽さによって圧倒的な飛距離を生み出すことができます。

しかしその反面で、強風時や水に動きがある状況下では比重の軽さが影響し、ラインスラックが大きくなることでルアーの操作感が失われることがあります。

また、水面にラインが浮くためラインとルアーの軌道もたわみやすく、着水点から垂直に近い軌道になりがち。さらにラインが流されるような状況ではボトム感度も下がってしまうことも。そうしたPEラインのデメリットを解消したのが、「オールマイト」の“1.48”という高比重設計となります。

ちなみに他の素材と比較すると「オールマイト」の“1.48”は、エステルラインの比重平均の“1.38”や、ナイロンラインの平均1.13〜1.16を上回る比重。そのため、沈下速度も速い仕様となります。

サンライン公式YouTubeチャンネルでは、他のPEラインとの水馴染みの比較についての動画も公開中。水に馴染んでいない状態では従来のPEラインと同様、水面に浮いておりましたが、一度水に馴染ませると滑らかに沈んでおり、水馴染みの良さ、沈下速度などが一目で分かる内容となります。

▷左:4本撚りPEライン 中:8本撚りのPEライン 右:オールマイト

従来のPEラインを水になじませた様子

「オールマイト」を水になじませた様子

「オールマイト」は水馴染みもよく、それでいて沈下速度も速いためライトリグなどを使用した際もラインがルアーまでの軌道が直線的な軌道を描きやすく、操作性やボトム感知にも優れています。

通常のPEラインとの沈下様子の比較をチェック!

出典:YouTubeチャンネル「sunlinefishing」

PEラインの強力はそのままに沈下する高比重設計

水馴染みもよく、それでいて沈下スピードも速い「オールマイト」。まるでフロロカーボンのような沈下速度・ライン軌道を描きますが、従来のPEラインと同様、直線強力に優れ、ラインの伸縮もないため感度に優れています。

それを実現させているのが、「オールマイト」に内蔵されているコア(芯)の存在。

「オールマイト」では、ULT-PE(アルティメットPE)素材4本に、高比重繊維のコア(芯)を内蔵させるという新技術「ULT-PE タイプⅢ」が採用されています。

高比重繊維のコア(芯)を内蔵することで高比重を実現。さらに高強力、直進性、適度なしなやかさも兼ね備えており、使用感は従来のPEラインと遜色のない仕上がりに。高比重繊維のコアがあることで、風や波などがある状況下でも流されにくく、それでいてPEラインの強力・感度はそのまま。ラインとルアーまでの軌道も直線的になりやすいので、操作性にも優れるなどフロロカーボンとPEライン双方のメリットを継承したような性能となります。

動画の通り、馴染んでいない状態では水面にも浮くため従来のPEラインと同様に、表層系ルアーを直結させて使用することも可能。遠投性については比重が増す分で若干、下がるそうですが、飛距離も十分に備えているので従来のPEと同様、遜色なく使用することができるとのこと。

ULT-PE タイプⅢ(アルティメットPE タイプⅢ)と他のPEラインとの比較表
沈降速度(比重) 耐摩耗性 吸水性 強力/直引張り 柔軟性 結節 伸び率
SUPER PE(スーパーPE) 0.97(漂う) 極細繊維のため摩擦に弱い なし ナイロンの約2.5倍 しなやか 直線引張強力の約40% 極少
EX-PE(エクセレントPE) 0.97(漂う) 極細繊維のため摩擦に弱い なし ナイロンの約3倍 しなやか 直線引張強力の約40% 極少
HG-PE(ハイグレードPE) 0.97(漂う) 極細繊維のため摩擦に弱い なし ナイロンの約3.5倍 しなやか 直線引張強力の約40% 極少
HQ-PE(ハイクオリティーPE) 0.97(漂う) 極細繊維のため摩擦に弱い なし ナイロンの約2.7倍 しなやか 直線引張強力の約40% 極少
ULT-PE(アルティメットPE) 0.97(漂う) 極細繊維のため摩擦に弱い なし ナイロンの約3.5倍 しなやか 直線引張強力の約40% 極少
ULT-PE タイプⅡ(アルティメットPE タイプⅡ) 0.97(漂う) 極細繊維の集合のため摩擦に弱い なし ナイロンの約3.5倍 しなやか 直線強力の約40% 極少
ULT-PE タイプⅢ(アルティメットPE タイプⅢ) 1.48※比重は平均値であり、号柄により値が若干変化します。 極細繊維の集合のため摩擦に弱い なし ナイロンの約3.5倍 適度なハリがある 直線強力の約40% 極少
HG-PE タイプⅡ(ハイグレードPE タイプⅡ) 1.05 極細繊維のため摩擦に弱い なし ナイロンの約3.2倍 しなやか 直線引張強力の約40% 極少

オリーブとピンクの2種のカラー展開

そして最後はカラーについて。「オールマイト」では、オリーブとピンクの2色がラインナップされています。

ここではそれぞれのカラーの特長と使い分けについて紹介していきます。

マーキングシステムを採用したオリーブ

まず、オリーブについて。

オリーブは景色に馴染みやすいカモフラージュ系の配色で、バスフィッシングやトラウトフィッツシングなどをはじめとする淡水ルアー市場を中心にリクエストの多かったとされるカラー。

オリーブ単色だとフィールドに馴染み過ぎてラインを見失いがちになるため、マーキングシステムを採用。間隔2mの内、ダークグレーで挟まれたオレンジを50cm(10cm+30cm+10cm)取り入れています。

マーキングがウキのような役割も果たすため、バイトなども視覚で捉えることができ、ルアーの位置や操作感も把握しやすい仕様となります。

先日、サンライン フィールドスタッフの早野さんとの実釣動画では、こちらのカラーを使用。カモフラージュしやすいオリーブに、視認性に優れたオレンジの配色はフォールバイトをとるのにも最適なのだそう。

視認性に優れたピンク

一方、視認性に特化しているのがピンク。

ビビットなカラーリングで視認しやすく、光量の少ないマヅメ時やナイトゲームにも重宝するカラーとなります。

オールマイトのスペック

カラーによっての強力や比重の差はなく、価格も同様に設定されています。状況やシチュエーション、釣りの種類によって使い分けることが可能。

規 格 号 柄 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.5
アベレージ強力値(LB.) 6.2 10 11.5 14 17 19
MAX LB. 7.2 11 13 16.5 18.5 22.5
MAX Kg 3.3 5.0 5.9 7.5 8.4 10.2
比 重 1.48 (比重は平均値であり、号柄により値が若干変化します)

オリーブ/150m単品:希望小売価格/2,800円
ピンク/150m単品:希望小売価格/2,800円

サンライン公式「オールマイト」詳細ページはコチラ

前述した通り、「オールマイト」はPEラインの強みである強力・感度はそのままに、フロロカーボンのような水馴染み・沈下性を有したPEライン。その使用用途、活躍の幅は広く、これまでのPEラインの可能性を大きく広げる性能となります。

ぜひその新たな可能性を、フィールドで体感してみてください。

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!
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