TENRYUの近海ジギングロッドシリーズ「ジグザム」が、初代から20周年を迎えた。
その20周年を記念し、「#ジグザム20周年フォトコン」というInstagramを利用したキャンペーンが開催されている。
特賞といえるメモリアル賞には、現行ジグザムからお好きなロッドを選びネーム入りでプレゼントというウレしすぎる賞も設けられている。
詳細は以下のリンク先でご確認して頂きたいが、これまでのジグザムロッドを新旧問わず使用し、魚を釣って(魚種問わず)Instagramにアップするだけと簡単。ぜひ多くの方に投稿していただきたい。
シリーズ20周年という素晴らしきこと
さて、今回はそんなジグザムについて。
そもそも「20周年」とサラッと話しているが、シリーズとして20年続くということがいかに素晴らしいことか。それだけ多くの方に支持されてきた証明でもあり、ジグザムがその時々で時代に合ったロッドを輩出してきた証でもある。
シリーズとしての幹が太く、だからその枝葉も豊かに育った。テンリュウにとってもジグザムは基幹になるシリーズであることは間違いない。
まずは簡単にジグザムシリーズの時系列をご紹介したい。
ロッド名 | 期間 |
ジグザム | 2003-2009年 |
ジグザム・デルソル | 2005年 ※限定モデル |
ジグザム・デルメス | 2006年 ※限定モデル |
ジグザム・バージョンⅡ | 2010-2014年 |
ジグザム・バージョンⅢ | 2014-2022年 |
ジグザム・ディープライダー | 2008-2015年 |
ジグザム・ディープライダー ブラックリミテッド | 2012年 ※限定モデル |
ジグザム・ディープライダー | 2016年-現行モデル |
ジグザム・ワイルドマーク | 2022-現行モデル |
ジグザム・ドラッグフォース | 2013-2022年 |
ジグザム・ドラッグフォース | 2023-現行モデル |
個人的な話をすると、ジグザム・ディープライダーの登場までは、失礼ながらジグザムのことは知らなかった。初代からディープライダーの登場までの期間は、自身が「船釣り」自体をすることがなかったからだ。まだ弊社に勤めることになる前の話。
その後、縁があって入社することになり、「船釣り」に取材や自身も足を運ぶようになった。その当時、たまたま乗合客が手にしていたのがジグザム・ディープライダー(2008-2015年モデルの方です)。
青物を掛けた。見た目華奢。大丈夫か? そう思うのだが、魚を掛けると驚異的な粘りで追従しながら最後はやらせないような竿で、「曲がって強い竿ってあるんだなぁ~」と駆け出し時代に強烈な印象を与えてくれた1本だった。
とても暑い日で、ディープライダーを使っていた方は「これオモシロイ竿だろ?」と言いながら、クーラーボックスでキンキンに冷えたリンゴをくれて、それが実に美味しかったのも紐づいて記憶している。△すべての礎、初代ジグザム
その後2010年にジグザムver.Ⅱが登場し、そこで「バージョン2ってことは、初代があったんだ!」と、2003年には誕生していたことを知ることになる。さらにジグザムver.Ⅲもデビュー。ディープライダーとはまた異なる、究極のスタンダードとしてアップデートされ続けながら成熟していった印象が強い。
基軸・発展・特化と進化
そんな個人的な脱線話を……と感じる方もいるかと思いますが、もう少しだけお付き合いを(笑)。
つまるところ、初代・VⅡ・VⅢはスタンダードを追求しながらも進化し、ハイレベルなスタンダードロッドとなっていったこと。
一方でディープライダーはタックルの進化に伴い、細身で軽快な操作を得意としながらも驚異的な粘り強さを兼ね備えた、発展系ジギングロッドだったこと(ディープライダーは2016年にモデルチェンジし現行モデルとして今なお活躍している)。
基軸となるスタンダードなジグザムと、アドバンスモデルといえるディープライダーがクロスオーバーしながら、ジグザムをシリーズとしてより豊かなものにしていった。
エポックメイキングだったC・N・T
そしてもう一つ。その後に登場するC・N・T(カーボンナノチューブ)の存在。これがエポックメイキングで、ジグザムシリーズをさらに進化させることになる。
大雑把に説明するとC・N・Tをコンポジットすることでカーボン繊維を繋ぎとめる樹脂の結びつきを強め、剥離が起きにくく樹脂内に入れることができるために、ブランク自体の重量を変えることなくコンポジットできるもの。
このC・N・Tコンポジットロッドが、2013年に登場したジグザム・ドラッグフォースだ。フィールドごとの地域色を汲み、特化型といえる機種展開がコアなファンのハートをつかんだ。
基軸となるジグザム、発展させたディープライダーときて、今度は進化したドラッグフォース…という流れがあるように思う。
広がりを見せるジグザム
ライトジギングと近海ジギングの要素を併せ持つ次世代ジギングロッド「ジグザム・ワイルドマーク」、2023年にはフルモデルチェンジした新生「ジグザム・ドラッグフォース」も、C・N・Tの存在がそのポテンシャルをさらに引き出したといえるだろう。
さて、次回からはTENRYUといえばこの人…な、スタッフ舟木雄一さんに「ジグザム」についてアレコレ質問に答えていただこうかな…なんて思っていますのでお楽しみに!