ゴーセンのマルチパーパスのPEライン、「ROOTS（ルーツ）PE」シリーズ。

これまで度々、こちらでも紹介してきた人気のPEライン。

フレッシュからソルト、ショアからオフショアとジャンル問わず様々な釣りに対応し、かくいう記者も「ROOTS（ルーツ）PE」シリーズと出会ってから約3年。使用するPEラインはすべてこちらのものに巻替えました。

今回は、そんな記者が普段使用していて感じた魅力や使いやすさについてご紹介できればと思います。

「ROOTS（ルーツ）PE」シリーズのスペックや基本性能については過去の記事をご覧ください。

すべてのアングラーへ贈るマルチパーパスPEライン！ゴーセンの「ROOTS（ルーツ）PE」シリーズ

絶妙なハリとコシ

記者は主にサーフやシーバス、ライトショアジギングなどでこちらの「ROOTS PE×8」を使用。

サーフとシーバスでは主に0.8号、ライトショアジギング・SLJでは1号を主に使用しています。

過去の記事でも紹介したように、「ルーツPE」シリーズは感度や強度、操作性といった基本性能に優れ、各号数ごとで適切なバランスに調整されています。

なかでも記者が特に気に入っているのが、コシの強さ。

絶妙なハリとコシが備わっており、それでいて風が強いときでもトラブルになりにくく、キャスト時の飛距離が出しやすい特性があります。また、ラインの質感も滑らかな肌触りで、キャストした際もラインの滑りがよく、心なしか抵抗感も少ないように感じます。

実際、巻いた時の感度も良く、特にシンペンなどのタダ巻き系のルアーを使用した際も、潮流の変化や地形などの細かい情報も鮮明に伝達してくれます。

サーフやシーバスでいえば離岸流や潮流の変化や、SLJでのレンジによる潮目の把握など、釣果につながるちょっとした変化を感じることができます。さらに水馴染みも良いので、河口などでの小型のシンペンなどを使用したドリフトの釣りにも重宝します。

操作性も良いので、バチ・ハクパターンといった表層付近のアプローチにも「ルーツPE」シリーズはオススメです。

細い号数を使用したい、でも風などの影響も最小限にとどめたい…釣り人なら誰もが願うことも「ルーツPE」シリーズであればそれが実現してくれます。

初期の質感が長続き

「ルーツPE」シリーズでオススメしたいもう一つの魅力が、初期の質感が長続きするところ。

上記で挙げたようなラインの感度や操作性、水馴染みの良さはもちろん、ライン染料も落ちにくなります。ちなみにこちらは週1～2回のペースで約2か月ほど使用した状態のもの。

「ルーツPE」シリーズではコーティングが長続きするよう、「X樹脂」と「特殊シリコーン」を塗布。コーティング前の原糸に特殊な表面処理を行うことでコーティングと糸の密着性が向上し、より色が落ちにくく初期性能が長続きするのだそう。

ちなみにPEラインにありがちな、ガイドなどに染料がベッタリつくといったことはほぼなし。コーティングが剥がれにくく、ハリやコシといった質感が長続きしてくれます。

強度も全く問題なし！

記者が使用していてそこまでの大物は釣ったことがないのですが、強度で不安を感じたことは一度もありません。

SLJで80cmほどのブリを1号で掛けた際も、一切不安なくキャッチすることができました。（ちなみにこちら3か月ほど使用したラインでキャッチ）

「ルーツPE」シリーズでは、「MPX製法」×「HDX製法」を組み合わせた製法を採用しており、高密度編組によるライントラブルの軽減します。

MPX製法とは、PEラインの基となる原糸を高密度で組み上げる製法で、摩擦や瞬間的な負荷によって、ラインが切れることを軽減。対して、HDX製法は密に組まれた原糸を”正確に組む”製法となります。

つまり、PEラインの原糸を高密度で組み上げ、さらに密に組まれた原糸を精確に組むことで、より高密度であって均一性のあるラインに仕上げるというものになります。

ここでポイントになるのが、冒頭でもふれた各号数ごとでのベストなバランス調整。

ゴーセンでは、組む密度の違いを「組ピッチ」という数値で管理。組む密度が少し変わるだけでラインの性質も大きく変わため、それを数値化し管理することで最もベストなバランスに調整しているのだそう。言葉にすると簡単ですが、細かな調整ができるのも、国内に自社工場があるゴーセンだからできる取り組みのひとつ。

「ルーツPE」では膨大なデータベースに基づき、サイズ毎に高切れの発生事例率がもっとも少ないピッチ数を設定。ピッチの幅を1mm以下にするMPX製法を用いることで、従来のPEラインに比べ最大30％高いピッチ数に仕上げられています。

高密度ピッチのデメリットである感度低下と強力低下についてはテンションを高めて編み込むHDX製法により、原糸間の密着性を高め、組み伸びや強力低下を軽減。さらにHDX製法はPE原糸をたわみなく正確に組み上げることで、編み込まれている構造を安定化させ、糸本来の強力を発揮する仕上がりとなります。

お値段も手ごろ

これまで「ルーツPE」シリーズの魅力について紹介させていただきました。

性能はもちろんですが、記者がリピートしている大きな理由の一つが、価格帯。オープン表記ではありますが非常に手ごろで、さらに耐久性にも優れているので巻替えの頻度も少なく済みお財布的にも非常にありがたい性能となります。

釣具屋さんのラインセールや、某大手の通販サイトのセールの際はストック分も含めて購入しています。今や記者にとって欠かせない、「ルーツPE」シリーズ。

一度使ってもらえればその魅力が伝わるかと思います。もし購入で迷っている方は是非参考にしてもらえたら幸いです。

「ROOTS PE×4」のスペック

ゴーセン公式「ROOTS PE×4」詳細ページはこちら

「ROOTS PE×8」のスペック

ゴーセン公式「ROOTS PE×8」詳細ページはこちら

ゴーセン（GOSEN）

1953年設立、大阪府大阪市中央区に本社を置く繊維ブランド。フィッシングラインの開発から始まり、その後テニスやバドミントンのガットなどを手掛け、現在は世界的に注目されているブランド。 すべての製造工程を自社内でトータルに手掛け、「細くて強い糸」の実現に向け、日々研究開発を重ねている。

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